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幸運の鍵 第1101話

《令和6年4月19日(金)》

行動を起こすのは、今この瞬間しかありません。未来はまだ見ぬ世界、過去はもう終わった世界です。何かをしたいのであれば、今のこの一瞬一瞬に全精力を投入するしかありませんね。明るい未来を夢見ることは素晴らしいことですし、生き甲斐もまた未来への希望がもたらしてくれます。しかし今を努力せずに未来だけを夢見ても、夢は儚く散ってしまうことでしょう。未来の姿とは、まさに今の努力にかかっているからです。ラグビー元日本代表監督で「ミスター・ラグビー」と呼ばれた、平尾誠二は次のように言っています。

「今の時間を大事にできない人は、未来の時間もきっと大事にはできない。
ここで自分らしく生きることができない人には、次なる道は開けない」

話しは少しずれますが、私は平尾誠二とは同世代、同学年です。彼はラグビー、私はバドミントンで、同じように大学でスポーツに打ち込みました。もちろん彼はミスター・ラグビーと呼ばれたスーパースターで、私はインカレにようやく出場できた程度でレベルの差は大きいですが、昭和の最後の時期に同じような青春時代を過ごした者として親近感を持っています。

そして何より私も彼も同じ肝内胆管癌に冒されました。彼は53才の若さでこの世を去りましたが、私は何とか生還して7年が経ちました。そういう同じ経験をした者同士として、彼の言葉をご紹介する時は特に感慨深いものがあります。前置きが長くなりましたが、彼の言う通り、「今の時間を大事にできない人は、未来の時間もきっと大事にはできない」ことは間違いの無い真実なのだと思います。もし未来に幸せを望むなら、今この瞬間を精一杯生きることが、何よりも大切だということに気付いてほしいのです。

今日も読んでくれてありがとう!今日も皆さんに、たくさんの幸運が訪れますように!

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小笠原正典
数多の若き英霊が海の藻屑となりました。感謝と鎮魂の誠を捧げます!合掌!