【毎週月曜日更新】どんなに大きな火も、「油を注ぎ続けること」ができないと消えてしまう。
京都の比叡山にある、延暦寺というお寺の中心部を根本中堂というのですが
そこには「不滅の法燈」という火がまつられています。
その火は、比叡山の開山から1200年以上ものあいだ
一度も消えたことがないそうです。
「不滅の法燈」を守っていくために、しなくてはいけないことがあります。
それは、つねに新しい油をそそぎ続けること。
ただ見守っているだけでは、やがて火は消えてしまいますが
お坊さんが毎朝・夕と燃料の油をそそぐことで
その火はずっと、つながっていく。
もしも、めんどうくさがりのお坊さんが油をそそぐことを
サボってしまったら、どうなるでしょう。
火は消えてしまいます。
それが「油断」という言葉のもとになった話だと聞きました。
この場合は火でしたが、これがたとえば夢とか、志とか、愛情とか
置きかえてみたら、なんだかすごく大切なことを言ってるような気がします。
どれだけ最初に大きな火がおこったとしても
それをもって、守ってるだけでは、油断してしまうことがあります。
そしていずれ火はしぼんでいって、消えてしまいます。
必要なのは、つねにあたらしい油をそそぎつづけること。
なにを「油」とするのかはそれぞれあると思いますが
まずは、ルーティーンから一歩はずれてみたりするのがいいかもしれません。
毎日をくり返すだけで終わらせずに、少し油をそそいでみること。
もしくは、自分を刺激してくれるものをみたり、きいたり、よんだり。
自分を安定させるためのルーティーンをもつことも大切ですが
それにも慣れてきたら、「油」になるようなことをしてみようとおもいます。