国内ブロックチェーンベンチャーカオスマップを調べる①
こんにちはおがじゅんです。
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10本記事の2本目です。
1今回は国内のブロックチェーン関係のスタートアップのカオスマップがあったのでそれを元に、それぞれがどのような会社なのかを調べ上げたいと思います。
日本語版
ヘルスケア
Eyes Japan
サービス:
AIを使って唾液で早期ガン発見。
ブロックチェーンで、医療・生体データをデータ保存の三原則に基づき担保、管理。
とあるがHPで情報が特にない。
サプライチェーン
Sendee
サービス:
貿易業務の全自動化クラウドソフト「Zenport」を提供。
発注、生産、船積、販売の複雑にからみあう輸入プロセスをシンプルにスマホやタブレットで観れる。
課題:
国際貿易においては、L/C 決済(Letter of Credit、信用状決済)という手段を取ることがよくある。銀行という第三者期間が関与することで、信頼を買うかわりに、高い手数料と遅い処理になる。いまだにFAXなどでやりとりしている場合もある。
補足:
「国境を超えた取引活動では、どんな国も国際機関も担保や保証ができない(加世田氏)」。こういった課題をクラウドとブロックチェーンで解決する。ある程度の信頼関係だと、受発注の両サイドに一定の信頼関係がある前提で、T/T 決済(Telegraphic Transfer、電信送金決済)が増える傾向にもある。しかし、ブロックチェーン技術を用いることで、十分な信頼関係がまだ成立していないサプライヤが相手だったり、自分が L/C 決済をはじめとする貿易特有の業務知識を持っていなかったりしても、安心して取引が行える環境を確立する。商社でも華僑でもない小規模事業者が、(個人輸入とかではなく)ビジネスベースで貿易取引を行えるようになる。市場は取引額が世界で1,800兆円、日本だけでも150兆円に達する、金融取引としての巨大なマーケット。
競合:国内「Shippio」海外をみてみると Flexport(デジタル版フォワーダー)、GizTix や Shipwise(物流会社やフォワーダーのマッチングプラットフォーム)
差:ブロックチェーン技術。サプライヤの紹介やマッチングを提供まで一気通貫したサービス提供
投資家:グリーベンチャーズとジェネシア・ベンチャーズ
参考 : http://thebridge.jp/2017/04/sendee, http://thebridge.jp/2017/07/zenport-funding-from-gree-ventures-genesia-ventures
HAW
サービス:
この会社はブロックチェーンに関するさまざまなサービスを提供している。
「Chaintope」日本初のブロックチェーン実証環境を提供。ブロックチェーン技術の検証・実証ニーズが高まるなか、Bitcoinなどのいわゆるパブリックチェーンを対象とする場合、環境構築や仕様上の様々な要因により、本来の検証・実証に集中しにくい状況にあった。Chaintopeはこうした問題をクリアできる。仮想通貨ではなく、あらゆる資産の流通プラットフォームとして注目し研究している。このようにビットコインを通貨以外の応用をしようという流れ「ビットコイン2.0」といい、その中の1つである「Open Assets Protocol」(※)を中心に研究しているようだ。
※「open assets protocol」とはカラードコインのプロジェクトの1つ。最も標準的なもの。カラードコインとは、ビットコイン自体に特徴付け(色付け)を行い、株式や債券を始めとした金融資産や、金などのコモディティ、不動産などの固定資産といった、様々なアセットを取引できるプラットフォームにするプロジェクトのこと。
参考:
Github: https://github.com/OpenAssets/open-assets-protocol
Open Assets Protocolについて:
http://gaiax-blockchain.com/colored-coin
https://www.slideshare.net/11ro_yamasaki/open-asset-protocol
https://techmedia-think.hatenablog.com/entry/2015/05/03/190805
ポイント・賞与
ZEROBILLBANK JAPAN株式会社
イスラエルで登記。(以下ZBB)
ブッロクチェーン技術を活用した、クラウド・IoT時代の新しいデジタルアセット管理サービスAPIの提供会社。
サービス:
企業コインを発行・管理する『ZEROBILLコア』、および企業コインを利活用するモバイル・ウォレット『Z-WALLET』を提供。1 つはコイン発行やコイン付与条件設定を行うための「ZEROBILL コア」、もう 1 つは人々の行動情報の収集とコインのやり取りを管理する「Z-WALLET」
IOTを用いて、ユーザーのオンライン・オフラインの「行動」を「コイン化」するプラットフォームを提供する。
Case1 : 企業コイン「OOIRI」
カブドットコム証券とMUFGイノベーションラボと協業して、企業内コインを発行。ZBBはコインの検証と、ブロックチェーン場での管理のプラットフォームを提供している。「OOIRI」は社内のインセンティブに用いる。感謝をOOIRIで使うことで、社内のコミュニケーションを活性化させる狙い。「貯める側面」、また溜めたものを周辺の飲食店で「使う側面」での検証を行なっているようだ。また、ジオフェンシング技術を活用し,設定時間までに入る・出ると、アプリ起動なしでも、自動的に企業コイン「OOIRI」が社員に届く仕組みを提供。働き方改革や健康経営の推進を図っている。
