夜勤について考え出したら、産業革命を経由して多様性の話になった。(笑)
こんにちは。久しぶりの投稿です。
朝の通勤ルートを車で走行していると、工場団地の方向から夜勤明けの方たちが自転車で帰路を走っているのをよく見かけます。
最近はだいぶ夜も冷え込むようになってきたので、大変そうだなぁって思って見ていたら、夜勤について色々なことが頭に浮かんできたので書いてみようと思います。
まずは僕の体験から。僕は長年製造業で働いてきましたが、40歳前後のころに2年間ほど3交代勤務を経験したことがあります。1週ごとに勤務シフトが入れ替わり、毎週勤務時間が変わります。夜勤の場合は深夜0時に始業し朝8時に日勤メンバーに引き継ぎます。中番とその会社では呼ばれていた勤務時間の場合は16時から24時まででした。
僕は典型的な朝昼型人間で、徹夜で飲み明かすなどは体質的に無理(頑張って起きていても辛いだけで楽しくない)なので、夜勤や中番は普通にキツかったし、更に毎週出勤時間が変わるので当然生活や睡眠のリズムが崩れます。夜勤の週なんて日曜の夜遅くに出勤するわけで、日曜日はその週の仕事のために身体を調整するために潰れるような感覚でした。
もちろん夜勤のメリットもあります。なんといっても深夜勤務や交代勤務に対する手当がつくことによる収入増を一番のメリットとして挙げる人は多いでしょう。次によく言われるメリットは平日昼の時間帯に自由が利くという点。病院や役所などに行くときには日勤だと会社を抜けるか休むかしないといけないところ、夜勤の場合は調整しやすい。
価値観は人それぞれですが、夜勤を続けることによって健康リスクが高まるという研究結果もかなり報告されているそうなので、デメリットを軽視できないのではないかというのが僕の意見です。(僕が朝昼型人間であることを差し引いても)
実際に、健康リスクが看過できないとして夜間勤務についての制限などの提言が最近色々と出てきているようですね。(提言なので現段階で法的実効性はありません。)
そこで僕の思考は次の段階に移りました。
「そもそも、なんで夜勤が必要なんやろうか?」
夜勤がある職種にはどんなものがあるかを思い浮かべてみると、
① ソーシャルワーカー系(警察、消防、医療関係、宿泊業など)
② 生産効率を上げるために稼働する職種(製造業、建設業など)
③ 外国とのやり取りをするために時差の関係で夜勤になる職種
④ 夜に経済活動している人がいるのでその需要に付随して稼働する職種(コンビニ、ファミレスなど)
と言う感じに、僕的にはおおまかに4つに分類できるのではないかと思いました。(明確に分類できない職種も多く存在しますが。)
そう考えると、②③④って少なくとも明治維新の頃には無かった(または非常に少なかった)職種なんじゃないのか?と思えてきます。
18世紀にイギリスで産業革命が起きて人間の暮らしは劇的に豊かになりました。その技術や文化が日本にも入ってきて、時代とともにすさまじい進歩を遂げて現代の僕たちの豊かな暮らしがあるわけです。すさまじい進歩は、資本主義と大きな因果関係があります。資本主義体制のもとで生産性を追求した結果②の夜間労働が生まれ、交通や情報通信のすさまじい進歩によって③の仕事が生まれ、それらに伴って夜間も活動する人が増えてきたので④の夜間稼働に至ったと言うこともできるのではないでしょうか。
そうやって豊かになったがゆえに生まれた夜間労働によって、健康を害する人たちが発生すると考えると、何とも皮肉な感じがします。
飽食の豊かな時代になったがゆえに疾患者が増えた現代病の類も然り。
かといって豊かな暮らしを捨てて昔のような暮らし方をすれば良いというのは暴論だと思いますし、その是非を論じるつもりはありませんが、モノゴトには光と影の部分があるなぁというのをあらためて気づかされる良い機会になりました。
多様な視点からモノゴトを見て考えることの大切さ。
これは急にできるようにはなりませんし、僕もそんなにできていないのが実情ですが、常に意識しながら習慣づけをしていきたいと思っています。
多様性って言葉が世の中で飛び交っていますが、多様性を受け入れるためにも複眼的なモノの見方ができるスキルを備えていきたいですね。
何か途中から強引に結論に至った感じになってしまいましたが、思考の移り変わりを追って書くとこんな感じになりました(笑)
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?