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話題のブログ記事が「耳」で楽しめるようにーー。Voicyの「オーディオブログ」でやりたいこと【声の履歴書 Vol.75】

こんにちは。Voicy代表の緒方です。

この「声の履歴書」という連載は、Voicyがこれまで歩んできた道のりについて創業者の私があれこれ語っていこうというシリーズです。よかったらマガジンをフォローしてくれると嬉しいです。

先日、Voicyは「オーディオブログ」という新しい音声ジャンルをつくりました。例えばこのチャンネル。

人気ブログ「Books&Apps」が音声で聴けるんです。

いったいどういうことか、説明していきましょう。

まずは「ボイス」と「オーディオ」の違いから

これまでさんざん「Voicyはボイスブログだ!」なんて言ってきましたが、じゃあオーディオブログってなんなんだ、と。そこからですよね。

まず僕らは音声コンテンツを、「ボイスコンテンツ」と「オーディオコンテンツ」に分けました。ボイスコンテンツとは、本人が本人の声で語っているもの。だから本人の熱量とかが含まれるものだと思っています。

一方で、オーディオコンテンツは本人じゃない人が音を乗せているもの。例えばオーディオブックのように、活字等の原稿があるものの上に声を乗せているコンテンツもそうですね。

ここまで説明するとわかるかもしれません。Voicyのオーディオブログとは、既存のブログ記事を原稿にして、人の声で読み上げたコンテンツです。

僕らがスキマ時間で聞きたいものはなんだろう?

Voicyが多くの人に使われている理由の1つに「隙間時間で簡単に聞くことができる」というものがあります。「じゃあほかに隙間時間に聞きたいものって何だろう?」と、いろいろな角度で考えてきました。

そうしたときに、noteとかブログとか、SNSの上に流れてくる面白そうな記事って、ちゃんとキャッチアップしておきたいと思っても、なかなか読めないよな、と僕自身も感じていました。

「後で読む」系のサービスにどんどん溜めていっても、もう全然読み切れない。積読とおなじようなことが起きています。ということは、そういった記事を全部、朝起きてから布団を出るまでに耳の中に突っ込めたらいいわけですよね?

活字をサッと音声にするのはVoicyのお家芸です。世の中で今話題になっているブログを、声で読んで耳に届けてあげたら、めちゃくちゃ便利なんじゃないの?と。

ということで、これをつくってみよう、と思ったわけです。

「オムニバス」で話題のブログをどんどん音声化

10分くらいで聞ける「オーディオブログ」と名付けて、新しいジャンルをつくれば、また音声コンテンツの可能性が広がります。

すでに公開しているオーディオブログは3つあります。まずは人気メディアのブログ「Books&Apps」。そして企業や個人が書いているブログも出したいと思って、カヤックの柳澤代表のブログをオーディオブログとして公開しています。

それからもう1つ、これがおもしろいんですが、「オムニバス」というものをつくっています。世の中で話題になったブログをどんどん探してきて、毎週 音声コンテンツ化する。最初のオムニバスチャンネルはテーマを「キャリア」としました。このテーマの面白い記事をひたすらオーディオブログにしていきます。

この「オムニバス」チャンネルが人気になって、ブロガーのみなさんに「あそこに選ばれるくらいのブログを書こう」と思ってもらえるくらいまで育てたいですね。

いままでの読者以外にもリーチできるはず

このオーディオブログ、何のメリットがあるのかというと、まず、ブログを書いている人からすると、いままでの読者以外にも届けることができます。耳のユーザーというのは、目と同じくらいに一定数ちゃんと確保できているので、Voicyを聞いている人たちにちゃんと届くということが1つ。

それから、「ちゃんと読む」という場所にいられない人にも届けられる。例えば忙しい人とか、通勤中の人とか、子育て中の人とか、家事中の人とかにもブログが届くという世界が来ます。