※ジオフェンシング技術
位置と時間を測定し、特定の場所の出入りを検知する技術。スマホの拡大でサービスが増えてきている。リクルートの「Air wallet」も2014年からすでに実証実験を行なっている。人口衛星で位置情報がより正確になるとより多くの使い道がある。
case2:
2018/2月から、企業向け福利厚生サービス大手のベネフィト・ワン(東証:2412)と提携し、ZBB CORE とベネフィット・ワン のポイント制報奨制度「インセンティブポイント」のサービス連携を3月から開始。
ZBB の特徴を最大限に活用することで、報酬の付与プロセスも、そのトリガーとなる検出プロセスも、完全にデジタル化が目的。
case3:
2018/4月にアビームコンサルティング会社と組んで、「働き方改革」の一環として、「イノベーションへのとりくみに対してのインセンティブに関する新たな設計」サービスの実証実験を開始している。
アビームは企業変革に強みを持つ。企業の持つ課題に、新規事業開発やオープンイノベーションに関する取り組みにおいては、従業員にとっても適切なインセンティブスキームが存在しないことをあげている。新しいチャレンジに対してリスクとリターンを適切に分配できる仕組みと、それを既存の会社組織に定着させるための制度・プロセス・会計といった様々な側面を捉えたソリューションが必要だという。
思ったこと:
ポイントサービスをブロックチェーンを利用したコインに置き換えているイメージ。現状でも十分できているのに、わざわざブロックチェーン技術を用いる理由はよくわからない。単純な情報の堅牢性だろうか。ただ、同社の提供しているものは、ブロックチェーン技術の社内コインの管理のプラットフォームの運営であってこれからいろんな使い方に派生できる。また同社は、これからIOTによって加速度的に情報は溜まって行く中、いままで情報(デジタルアセットと呼ぶ)は企業ごとにバラバラに管理されていたが、ブロックチェーンで分散型の管理にすることで複数の企業で連携したアセットにするという目論見があるらしい。データ自体を持っていることが、企業の価値である現在に、企業がデータを共有しようとするのは難しいように思えるが、Google Amazonのような、強大な相手に打ち勝つ方法として協力はありうるかもしれない。データをうるためのバイアウト狙いは難しくなる?
ちなみに、ポイントを利用したロイヤリティ・プログラムは多くの企業が運営しており、その市場規模は 1 兆円に達していると言われ、現在も年間 2 ~ 3% の成長を続けているようだ。
参考:
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000021034.html
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000021034.html
http://thebridge.jp/2018/02/zerobillbank-benefit-one-partnership
https://iotlab.jp/common/pdf/zerobillbank.pdf
LastRoots
サービス:和製・仮想通貨c0ban(コバン)を活用したサービスを展開。広告、取引所、決済。
2016年の9月にクラウドファンディング で一億円を集めて成り立ったサービス。( https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000019622.html)
取引所、決済は置いておいて、見るだけで仮想通貨「c0ban」がたまるという、新しい形の広告。
実際にスマホに入れてみた。
シンプル構造
動画みる→小判タップ→小判もらえる。
今 1CBN(RYO(両)) = 325円くらい。
一回の動画で30秒くらいで1.83円くらい(0.00565406両)。
途中で小判マークが表示され、流し見を防止しているぽい。
今のところはほとんどの動画は和菓子。
小金が欲しいから、「Coban」を開いて小銭をもらうというビジネスモデル。
2018/3月には800円を記録していた。
youtube上の広告でその仕組みができたら面白いが、今のままではどうだろうか。プラットフォームにならないとあまり爆発しないように思える。
ただこれ注目なのが、マップ機能である。マップ上での宣伝を可能とするならば将来的にかなり面白いものになりそう。
また同社は2018年の4月に「その土地の一番星を動画でチェック!トレンドに敏感な旅行者向けのご当地情報iOSアプリ「GOTOCHI(ゴトーチ)」リリース」を発表している。
ご当地×マップ×広告はおもしろい。
Tech Bureau Corp
サービス:
「Zaif」言わずと知れた仮想通貨取引所
「mijin」プライベートブロックチェーン構築プロジェクト
「COMSA」ICOプラットフォーム
mijin:
この動画が一番わかりやすい笑
COMSA:
動画が優秀笑
続きは、おいおいやって行きたいとおもいます笑
技術とビジネスをつなげて世界をSFにしたい大学院生。AI関連、webアプリケーション(node.react.ROR)。現在、シリコンバレーでインターンしたいマン。