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幸運の鍵 第7話

《令和3年3月14日(日)》

東日本大震災から10年が過ぎました。あの時は台湾から300億円もの義援金を送って頂きました。被災者である僕にとっては、とても有難く忘れられない事実です。実は震災の24年前、1999年に台湾大地震が起きました。最大震度7、死者2,400人以上の大地震でした。その時、世界で一番早く、そして世界最大の規模の緊急援助隊を送ったのが日本でした。それから24年後に起きた東日本大震災。300億円もの義援金を送ってくれた台湾。日本からの感謝の声が続々寄せられる中、当時の李登輝総統は次のように語ったとされます。

これで少しでも台湾大地震の時の恩を返せたか。

台湾の指導者も民衆も、台湾大地震の時の日本の支援への感謝の気持ちを忘れていませんでした。それが、東日本大震災時の多額の義援金に繋がったのです。人の善意は忘れられません。そしていつか、その恩は本当に大変な時に必ず返ってきます。私達も見返りを求めず、他人への思いやり、善意を与えていきましょう。その恩義はいつになっても消え失せることはありません。最後にお伝えしておきますが、台湾大地震の日本緊急援助隊が帰国する際、空港内で「ただ今、日本緊急援助隊の一行が帰国の途につきます。」とのアナウンスが流れると、空港内の人々から万雷の拍手がおくられ、空港の税関職員は整列の上、最敬礼で援助隊を見送ったそうです。今日も読んでくれてありがとう!今日も皆さんにたくさんの幸運が訪れますように!

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小笠原正典
数多の若き英霊が海の藻屑となりました。感謝と鎮魂の誠を捧げます!合掌!