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PRとの連携、メディア露出--Voicy代表がClubhouseでやったことまとめ -後編- 【声の履歴書Vol.48】

こんにちは。Voicy代表の緒方です。

この「声の履歴書」という連載は、Voicyがこれまで歩んできた道のりについて創業者の私があれこれ語っていこうというシリーズです。よかったらマガジンをフォローしてくれると嬉しいです。

前回からVoicyと緒方によるClubhouse活用を総まとめしています。

1月末から2月にかけて主にClubhouseにおける社長発信とPRにアクセルを踏んだ結果、

・メディア掲載 41件
・ユーザー数  60%増
・かけたコスト  0円

という成果を得られました。

今回はその裏側を振り返る後編です。

Cliubhouseスクリーンショット02

PRチームとの連携はどうやったのか。

前回述べたことをまとめると、Clubhouseのような新しいサービスが登場したときにはいろんな立場で使ってみてとにかく「理解」すること、そしてそこで活動するときは必ず「Voicyの緒方」として動くこと、伝えるべきメッセージは愚直に繰り返すこと、でした。

ではこれらのことを僕はたった1人でやっていたのか?

もちろん違います。裏側にはPRチームとの連携がありました。

連携といっても、ここ2ヶ月は臨時対応の連続でした。緒方がやりたいと言ったものを、全部会社のSlackに投げる。するとPR担当(の堤さん)が全部スケジュールに落とし込んでくれる。しっかり整頓してくれました。

「オーディション番組をやりたい」と言ったら、「ちょうど明日が一番露出が少ないから明日やりましょう」とか、「こういう告知をしましょうか」とかどんどん提案してくれました。

同時に、プレスリリースを打てるものはできるだけ打っていて、短期間のうちに「Clubhouse上でこんなイベントができました」という事例として見せることができたのです。

「社長、またClubhouseで遊んでるな…」とならないために

あと、これも大事なんですが、かなりマメに社内に向けて「Clubhouseでこういう取り組みをやるから、皆よかったら見にきてよ」みたいな告知をしてもらいました。

社長がClubhouseをやっているのは会社のためなんだ、という空気ができたのは、PRチームが動いてくれたからです。

これ意外と重要ですよ。「俺達は仕事をしているのに、うちの社長はClubhouseでずっと喋ってるんだけど…」みたいに思ってる社員はけっこう多いと思うんです(笑) 

だから、Voicyの場合、緒方は会社のためにClubhouseをやっているという認識は相当あると思う。そうであってほしいな…。

そのためにはClubhouseをやったことでどういう成果があったか、社内に対してもしっかり見せていく必要がありますよね。PRの成果を社外だけじゃなく、社内にもきちん向けていくことも、PRチームがやってくれました。

メディアリレーションはどうやったか。

新聞、雑誌、テレビ、ネットニュースなどのメディアさんには、PRチームからかなりの頻度で情報共有をさせてもらってました。

ClubhouseでVoicyが仕掛けたこと、緒方が喋ったことをいろんな軸で分類して、メディアさんのほうに「いまClubhouseはこういう状況です」と簡単なレクチャーをする。「もしよろしければ緒方の時間を取れますけれども」という言葉をつけて、です。

その結果、いろんな媒体から取材依頼をもらって、その取材もClubhouse上でやりましょう、という流れができました。

しかもいまはリモート環境が当たり前になってきているので、取材やその事前打ち合わせもすぐにできます。結果的に1日2〜3件の取材対応を毎日こなすというのが日常になりました。

ここでもすべてに同席してくれたのがPRチームです。

本当にもうClubhouseでの活動全般のバックアップから、社内への周知、メディアへのアプローチまで、とにかくPRチームは走り抜けてくれました。というか、専任は堤さん1人のチームなんだけど(笑)

次回は堤さんにこのnoteに寄稿してもらって、PRチームから見た話をしてもらうのもいいですね。

そのPR活動にどんな価値があったのか。

というわけで、2月だけで41件のメディア掲載に至りました。でもこれにどんな意味があったのでしょうか。

1つは当然ですが、メディアさんとリレーションを取るきっかけになりました。

Voicyは「話を聞くべき相手・取材先」だと思ってもらうことができたんじゃないかと思います。その価値がある会社だと思ってもらえたのでは。

話がわかりやすい、記事にしやすい、それでいて数字がとれるとなればいいですが、そこまで貢献できたかはわかりません。

会社組織としては潜在的に強くなった感があります。短期間でさまざまなイベントを仕掛け、番組をつくり、ユーザーを観察しました。音声に対しての知見がこれまで以上に一気に増えましたね。

言ってみれば、会社の一部になる「サテライトアイテム」が1個増えた感じでしょうか。とても大事な支社ができたような感じです。

「自分の声をちゃんと残したい」というニーズができた。

そしてVoicyというプロダクトにとっては、ユーザー数60%増という数字に現れました。聞いてくれる人も増えたし、喋りたいという人も増えました。

これはやっぱり、発信者の皆さんが「自分の声をちゃんと残したいな」と早い段階で考えるようになったことです。話し続けるうちに、ライブで流しっぱなしにするのではなく、残しておきたくなる。

自分の立ち上げたルームが人気になって、フォロワーも増えてはいるけれど、ちゃんと自分のことを聞く人が増えた感覚はどこまでいっても希薄なんです。

なので、自分の場所がちゃんとあって、そこにフォロワーがつくようなサービスに自然と目が向いていきますね。自分の世界観をちゃんと表現して、維持していきたいという欲求です。

あるいは初めてClubhouseで喋ってみた結果、「私って喋りに向いているな」って思う人もいるかもしれません。「じゃあ、もっとちゃんとやってみよう」となる。その受け皿になったのがVoicyでした。

そういう流れで発信者が急激に増えていて、数か月前までは1ヶ月に5人くらいしか新しいパーソナリティーを増やしていなかったのに、2月は一気に50人ほど増えました。

応募数自体が増えて、かつそのレベルも上がってきているというのが要因ですね。



と、ここまで書いてきたのが、Clubhouseで得られたものですが、掛けたコストが0円というのは「物は言いよう」でして、まあ僕はほとんど眠る時間もなかったです(笑)

何か特別な機材や設備を導入したわけではないのでコストは限りなく低いですけど、まあ疲れましたね。

もちろんPRチームをはじめ、協力してくれた社内のみんなもお疲れさまでした。そして、ありがとうございました。

ーー次回はPR担当の堤さんに書いてもらいましょう。テーマは「PR担当から見た経営者とClubhouse」です。お楽しみに。

声の編集後記



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緒方憲太郎(Voicy代表)
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