幸運の鍵 第1122話
《令和6年5月13日(月)》
人間は生まれながらにして、様々なハンデを持って生まれてきます。体の障害を持って生まれてくる人もいれば、貧困の環境に生まれる場合もあります。何事もなく幸せに生まれてきた人も、その後に家族と早く死に別れたり、怪我をしたり病気を抱えたり、人生では様々な紆余曲折を経験するものです。少なくとも何の不幸も経験せずに一生を終える人はいないはずです。何故なら人間はこの世で修業を重ねて、魂の向上を図る使命を持って生まれてくるからです。小説家、武者小路実篤は次のように言っています。
「不幸からよきものを生み出そうとし、又生み出しえる者は賢い人である。
与えられたる運命をもっともよく生かすということは、人間にとって大事である」
自分は不幸だからと諦めたり、境遇を呪ったりして、人生そのものを後ろ向きに考える人もいるものですが、まず第一に自分だけが恵まれていないと被害妄想になることは止めなければいけません。前段で述べたように、全ての人間はその人が乗り越えなければいけない試練を抱えて生まれてくるからです。見えず聞けず言えず…の三重苦を抱えて生まれてきたヘレン・ケラーなどは、想像を絶する厳しい試練を抱えて生まれてきていたわけです。
ですから、周りと比べて相対的に劣っている点や環境にあるのは、ある意味当然のことであり、その劣っている状態から何かを学んで、運命をより良い方向に転換させていくことが、この世に生まれた人間の使命なのだと思うのです。貧しい庶民の子として生まれ、裕福な財閥の子を羨ましいと思うのであれば、子や孫の時代に財閥になる夢を描いて、今から学んで努力して事業を興せばいいのです。食べるために丁稚奉公から始めて、世界の大企業パナソニックを一代で築いた松下幸之助のように…。貧富の差があるのは不平等だと騒ぐ時間があったら、貧しさから抜け出す努力こそ今為すべきことなのだと思うのです。さぁ、前を向いて頑張りましょう!
今日も読んでくれてありがとう!今日も皆さんに、たくさんの幸運が訪れますように!