クラウドファンディングの変遷とMakuakeが目指す未来
こんにちはおがじゅんです。
( https://twitter.com/junki0000 )
先日こんな本を読みました。
サイバーエージェントの子会社の「Makuake」について書かれた本です。
なかなか目からウロコでクラウドファンディングのイメージが変わったので、
そちらについて書こうと思います。
目次
・クラウドファンディングの変遷
・炎上するクラウドファンディング
・実際やって見てどうか
・Makuakeのクラウドファンディングは新しいアイデアを実現するための仕組み
・クラウドファンディングがうまくいくエコシステム
クラウドファンディングの変遷
皆さんはクラウドファンディングにどんなイメージがありますか?
おそらく、チャリティの支援金や寄付金のためのようなイメージがあるのではないでしょうか?
クラウドファンディングの始まりは17世紀であると言われています。
クラウドファンディングの原型となったのは、17世紀初頭に書籍の印刷代を寄付により集めたというエピソードになります。
このように、クラウドファンディングは寄付というより
願いを叶えたい人と、それを応援する人のためのシステム
ですね。
最近でも、
個人の願いを叶えたい人と、それを応援する人のための
クラウドファンディングへと変わってきました。
困っている人を救うならまだしも、困ってない人までもが、お金をもらえるようになりました。
信用や、人気がお金に変わる世界
「お金2.0」の言葉を借りると、
いわゆる「評価経済」になりつつある前兆ですね。
炎上するクラウドファンディング
クラウドファンディングは、困っている人を救うならまだしも、困ってないどころか、信用や人気を勝ち得ている、「評価のある人」がお金を集める手段となりつつあります。
そのため、皆さんの中にはクラウドファンディングに対して抵抗感のあるひともいるのではないでしょうか?
クレクレ的な精神に腹がたつ。それはわからなくもないです。
真木よう子さんが、コミケにクラウドファンディングに参戦して、炎上したのは記憶に新しいですね。
この前、一般人も炎上しておりました。
一方で、成功する人もいます。
山田孝之さんは「FORIEDGE(フォリエッジ)」を山口友敬とともに立ち上げたし、西野亮廣さんは「煙突の街プペル」絵本でクラウドファンディングを成功しました。
かくいう私も過去にpolcaというサービスを用いて、
「インドのスタートアップの祭典"Tech spark"」にいくためにクラウドファンディングを行いました。
そこで9万円近く集まりました。友達や全く知らない人からももらいました。
実際やって見てどうか
なんというか、自分でやってみてとってもあったかいものを感じました。
こんなに信用も何もない人間に、お金を寄付して下さる人もいるのかと。
その人たちへの恩は絶対忘れません。
昔英語の文章で見た面白い話があります。
ある寒い冬に、ガス欠で困っている人がいました。
そこに、あるおばあさんがたまたま通りかかり、ガソリンを恵んでくださいました。
その当時のガソリンは決して安いものではなく、
その人は、おばあちゃんにどうお礼をしていいものかと考えて、連絡先を聞きました。
しかし、その申し出を断り、おばあさんは言いました。
「この恩は私にお返しいただかなくても大丈夫です。ただし、そのかわり、次に困っている人がいたらその人に恩を返してあげてください。そして、その人がまた違う誰かを助けるようになって欲しいのです。」
自分も、誰かに迷惑をかけるのはわかっているので、ギブしまくろうと考えるようになりました。(免罪符を得るわけじゃありませんが)
それが世界をより良くするのではないかともいます。
Makuakeのクラウドファンディングは新しいアイデアを実現するための仕組み
いまの何の話やねんってことなんですが
Makuakeが目指している世界は、大企業・中小企業に眠る技術を、掘り出し、世の中をもっと面白くもっと楽しくし、日本をより明るく「時代の幕開け」の実現です。
背景には、大量消費・大量販売の時代が終わり
企業も確実に売れるものしか、出さない時代になりました。
個人的には、面白くない時代だと思っていました。
プロダクトアウトからマーケットインが主流となり、
日本からはiPhoneのようなプロダクトアウトの面白い商品が出ない。
ホームランが打てないというより打とうとしない時代。
技術があっても使い道がない時代。
そこに登場する救世主。
プロダクトアウトの商品でも、生産の前からテストマーケティングをできる+ファン層の確立ができるので、リスクを最小限にし、リターンを最大にできるプラットフォームを提供するのです。
新サービスやプロダクトで一番大事で難しいことは何か?
それは「10人のファンを作ること」だと言います
クラウドファンディングにはそれがうまくできる仕組みになっています。
クラウドファンディングがうまくいく要因
その要因は3つ
1Makuakeのマーケティングのうまさ
今までとは「何が画期的であるのかを明確化させ全面的に押し出す」と同時に、
「作り手の思いや、こだわりに焦点をあてて、ストーリーを売る」。
今や、単なる「もの」ではなくストーリのある「こと」を消費する時代。
「ファン」を作るには欠かせない要素になっています。
2 クラウドファンディングというシステムそのもの
クラウドファンディングは「応援」という形をとるのでファン化しやすい。
AKBにも代表されるように、自分が関わっているというインタラクティブな感覚が一層ファン化を加速するのです。
Showroom前田さんのいう「余白」ですね。
また、開発者が、逐一開発レポートを送ってくれるシステムがあり、この魅力を一層強化します。
心理学的にも、
一度お金を払ってしまえば、「認知的不協和」から、アンチにはなりにくいです。
3 遅れてやってくる
極め付けは商品が遅れてやってきます。
わくわくして使いますよね?
待ち遠しかったものです。
さて、例えば自分が応援した待ちに待った商品。例えばリュックなどが届いいたらあなたならどうしますかね?
友達に自慢しませんか??
こうして、自然と広まる仕組みができているのです。
ここで役に立つのが。
1でかいた「Makuakeのマーケティングのうまさ」で
「何が画期的であるのかを明確化させ全面的に押し出す」
そうすることで、ファン側も他人に「この商品の何が魅力か」を説明しやすいのです。
これが、口コミにおいて最も大事なことなのです。
また、時間差で開発することで、ブランディングができます。
ブランディングとは、一貫性のある体験の蓄積であるからして
見る、応援する、経過を追う、届く、布教する
としているうちに、顧客の中でブランディング化が完了します。
見れば見るほど、美しいビジネスですね。
Makuakeのクラウドファンディングプラットフォームが、プロダクトアウトのリスクを最大限に下げてくれることによって、
多くの人が挑戦しやすくなる環境を作り、
人々を熱狂させるような、
こだわりやストーリのある、
または国宝なみの技術でこそしか実現できない、
すばらしく面白い製品を生み出してくれるのです。
上のは本編でも紹介されている、成功事例です。
特殊な蓄熱技術を持つシャープと、日本酒業界で新しい試みに挑戦し続ける石井酒造とのコラボレーションで実現した、全く新しい「氷点下」の日本酒体験。(Makuake紹介文)
このようにMakuake は世の中をもっと面白くもっと楽しくし、日本をより明るく「時代の幕開け」の実現をできるポテンシャルがある、素晴らしいサービスだと思いました。
どーもおがじゅんでした。
twitter →(https://twitter.com/junki0000)
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技術とビジネスをつなげて世界をSFにしたい大学院生。AI関連、webアプリケーション(node.react.ROR)。現在、シリコンバレーでインターンしたいマン。