今一番見るべきYouTuber『だいにぐるーぷ 』
2019年には大手芸能人が多数チャンネル開設し、生き残り激戦区となりつつあるYouTube。
そんな中、私が昨年12月に出会ったYouTuberが『だいにぐるーぷ』だ。
だいにぐるーぷは中学時代の同級生で結成された6人組YouTuber。早慶生3人、中卒3人により構成されている。演者名が苗字表記であることに加え、『1週間シリーズ』を始めとしたユニークな企画の数々が特徴。 (Wikipediaより諸所引用)
正直"早慶生3人中卒3人"という字面だけで惹かれる。めちゃくちゃ面白そう。
しかしここでは、経歴だけじゃないだいにぐるーぷの面白さを綴っていこうと思う。
1.並外れた企画力
「アメリカ全土で1週間鬼ごっこしてみた」
このタイトルを見て、
『アメリカ全土!?かっけぇ!!』
と思わない人がこの世にいるのだろうか。
いや、いるんだろうけれど。
精神が高校生男子の私にとっては目を引くタイトルだった。
毎日投稿が当たり前とされる日本のYouTube界では、質より量が重要視され、気楽に見られることが特徴的だが、
だいにぐるーぷは完全に質勝負だ。
今回のアメリカ逃亡はほぼ1週間に1本投稿。
1ヶ月で考えれば毎日投稿しているYouTuberより約25本も投稿本数が少ない。
これまでの「売れたいなら毎日投稿は絶対」という流れからすれば、大きな挑戦だろう。
しかしだいにぐるーぷには、
1週間待ってでも見たい!むしろ待ってる1週間が楽しい!
と思わせるくらい強い企画力がある。
アメリカ逃亡Part5ではこんなコメントがあった。
月曜から夜更かし
水曜日のダウンタウン
金曜日のだいにぐるーぷ
このコメントには1000近くの高評価がついており、毎週あるバラエティ番組をワクワクしながら待つのと同じ気持ちで、だいにぐるーぷの動画を待つ、そんな視聴者が多いことを表している。
アメリカ逃亡以外にも、『1週間以内に無人島から脱出せよ』『1週間心霊スポット生活』などタイトルだけでも目を惹く動画が多くある。思わずのめり込んでしまうような企画力を持った彼らは、YouTubeの枠に囚われない尖りがあってかっこいい。
2.編集のクオリティの高さ
これに関しては正直上の動画に全てが詰まっているので是非見て頂きたいが、55分の尺を全て見るには厳しい方のために手短に紹介する。
この動画で説明されたおおまかなポイントは
◯フォーマット
◯アニメーション
◯BGM、SE
◯カラーグレーディング
これを見て分かる人なんて極々少数だろう。
ただこの動画を見ただけの何も知らない私でも唯一言えるのは、
"どうやったら作品としての完成度を落とさずに、視聴者に伝わりやすく面白いと思わせるか"
ということにだいにぐるーぷは相当なこだわりを持っているということだ。
サイバーテイストである今回の動画では、複雑な土地でも誰がどこにいるか分かりやすいようにマップ表示や状況整理を挟んだり、ステータスや通知をARで表現したりと、視聴者への配慮+動画の雰囲気を壊さないような様々な工夫がされている。
↑アメリカ逃亡Part1
↑アメリカ逃亡Part2
編集会議に1、2週間かかると仰っていたが、フォーマット決めから最終段階の一本の動画にするまで、ほぼ外注なしでメンバー6人と編集スタッフ数名で作り上げているのだから驚きだ。22歳の青年たちが出来る代物ではない。
「かっこいい動画を作りたい」
「面白い動画を作りたい」
そんなことだけじゃない、自分たちの動画に対するプライドや情熱が伝わってくるだいにぐるーぷの動画は、YouTube停滞期だった私にとって革命だった。
3.メンバーそれぞれの色、関係性
今までのYouTuberとはひと味違った6人それぞれの個性。
「早慶生3人、中卒3人」というステータスから更に深掘りしていこう。
