POTTO ポト のワンピースドレスと布?
「POTTOがどういうブランドなのかわからないです。」
と、「お取り扱いさせていただける」というご連絡に、こう返しました。取り扱いたい、と先に連絡しておいてなんて失礼なことを言うのかと思われたかもしれませんが、ぼくにとってPOTTOは、そういうブランドなんです。
もしかすると、その答えは自分で探して・決めないといけないのかもしれない。
デザイナーの山本さんから、今までに受けた取材などの記事をお送りしていただき、あらためて全部をくまなく読ませていただいた。
でも、結局POTTOがどういうブランドなのか、というのはわからなかった。
POTTOのブランドコンセプトである「自由であること、心地よく暮らせること、DIYであること」
その「自由」とはなんなのか、という質問に、山本さんは
”「自由」という言葉はこうだからこうでないといけないとかそういう価値観とか別に何でもいいんじゃないかなって思うんです。”と答えられている。
煙にまいた言葉あそびのような答えですが、POTTOというブランドを知るためのヒントは、やっぱりこのコンセプトに隠れてる気がする。
POTTOが発表するコレクションは、いつも何かを問うていて・そんなことはどうでもいいんです、という答えが用意されている。たとえば、2013年に発表された「UF男とネス子たち」というファッションショーの映像があります。
これは第二部で、実は第一部として代々木公園のけやき並木に「ただの布」が置かれるところからはじまります。そして、第二部でモデルたちが「ただの布」をまとって登場する。
公園に放置された「ただの布」をひとがまとうことによって「服」になっていく。第二部によって「ただの布に」物語が付け加えられていくこと・もしくはそれとは全然関係のないことによって、「ただの布だったもの」に価値が生まれていく。
モノそのものは、「そこにある」という事実しかない。それが服だったり、本だったり、コップだったり。そういう名前がつけられて、はじめてそれが認識される。そして、価値はそのモノに付け加えられた物語によって決められていく。では、服は服という名前がなかったら、ただの布なんだろうか?
もしかすると、ぼくはぜんぜん的外れなことを言っているのかもしれない。でも、ぼくが意味をつけてもいいんですよね、意味なんてないんだから。
「所属がはっきりしない服」、〇〇です。と一言では言えないアイテム。それが今回POTTOに出品していただいた商品です。
シンプルなコットンワンピースドレスと、ウールの布?をつかったコーディネート。
これは、11月6日まで開催されていた「瀬戸内芸術祭2016」でPOTTOのデザイナーである山本哲也さんが発表された作品と同じ型になります。
シャツワンピースだけで着ることもできます。
POTTO ワンピースドレスと布? ¥36,000 ( +tax. )
お店に並んでいるときは、まだこれは「ただの布」なのかもしれない。でも、ぼくにとっては大変な価値のある「POTTOの服」で、これを買う人にとっては、またちがう物語が付け加えられた、服以上のものなのかもしれない。
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