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君は『多摩のあゆみ』を知っているか

東京都多摩地区を牛耳る信用金庫たましんが発行している小雑誌『多摩のあゆみ』を知っていますか。

これすごい良いんですよ。無料で配ってるとか信じられない。ネットでアーカイブも見れます(https://www.tamashinhistory.org/多摩のあゆみ)。

多摩生まれ多摩育ちで現在も多摩地区のとある自治体で貧乏公務員やってる新選組オタクの私にはよだれを垂らすほど面白い雑誌で、うちにある何冊かも勤め先の郷土館が処分するというのを聞いて「ちょうだいちょうだい!」と言ってもらってきました。

その名のとおり多摩地区の歴史をテーマにした冊子ですが、扱う分野が幅広くって、農耕、商業、芸術、風俗、工芸、宗教…と歴史好きな人なら確実に突き刺さる記事が一冊の中に何かしらあるはずです。
「特集 多摩の炭焼き」とか「特集 八州周りとアウトロー」とかさ、絶対一般誌ではあり得ないのが最高じゃないですか。

記事を書いているのは大学に勤める研究者だったり民間ボランティアだったり行政職員だったりと色々で、それぞれの立場の人たちの長年の知識や努力の成果がかき集められている感じもたまりません。

あとどうしても多摩って23区に対するコンプレックスがあると思うんですけど(個人の感想です)、これを読むと「多摩ってすごい!」という気持ちになります。古代から現代まで続く多摩の歴史がいかに壮大か。どれだけ多くのご先祖様によって今の多摩が形作られているのか(私の両親は多摩出身じゃないけど)。
そしてちょっと足を伸ばしたご近所になんかすごい歴史的な痕跡が残ってたりするという事実に鳥肌がたちます。えっあの神社ってそんな昔からあってあの有名人も来てたの!?みたいな。

そうすると日々の生活も新鮮に感じることができるかもしれません。毎日のルーティンに飽き飽きしている方はぜひ一読してみてはいかがでしょうか。

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