幸運の鍵　第1107話

《令和6年4月25日(木)》

人生においては、やりたい事を思う存分やりたいものですね。もしそれで上手くいかなかったとしても、好きな事をできるのであれば、悔いは残らないと思います。しかし、その自主性を重視し過ぎてしまうと、自分の好きな事しかしない、勝手な人間を作ってしまう危険性もあります。特に基本が大切な幼少期に、好きな事だけさせるのは、とても危ない事だと思うのです。人生においては、したくない事でもしなければいけない、大切な事がたくさんあるからです。米国のミュージシャン、ボブ・デュランは次のように言っています。

「やらなきゃいけないことをやるんだ。
そうすればうまくいくさ」

野球でもバッティングが好きだからといって、打撃だけ練習しても名選手にはなれませんね。速い球を投げるためにも、強い打球を打つためにも、体幹と筋力を鍛えなければいけません。ランニング等基本の体力作りが必要不可欠なのです。やりたい事を思う存分やるためにも、その前に基本となる、やらなければいけない事をしっかりやることが何よりも大切なのです。

ノートルダム清心学園の理事長だった、シスター・渡辺和子先生は、「主体性」のことを「したい性」と言い換えて、したい事だけをさせる風潮に警鐘を鳴らしました。そしてボブ・デュランもまた「やらなければいけない事をやれば上手くいく」…と言っているのです。どんな道においても、身に付けなければいけない基本を覚えることが一番大切なこと…。まさにそれが人生の真理なのだと思うのです。

今日も読んでくれてありがとう！今日も皆さんに、たくさんの幸運が訪れますように！