「さよう、ならば、また、」幕開け
演出助手で関わらせていただいている公演
時速246億
「さよう、ならば、また、」
3月初旬から1ヶ月半近くにおよぶ稽古が始まって、
劇場入りして怒涛の場当たりゲネを経て無事さようチームの初日が開けました。
ならばチームの幕が開けるまでまだ気持ちは緩められませんが、まずは一安心でした。
1ヶ月半もみんなといるのか。冬服で稽古場に通っていた頃がとても懐かしいですね。
いや、夏服でオーディションに向かった日のことが懐かしいです。
面接も懐かしい。緊張したなあ。ワークショップオーディション向かう道すごく覚えてるなあ。暑かったなあ。心の中を全て見透かされてる気がしたなあ。丸裸だったなあ。どうしたら正解なのか全く分からなかったなあ。結果落ちたなあ。落ちた後、すぐ成さんから飲もう!と連絡いただいたなあ。おぶちゃメンバーになるって決まった後くらいのコニーさんが30分だけ飲み屋に顔出してくれたなあ。そこで西山さんとも初めてちゃんとお話ししたなあ。
そしてそこで演出チームで一緒にやらない?ってお誘いいただいたなあ。
さようの初日を観終わった帰り道に色々思い出して、自分が今ここにいることって不思議だよなあって思いました。
なんだろうね。不思議じゃないけど不思議というか。
その機会を下さった成さんにまず心から感謝ですし、快く仲間に入れてくれた24名の同志たちにも感謝だし、稽古期間中一緒に色んなお話しをさせてもらった西山さんにも感謝です。
演出助手という役割をどこまで全うできたのか分かりませんが、
あくまで裏方として出過ぎた真似はせず、距離を保ちながらひっそりと影から支えるぞとか思っていたのですが、全然無理でした。ぜんっぜんむり。
脚本会議から参加させてもらったことも相まって作品愛は深まっちゃっているし、稽古しまくったおかげで両チームとも大事なメンバーすぎて自分もどっちのチームにも入っている気持ちで稽古してしまったし。
上手くいかないと悔しかったし上手くいくとめっちゃ嬉しかったし。
僕はすっかりこの作品と座組が大好きになっていました。
成さんが「ある意味25人目のメンバー」と言ってくださったように、
(いろんなことを棚に上げて)今はもうもはや肩書きとかどうでもよくて、本気でこの公演が大成功してほしい!させたい!させる!という想いになっています。
さようの初日が開けてさらにその想いは加速しました。
ならばの初日を観てしまったらもっともっと熱苦しい文章を書いてしまいそうだし、演出助手の立場でだらだらと語るのもアレだし、役割をもうすぐ終える僕の今の率直な想いをお伝えします。
「さよう、ならば、また、」
ぜひとも劇場で観てください。
さようチームもならばチームも全く違う色です。できればどちらも観てほしいけど、どちらかだけでも観てもらえたら嬉しいです。
やっぱり僕は成さんの価値観、世界観、人生観が大好きだし、成さんの集める人たちが大好きです。
おぶちゃじゃないし、僕は出てないし、僕が書いてないし、演出してないけど、僕の尊敬する先輩が『遺書』とまで言い切って全身全霊をかけて臨む今作をぜひとも体感して欲しい。
ならばのゲネ終了と同時に演出助手としての役割は終えるけど、
千秋楽まで地縛霊のように座組の一員として劇場にうろつきたいなと思います。
劇場で会ったら気軽に声かけてね。
自分の役割がみんなよりも一足先に終わることへの安堵感と寂寥感を胸に、今日もまた劇場に向かいます。
わあ!
お別れが近づいているぞ!
出会うって大変だ!
でも出会えてよかった!
1人でも多くの方にこの作品が届きますように。
今日観劇に来る方、劇場でお会いしましょう。
では後ほど、また。