牧野伊三夫 展 01
2022.03.01
4月の展示に向けて。(展示内容はまだ未発表)
この日は展示まで意外と時間がない事に気づいて、牧野さんとADの富田光浩さんに急遽リモート会議を設定してもらう。
画面の向こうで少し疲れた様子の牧野さんに、「急に呼び出して失礼したかな」と心配していたら、どうも新しく作る便箋について、活版印刷屋さんに持ちかける提案(お金の事)で計算機を叩いていたのだそう。
活版印刷屋さんに提案する為に作られた収支計画は、罫線も数字も全て鉛筆での手書きで、思わず「Excelじゃないんですね!」と言葉が漏れたが、実際には、そのアナログさというよりは、美しさに驚いた。
牧野さんは、会場構成も、展示情報をまとめも、ほぼ手書きのもので、送られてくるたび、それらが既に作品のように感じる。
今回は、収支計画なのでお見せ出来ないが、毎回、最初に見せてもらうのが役得に感じるそれらの作品を、公開してもいいよ、とご本人に承諾を得たので一部公開。その便箋の構造をまとめたもの。
後々のメールのやりとりで、数字と交渉に疲れた牧野さんから「銭湯に行きたい」発言。
高円寺にある小杉湯の名前が出たので検索してみると、「小杉湯となり」活動などの記述もあり、とても魅力的な場所。
OFSの付近にある、今は「アクアガーデン」になった「三越湯」もかつては風情のある風貌だったと写真を送ってくれた。
今のアクアガーデン三越湯も良いらしいんだけど、まだ入ったことはない。↓
そんな話をしていたら、無性に銭湯に行きたくなり、1日リモート篭りっきりノーメイクの顔を、帽子眼鏡マスクで隠し、近場で探した気になる銭湯へ。
この日はボンタン湯で、銭湯は廃れているんだろうという自分の予測に反して、結構な人で賑わっていた。
すぐ目の前に、裸の知らない人が、きっと普段は見せない無防備な顔で座っていたり、浴場に飾られてる近隣のお店の広告看板が、シンプルなデザインで可愛いかったり。
湯舟に浮かぶボンタンと一緒に茹だりながら、牧野さんが「何はなくてもいいが、東京での暮らしに銭湯がないと耐えられない」と言っていた意味が、分かった気がした。
1ヶ月に2〜3回くらい、銭湯を巡ってみようかな。
因みに牧野さんが印刷会社に持ち込んだ便箋は、無事提案が通って、OFSでの展示が初お披露目になる事に。楽しみ!
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