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ひびか 教程11「花型応用の自由花1」
現在初伝の教程を進めているところなのですが、本日と来週の2回は花型応用の自由花。役枝の主人公「真」だけこれまで習った花型のようにいけ、そのほかはすべて自由。ご自由にどうぞなんです。
ご自由にどうぞと言われてもなかなか難しいところ。なので、お得意の(と勝手に思っている)やりながら決めていけばいいやーという勢いで事前にいけてみました。役枝が花菖蒲の葉だったので、草の花型じゃないなあと思い、今回は行の花型を選んでみました(といっても、行の花型の真の役枝のみ)。
そして今回の花材はこちら。
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小葉南天の葉っぱのちいささと、綺麗な緑色に強く惹かれました。そんなことを先生と話しながら、今回はすべてを外して一からいけ直すのではなく、手直しというかたちでいけ直しをしました。よって主役はカーネーションではなく小葉南天。
そしてたまたま谷中墓地に咲いていた菖蒲のことを思い出したので、その話もしたところ、先生も谷中に5年ほど住んでいたことがあり、墓地の存在も、墓地を散歩したこともあると話が盛り上がりました(嬉しい)。
まずは役枝をいけなおし。実はまっすぐの菖蒲の葉をどうしたものかと考え、3本のうち2本だけこっそりうっすら折り目をつけていました。折り目をつけることがいいのかダメなのかがわからなかったのでそれを訪ねてみたところ、OKと!!折り目をつける以外にも、「よる」「ねじる」「丸める」などして植物に表情をつけることを教えていただきました。菖蒲の葉を「よった」とたんにイキイキとした表情が生まれました。すごーい。同じ葉とは思えないほど。
小葉南天をより「主役」にするイメージをもって葉を足したりしていけなおし、完成したのがこちら。いやはや、とっても爽やか!
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いけばなは引き算していく
アレンジメントは足し算していく
先生のこの言葉に膝を打ちました。
「ためる」だけでなく「よる」「折る」「ねじる」「丸める」などなどちょっとした工夫で植物が持っている「貌(かお)」を引き出していくことができるようになると、より楽しさを感じられるようになるのだなあと、その感覚を少し保つことができたおけいこでした。