osakentaro オサケンタロウの17年春夏コレクション
「オサケンタロウ」は、2014年、墨田区にアトリエをかまえてスタートしました。それからは定期的にアトリエ・ショップをオープンされることをはじめ、全国各地に出張アトリエに出られたり、未完成のお洋服をお客さまのリクエストに合わせて仕上げたり。
「その服を着る人」に寄り添えるよう、常識にとらわれず、自由でユニークな取り組みを続けられています。
押上駅からほど近い場所にあるosakentaroのアトリエは、古い一軒家を改装したものでした。外見はもちろんずいぶんと年季がはいっているのですが、中にお邪魔すると、アイボリー色の木材が中心になったさっぱりとした印象で、なんだか中と外のアンバランスな質感が今の東京の東側のようすをそのままあらわしているようでした。
オサさんがおっしゃっていたなかで、よく覚えていることが、「僕はクオリティーってひとくくりに縫製や素材のことだけじゃなくて、数値化できないような思考や情報だったり、いろんなことが含まれていて、それを見てアガるか・アガらないかというのがだいじなんだと思います。」ということ。オサさんの洋服と見比べて、その言葉はとても筋が通っていて、オサさんの口から語られるべき言葉だなぁ、と感心してしまった。
オサさんのつくる服は、たしかに縫製や素材が一流かと聞かれれば、そうじゃない。もちろん商品としてお取り扱いができるだけの品質は前提としてありますが、私がosakentaroをお取り扱いしたいと思ったのも、縫製や素材ではなくて、その思いや活動が魅力的だったからだ。
ファッション業界は自由な世界にみえて、実はいろんな決まりとか、「こうするでしょう?」という空気や、そういう暗黙の了解みたいなことがたくさんある。
それは固定電話とファックスしかなかったような時代から、インターネットが発達してからもずっと、今もつづいています。ある意味で時代の先をいちはやく取り入れないといけないはずの世界は、いつのまにかずいぶん後ろのほうにとり残されているわけです。
それから、nusumiguiの山杢さんや・オサケンタロウさんをはじめ、これからの服作りのありかたのひとつの手段として、DIYや「今つくって今お売りする」というようなことをご自身の活動から提案されています。そういった活動は、今はまだ「ユニークなこと」として捉えられてしまうかもしれませんが、それがひとつの「手段」として成り立つことも、そう遠い話ではないと、私も考えています。
そして、Of the Shopでもそんな活動をされているブランドをぜひ紹介させていただきたいと思い、4月12日より、展開をはじめさせていただくことになりました。
osakentaroからのはじめての商品は、4月7日から開催される、osakentaroの個展で展開される予定の作品から1点ピックアップし、それをOf the Shopで販売させていただきます。
どんな商品になるかはまだわかりません。オサさんとお話しながら、最初にご紹介させていただくべき商品を選んできますので、ぜひ店頭にてご覧になってくださいね。
*この商品は1点のみの入荷になりますので、お取り置きを受け付けておりません。商品につきまして、お問い合わせなどがございましたら、下記のメールアドレスか、SNSのメッセージからご連絡ください。
Mail:info@oftheshop.com