きくちちき『でんしゃくるかな』が好き
この『でんしゃくるかな』(福音館書店)は読んでいてとても楽しい。
なぜなら電車が来て去っていって電車が来て去っていって電車が来てようやく乗ってバイバーイで終わるからだ。
だいたいいつも次の離乳食のお粥は何グラムにしようかとか考えて脳のキャパシティがいっぱいになっているので、頭を空っぽにして楽しめる絵本はありがたい。
あと、どうしても最近の絵本は色んなところに配慮しているのがビシビシ伝わってきて、読んでいるこっちまで気をつかってしまうのだけど、この絵本は黄色い点字ブロックが出てこないから動物たちは下がる必要もない。
そして見てよこの動物たちの顔。幸せそう。
キリンの手にぶらさがるリスすら幸せそう。
この絵本だけはどんなに疲れていても、息子が持ってきたら「これ読むの?いいよ!」と言える。
「きたー!」を織田裕二のマネをする山本高広のマネをして読むと楽しいからだ。しかもそれが3回も出てくるので、いやでも笑顔になる。
絵本の読み聞かせに疲れた全国のママさんパパさんにぜひ読んでいただきたいと思う。
きくちちきさんは『しろとくろ』(講談社)もおすすめです。テイストは全く違うけどほっこりします。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?