3日目、嵐山から鞍馬まで。東海自然歩道のラン旅。
梅雨が長引く中、この日曜日はなんとか降らないようなので東海自然歩道のラン旅をすることにした。
この日は第3日目で嵐山から鞍馬までの道のりは、主だった山は無いので基本的には峠道のロードをひたすら進む感じ。
この1週間は九州や東海で水害が立て続けに起こっているけれども、今日のルートも川の水嵩は多く、地滑り崩落倒木などもルート上に見受けられる箇所がままあった。
阪急嵐山駅を降り立つといきなり小雨が降ってる。この日は勝手に降らないと思い込んでいたので出鼻を挫かれる感じだったけど、本降りでも無いのでそのうち止むだろうと走りはじめた。
そして、今日最大の懸念事項はこの時期の難敵ヒルちゃんだ。
僕はまだヒルにやられたことはないけれど、あの姿や動きはイメージするだけでおぞましい、、、
以前から買い置きしてるヒル下がりのジョニーを靴にいっぱいスプレーして、塩もたくさん持って対策してきた。
そんなにまでしてこの時期に行くなよと言う感じだけど、行きたい衝動が優ってしまったのでしょうがないね。
渡月橋から走り始めるとすぐに雨は止んだが、この後降ったり晴れたりが目まぐるしく変わるお天気が一日中続いた。
渡月橋の下を流れる大堰川は、普段のゆったりとした表情とは異なり水量も多く激しい濁流となって荒々しい川になっていた。
この梅雨は、もう雨は要らない!という天候だけど、雨も自然。自然の中で僕たちは生活させてもらい遊ばせてもらっている。
朝の嵐山は、走ってる人がとても多い。その中で5、6人のグループが結構なスピードで颯爽と駆け抜けていったが、地元のエリートチームだろうか?なんかカッコ良かったわー
同じ方向に走っていくけどどんどん見えなくなっちゃった💦
公園を抜け高級住宅街を抜けて峠を越えると、清滝から高雄へ向かう川沿いの道になる。
道も橋もちゃんと通れたけれど、流木や土砂が至るところで溜まってる。川の水嵩も多くて自分の足元すぐのところに迫ってる。少しの恐怖感すら覚える。
いつもにもまして慎重に先へと進む。
無理そうならすぐに引き返そうと念じながら高雄まで進んだ。
ここまでの道はもみじの木が沢山あった。青紅葉もいいけどここには是非秋の紅葉時期にも訪れたい。きっと素晴らしい赤、黄、青、緑の調和を感じながら堪能できるだろうなー、、、また、秋に来てみよーー
高雄を抜けると京都一周トレイルはすぐに清滝川とは分かれて山へと入っていくけれど、東海自然歩道は清滝川沿いにひたすら国道歩きだ。いや少し走ろう💦
歩道のないところも多くて見所もないので割愛しちゃおうかと思うところで、書籍などでもショートカットが提案されているけれど、ひとまずコースの通りに進んだ。
東海自然歩道はよく管理整備されているところとほぼ放置されているところが極端に異なるので、事前にYAMAPや山レコで情報を取っとかないといけない。
中川の方まで行くと、新しくトンネルができていて旧道は廃道になっていた。崩壊してるところもあるし、道路の半分が草ボーボーのところもあって、ちょっと怖い感じもした。こういうところが一番はやく駆け抜けられるよね。
国道を離れて山に入ると本当に寂しいトレイルになった。一人は気楽で良いけれど、こういう時は心細い。特に先の見通せない道では、奇声を山に響かせて獣が寄ってこないように願って進む。やがて菩提の滝にやってきた。ここで案内板を読みいっていると、背後で物音が!
跳びあがって驚きながら、そちらの方向を見ると原チャリにのったおじさんがとことこ山道を走ってきた。
極端な驚きようをみられちゃったかな?と恥ずかしいので苦笑いしながらおじさんをやり過ごして、また先を進むとすぐに住宅街に出た。
案内板を見ると金閣寺2キロって書いてある。街のほうに向かえば観光スポットが沢山あるけど、今は東海自然歩道を進む旅。北に向かって住宅の合間の道を進んでいく。でも、住宅街は案内板が少なくなって迷うの法則。ここでも不安な箇所が沢山出てくるけれど、地図を頼りに道を進む。
すると道は通行止めの案内が、、、、どうやら先の道で土砂崩れがあって通れないみたいだ。
ガードマンさんに話を聞くと、夜泣峠の方へは行けそうなので通していただいた。それでも周囲の山は至る所で崩れ、木々が倒れている。峠を越えるまでに何箇所も崩れていて、通行が困難な箇所もあった。注意しながら進んだが、後から考えると引き返すべきだったのかもしれない。
そんな荒れた山の状況を目の当たりにして、なんか悲しいやらやるせないやら、自然のこと環境のこと、考えたり反省したり、色んなことが頭を駆け巡る1日だった。
そんなこんなで夜泣峠を抜けてあとは二ノ瀬へと駆け下りるだけと思って安心したのも束の間。
そこまでは走りながらもずっと気にしながら進んできた【アイツ】!
ヒルが靴に一匹上がって来ていたーー!ひぇーーー💦
重たい思いをしてまで塩を持ってきたが、ヤツの動きは目ちゃんこ速い。そうこうしてる間に脚をどんどん登ってきちゃう勢いだ!
慌てて手に持っていた帽子で払い退けた。いなくなったのは良いけれど、それがまたどっかに着いていないかな?とか、他にも上がってきていないかな?とか、もう気が気じゃない💦
ロードに出てからも、しばらくはあちこちセルフ身体検査しながら進んだ。
二ノ瀬にでたら鞍馬まではひたすら走るのみ。最後は鞍馬寺まで行ってゴールとした。そこから1kmくらい行くとくらま温泉があるので、そこで汗を流してスッキリしてから帰路についた。
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