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VoicyのCMはこうして生まれた。素晴らしい盟友となった会社の話【声の履歴書 Vol.52】

こんにちは。Voicy代表の緒方です。

この「声の履歴書」という連載は、Voicyがこれまで歩んできた道のりについて創業者の私があれこれ語っていこうというシリーズです。よかったらマガジンをフォローしてくれると嬉しいです。

実はですね。Voicyは「CM」をつくったことがあるんです。

もう3年前、2018年の夏のことです。

もともとCMをつくろうなんて思っていませんでした。今回はそのときのことを振り返ってみようと思います。

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スマホでCMをつくるワークショップ

以前、Voicyで合宿をしたことがありました。新卒研修で来てたみのりーたちが卒業する最終日、2018年3月31日にみんなで合宿をした話です。前にもちょっと書きましたね。

このときに参加者それぞれがCMをつくってお互いに見せ合うワークショップをしました。

僕もたくさんつくってみたんですけれど、ユーモアセンスがある人とない人で、出来上がりにすごく差が出ることを痛感しました。CMといってもiPhoneで撮って、編集して、6時間くらいでなんとか形にしてお互いに発表するというものでした。

このときまでは完全にお遊びでしたね。

「Voicyのファン」だという2人組に出会う

そのすぐ後、実家のある大阪に帰ったとき、ふと思いついて飲み会を開いたんです。試しに「Voicyリスナーの人よかったらいまから飲みましょう!」ってツイートしてみたら、なんと一晩で30人の飲み会を2回はしごをすることになった。

それがけっこう面白くて東京でもやってみたんです。いまのコロナの状況だったら考えられないような企画ですけど、東京で開催したときにある2人組の男性が来ていました。

僕はその2人組にちょっと見覚えが有りました。YouTubeで「このベンチャー半端ないって」という動画シリーズを出している人たちだったんです。

そのシリーズの第1弾で取り上げられていたのがVoicyでした。なんかVoicyのことをえらく褒めてくれる人たちがいるぞ、動画をつくっている人がいるぞ、ということで社内で話題になっていました。

その2人は自分たちで動画制作の会社を立ち上げたばかりでした。1人はAOI Proという動画制作会社の出身者で、もう1人はウェブメディアを運営していた人だった。どちらもVoicyの大ファンで、リスナーとしてめちゃくちゃ使ってくれていたんです。

そんなこともあって、飲み会では「あれ?あの動画をつくった人じゃない?」となって、「実はそうなんですよ、すごくファンで」みたいな話をしました。

そしたら彼らが「今度VoicyのCMをつくります」って言い始めて、「それいいね、面白いからやってよ」ってこっちもノリで返してたんですね。

早朝にめちゃくちゃでかいロケ車がやってくる

なんと無料でVoicyのCMをつくりたいと言ってくれたわけですが、僕は当時は彼らがどれくらいすごい奴らかまったくわかっていなかったんです。僕らも昔の合宿で、iPhoneでCMの真似ごとができたわけだし、そんなレベルだろうと思っていました

でも彼らは「ユーザーさんを呼んでほしい」「社員さんにも出てほしい」とか言い出してすごく本気。「ストーリーをつくるんだ」なんて息巻いてるわけです。以前にすごく感動したツイートがあったのを紹介しましたけど、あのツイートをコンセプトにしたいという話になりました。

「社員はみんな3日連続で時間を空けてくれ」って言われました。よくわからないけれど、じゃあこの日に集合だと言ったら、早朝にめちゃくちゃでかいロケ車がやってきました。

そこで初めて「え!?」ってなって(笑)。彼らは昔CMをつくっていたらしく、そのチームをまんま持ってきていて、監督なんかもいて、すごく大きなプロジェクトになっていたんです。

社員やリスナーが集まって、みんなそれぞれVoicyを聞いている姿をいろんなシーンで撮って、次は湘南の海で撮るとか、地下鉄で撮るとか、バスの中で撮るとかもうすごかった。3日間どっぷりやってつくりました。

最後は知らない人も巻き込んでついにCMが完成

エキストラの女性が足りないとか、スーツの人が足りないとか言われて、会社のメンバーでは用意しきれなかったので、これまたTwitterで僕が募集したんです。

「実はCMをつくっているんですけれど、一緒にできる人はいませんか? 今日の夜にスーツの人が2人ほしいです」と言ったら、「行きます」と言ってくれる人がけっこういました。

よくわからないまま初対面の人が参加するようになりました。そんなことがあって1分半のめちゃくちゃカッコいいCMができあがったんです。

ぜひ見てください。

さらに驚いたのが、CMの制作シーンを記録したメイキングムービーが70分くらいの大長編になってたことです。

そっちの出来もめちゃくちゃ良かった。むしろそれを見てVoicyの採用を受けに来た人とかVoicyのファンになったという人も多かったくらいです。

よかったらメイキングのほうも見てください。

2018年8月25日から27日の3日間で、計35人で撮影したんです。とにかく暑かったけれど、会社の皆の熱量もすごく高まりました。

いまでは合同で新卒社員の入社式を開く仲に

彼らとはそれ以来のお付き合いになり、彼らの会社「シングメディア」もそこからどんどん伸びていって、今年の4月1日は彼らのところに入ってきた新卒とうちの新卒で合同入社式をしました。お互いに新卒を採るような会社になったんです。

シングメディアは2020年のファンフェスタのライブ配信も担当してくれました。いまはVoicyの動画関係はほとんどお任せしています。

でも、あのCMはよかったですね。もちろんテレビでは流していなくて、YouTubeに置いてあるだけですが、たまに見てしまいます。

周りからの評判もすごく良かったし、こういうCMをうちもつくりたいという声もたくさんもらいました。社員は自分たちが出ているということがちょっと誇らしかったみたいで、それもすごく良かったです。

こういう動画って節目でつくっておくといいんでしょうね。これは宝物になりました。シングメディアさん、ありがとうございました。


ーー次回もよかったらまた読みにきてください。

声の編集後記



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緒方憲太郎(Voicy代表)
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