つまり、「いろいろなところにリーチさせますよ」というところが、とても大きいんじゃないかと思っています。

本が映画化されるみたいに、「新しいフォーマットになる」ってちょっと嬉しいじゃないですか。オーディオブログは、そういうものに近いのかもしれない。

リスナー側も、ほとんどブログを読む暇がなくて困っていたけど、Voicyでオーディオブログという形で聴けるとなれば、喜ぶ人もたくさんいると思います。リスナーとしても、Voicyが巷で話題の記事をどんどんピックアップしてくれて、さらに耳に届けてくれるわけです。

もちろんVoicyとしても、そういう新しい音声コンテンツのラインナップができるので、「三方良し」で出来るんじゃないかな、と思っています。

オーディオブログの読み手はVoicyパーソナリティ

今後のVoicyには、オーディオブログのチャンネルがいくつも用意されていって、毎日いろんな記事が音声コンテンツとして流れてくるようにしていきたいです。それぞれが自分に合うチャンネルをフォローしておけば、世の中の今話題になっているブログがだいたい耳に入ってくる。そういう世界にしようと思っています。

ちなみにオーディオブログの読み手は、Voicyのパーソナリティさんです。「読みたい」という人を募集して、その人に読んでもらっています。

オーディオブログは一言一句間違えずに綺麗に読むということよりも、読みたいけれど、読めない人の代わりに、耳に届けてあげる役割です。

なので例えば、いきなりブログを読み上げるんじゃなくて、「それでは、今日はこの放送を読んでみましょうか」とか、「これは誰々さんと言う人が書いたもので、こういうことをしている人です。それではいきますね」とか、かるく番組紹介をしながら、話せるようにしていきます。

ちなみにBooks&Appsは、VoicyでEvening Newsの記事を読んでいるパーソナリティの人が担当しています。

「ネットで話題の記事がVoicyで聴ける」ように

さきほども書きましたけど、実は注目しているのはオムニバスです。1つのブログをずっと聴くのももちろん楽しいし、勉強になると思いますが、「ネットで話題の記事がいろいろVoicyで聴ける」という世界も絶対にやりたい。

いまのところは、Voicyのなかのオーディオブログ編集部が気合で探して、音声化の交渉をしていますけど、今後は自薦他薦とかの仕組みもつくって、良い記事をどんどん採用できるようにしたいですね。

世の中にブログってたくさんあるし、有名なブログもたくさんあるので、昔の記事も含めて、まずはお話してみようと思っています。

たとえば、「買ってよかったもの」編とか、変な話、「退職エントリー」編とかもありじゃないですか。noteとかと連携ができても面白そうですね。noteは長くて良い記事を書く人が多いですから、一緒にやると相性良さそうです。

Voicyは声だけじゃなく「情報」も楽しめる

オーディオブログという既存のコンテンツが、音声化されるということと、これまでにもあるVoicyの音声チャンネル。それぞれの良さについて、あらためて整理してみましょう。

まず「オーディオ」とつくものは、機能性が重視されると思っています。内容が面白いこと、役に立つことが求められていくでしょう。

いままでのVoicyの「声」というところは、その人らしさとかがすごく大きかったです。とはいえ、これまでも「ながら日経」のようなメディア的なコンテンツをやるときは、耳にサクッと入る音声としての強みも出してきました。

そういう意味ではVoicyは、オーディオブログによって「声」としての強みのほかに、もう1つ武器を手に入れた感じでしょうか。

本人性や温かみ、その人の独特の間とか、そういうものは今までのVoicyのほうで楽しんでもらいつつ、隙間時間にサクッと「目で見る時間がいまはないから耳に入れよう」というものがオーディオブログになる。

みんな、Voicyのパーソナリティさんたちの人間性を楽しみにしていますよね。そういうところにオーディオシリーズが入ることによって、「情報」も楽しめる、みたいになっていくはずです。

声を聞くリスナーの1日が、ちょっとでも豊かになればいいなと思っています。

ーー最後まで読んでくださったnoteユーザーのみなさん、よかったらVoicyのオーディオブログに参加してみませんか?


ちなみにカヤック社長日記は、Voicyとしてもはじめて、AIナレーターに読んでもらうということにチャレンジしています。これも、「情報を音声で届ける」ということへのひとつの挑戦だと思っています。


声の編集後記

音声ではより深い話を話しています!よかったら聴いてみてください。

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