吉田ユニ「THE MOMENT」 02
2022.07.03
ユニさんの作品は、一目見た時にはその色彩や構図にわっと目を奪われてしまうけど、一覧した後には「これは一体どうやって作られているのだろう?」と、目を近づけて何度も見返しているお客様の姿が良く見られる。
そうやって、どうなってるの?と考える時間もユニさん作品の楽しみの一つかな、とあまり制作の風景などの公開は控えていたのですが、あのプロセスを知ったら、またひとつ作品の楽しみ方が増えるはず。
5/13からOFS galleryにて始まった、吉田ユニ「THE MOMENT」、展示も最終日となり、ユニさんにも承諾をいただいたので、今回作品の制作現場の様子を少しご紹介。
まずは一口食べてゴクリ、次にお塩をかけて口の中でゆっくり味わったら、さぁ最後の味変です。
植物や果物などを多く扱うユニさんの作品は、時間との勝負。すぐに色や状態が変化してしまう。こういった制作では、現場ですぐ思った形にできるように、家で何度も練習してくるんだとか。
OFSで飾られた12の作品は、作っては撮影、作っては撮影、を繰り返し、全てこの1日で仕上げられました。
作業中も、ユニさんの人柄なのか、信頼できるメンバーとだからなのか、終始穏やかな空気ではあったけれど、無駄のない時間の流れと連携で、迷いを見せない作業が続く。誰もがユニさんのやろうとしている事を汲み取り、120%の仕事で応えようとしているからこそ、の空気感。
7月1日(日)にOFS galleryで行われたトークでは、今回含め、これまで植物を使った作品で制作を共にしてきたフローリストの渡邉直子さんと、長くユニさんの作品に触れてきたエディターの横田可奈さんを迎えて、過去の作品についてのお話も伺えた。
渡邉さんの明るくユーモアのある口調と、ユニさんの柔らかい雰囲気で語られていたけれど、きっとどの現場でも流れているだろうスピード感と、密な濃度の空間を感じ取れた。
その様子はまた、OFSのホームページにて、アーカイブ記事でご紹介するのでお楽しみに。
吉田ユニ 「THE MOMENT」@OFS gallery
〜2022.07.03 sun. 17:00まで🌷
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