(以下アミューズ公式サイトでの紹介順)
◯岩田 涼太
だいにぐるーぷの発足人・リーダー。
慶應義塾大学在学中。(現在は休学中)
全てをこなせるしっかり者だが、突然突拍子も無い事を行ったり、自由奔放な姿を見せる一面もあるので、読めない人物でもある。
◯土井谷 誠一
だいにぐるーぷの副リーダー・編集担当。
中卒。
中卒とは思えないほど頭がキレる。今回のアメリカ逃亡の逃亡者であり、頭脳明晰な土井谷が存分に発揮されている。Part4のカーチェイスのシーンはめちゃくちゃかっこいい。
◯飯野 太一
発足当初からだいにぐるーぷの編集・ナレーションを担当。
慶應義塾大学法学部在学中。
メガネキャラ。冷静沈着で何事にも動じない鉄のハートを持つ男だが、演者としての技量もあり、うまく動画を面白い展開へ変える力がある。
◯西尾 和之
だいにぐるーぷの動画の特徴であるアニメーションを主に担当。
早稲田大学社会科学部在学中。
だいにぐるーぷのヒットのきっかけとなった『1週間心霊スポット生活』での主役。
"高学歴には見えない"と多々コメントに書かれているが、独学で習得したというアニメーションの技術は並でない。
◯加藤 翔
だいにぐるーぷで最もキャラが濃いであろう人物。
中卒。前歯がない。
ヘビースモーカーで"クズニート"と称されているが、動画内での奇行や少し抜けた発言がめちゃくちゃ動画を面白くしている。
◯須藤 祥
だいにぐるーぷのサブチャンネルの企画・編集担当。
中卒。
初期メンバーであったが一度脱退し、『1週間以内に無人島から脱出せよ』という動画で再加入。当動画では中卒3人の中で最も堅実(?)に働く姿を見せた。物腰も柔らかく優しいイメージが強い。
昔は"仲の悪いグループ"というコンセプトにしていたこともあり、動画内ではビジネスライクな関係が感じ取れるが、これもまた他のグループYouTuberとの差別化に繋がっていて新鮮だ。
動画内で暴言が飛び交う場面もあるものの、中学からの仲であるからか、嫌悪感なく笑いに変えている。
それぞれのキャラクターが明確でこの6人が交わる姿は見ていて単純に面白い。
メンバーの関係性を把握した後、もう一度動画を見返すのも面白いかもしれない。
↑高学歴チームと中卒チームに分かれ、人間味を曝け出しながら競う姿は見応え抜群。
4.日常を垣間見るサブチャンネル
メインチャンネルでは動画の完成度が高く、それぞれのメンバーを"演者"として見る人も多いと思うが、サブチャンネルでは皆ただの22歳の男の子たちだ。
スタジオに常備された飲料はしっかり料金が決まっているし、10円でも払ってなければペナルティが課せられる。
動画内では、ゴミ捨てをしないのは誰だとか、遅刻癖が酷いだとか、登録者60万人を誇るYouTuberとは思えない平凡さ。
メインチャンネルの動画内では少し遠い存在に感じるだいにぐるーぷだが、サブチャンネルの動画を見れば親近感が湧くのではないだろうか。
YouTubeの良さである、視聴者との距離の近さもうまく作り出していく彼らには脱帽だ。
今後必ずだいにぐるーぷは伸びる
なんて強気に書いたが、ただの一視聴者である私の言葉なんて説得力のかけらもない。
しかし、今まででこれほど革新的なYouTuberが出てきたことがあっただろうか。
ただの視聴者である私に「これは確実に人気が出る」と思わせる程、心を揺さぶったYouTuberは初めてだ。
量産型の日本のYouTube界を変える、屈強な力をもつだいにぐるーぷ。
これからも目が離せない。
※このnote内に掲載されている画像、GIFは全てだいにぐるーぷの公式サイト、YouTube動画、SNS内から引用しております。
※一視聴者である私が完全なる主観で書いたものであり、公式媒体ではございません。