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おぶちゃ7周年記念公演「ポエム同好会」

おぶちゃ7周年記念公演
「ポエム同好会」

無事終演しました。


ご来場くださったみなさま
応援してくださったみなさま
配信やBlu-rayでこれから楽しみにしてくれてるみなさま

本当にありがとうございます。


そして
7周年のおぶちゃを一緒に盛り上げてくれたキャストスタッフ
なにより応援してくれた方々

心からありがとう。
ただひたすらに感謝です。

ご挨拶が随分遅くなってしまいました。
気づけばもう2週間近く経つんですね。
早いですね。

すっかり次に向かってる方が大半かと思いますが
もしもポエムの余韻がまだ残っている皆様は、ぜひ一緒にもう少しだけ余韻に浸りましょう。




「ポエム同好会」を終えて

2024年は激動の一年でした。まだ終わってませんが。

でもそんな一年も、たくさんの人のおかげで無事、駆け抜けることができました。


終演後すぐに自分はどんな気持ちになるんだろうと思っていました。
燃え尽き症候群が待って居るのではないかと少し不安でしたが全然そんな気持ちにはなりませんでした。

安心感とはまた違う、温かい気持ちになったことに驚きました。

それはきっと、キャストたちの凄まじい情熱によってとんでもない千秋楽が見れたこともそうだし、限られた人員と時間の中で精一杯公演を支えてくれたスタッフもそうだし、僕たちの作品を僕達以上に愛してくれたお客さんもそうだし、
なんだかそんな居場所が僕の元にあることを実感したんです。


おぶちゃ始めて7年経った今、
ここにきて意外と初めてな気持ちになりました。

やっぱりこれまでたった1人で運営していた個人企画だったから、
それが明確に団体になった感じ。

それがなんかね、キモかったらごめんなんだけどね、関と権藤の気持ちとめちゃくちゃ重なってしまって。
自分が書いたものに重なったというよりもね、
みんなの情熱や愛や期待を全て引き受けて背負って板の上で戦う姿がね。

真修くんと知央くんが生み出した関と権藤に、
とんでもない感情移入をしてしまって。

がんばれ!って思いながら見てました。

できるぞ!お前たちならできる!
って。

そう思って見てました。

関と権藤がお互い分かり合えて同じ居場所にいるのをみる度に嬉しくなったし、

ああ、あいつらも俺も、もう1人じゃないんだな
って本当に思えた。

おぶちゃはもう1人じゃないんだ。

俺はもう1人じゃないんだ。

俺たちはもう1人じゃないんだ。


居場所が、僕たちを繋いでくれました。

今回9年ぶりにポエム同好会という作品に向き合う際に
【居場所】ということを意識しました。
この辺りについては観てくれた方は充分に感じとってくれていると信じておりますが、
それでもなお、大部の語りを聞きたいという方がいるのであれば、またどこかで配信をする時にでもゆっくり語れればと思っております。

まあその居場所ですね、
それが僕にとっては言わずもがなおぶちゃなんだな、と再確認した気がしたんです。

自分の居場所が誰かの居場所にもなれてるかもしれない。

居場所が広がった。

そんなことを思い、温かい気持ちになってました。
感謝してもしたりないよ。

ああ、やっぱり今回も描きたいことが溢れすぎてしまうなあ。

9年前の自分に見せてやりたい光景がたくさん広がっていて、
俺みたいな凡才は天才たちに勝つためには「とにかくやる」しかなくて。
その中でいろんな経験をしたことが今の自分を作っていて、
その自分だからこそ出会えた仲間がたくさんいて。
本当にやり続けてよかったと思いました。

気持ちが未来に向かっている自分が、今ここにいてくれて良かったです。

間違ってるかどうかなんてそんなん神様しか知らないよね。


「このポエム同好会はこうして辿り着いたのであーる」
みたいな話そうかなと思いつつ、そういうのはみんなと会った時にゆっくり語りますので、
みんなにバレたら権藤のスマホくらいその場にいられない心のポエム(散文)を紡いでいこうと思います🤌🏻

長い長い恥ずいソロセッションの始まり始まり〜。



韮山啓太役・小谷嘉一

いきなりこの方ですが本当にコニーさんがいてくれてよかった。
日本ラストの舞台に俺の作品を選んでくれて本当にありがとうございます。
いつも笑顔で立ち居振る舞って、全体を冷静にみて、熱く作品に打ち込むこにーさん。俺の中で韮山はコニーさんとは違うタイプだなと思っていて、なんだか今までとは違う役が見れたことが個人的にはよかったです。
来年は作品を一緒にやる機会がなくなってしまうかもしれないけど、アメリカ俺も遊びに行くんでその時は飲んでくださいね🍻


榎本裕紀役・髙畑岬

エルホスが終わった後、夏くらいかな?話したい!って言って翌朝渋谷に呼んでおれがばーーーってたくさん喋って、今回の公演にかける想いとかをめちゃ話して、みさきの気持ちもたくさん聞かせてくれて。
俺は葬送曲の時の岬を知って居るからこそ、あの時の熱量で作品にかかって来てくれ!って頼みました。それを見事に体現してくれたからこそ、あの榎本ができました。
高齢者というあだ名がついた時点で今回は優勝だね👴


弓崎 力也役・柳下 大

復帰作をおぶちゃに選んでくれて本当に良かった。とにかくプロ意識が高くて、稽古から本番までしつこくノート伝えても、絶対に毎回聞きにきて改善してくれる姿勢も最高だし表も裏も全体を見て動いてくれる姿も頼もしくて、そして何より俺の本や演出を信じてくれている。芝居にも人にも人生にも熱いともくんが僕は本当に大好きです。
一緒に稽古終わりにシーシャ行って作業するの楽しかった。これからも一緒に本気で変えていきましょう。同い年、これからもよろしくね。



岩田 香織役・紅羽 りお

初舞台おめでとう!初舞台をおぶちゃにしてくれてありがとう。
りおちゃんはオーディションで出会って、本当に未経験のところからスタートしたんだけど、稽古への姿勢がとても素晴らしかった。僕が伝えたことは絶対に翌日にはやってくるし、絶対におうちで声を出して練習したなあってことが分かったし、稽古動画もちゃんと見て復習してたし、その積み重ねがあったからこそ、妥協せずに岩田ちゃんを作れた。素敵な女優さん。これからの女優活動も心から応援してます!!



小森 和歌菜役・鈴理

オーディションの日が誕生日だったことを思っています。モリコいたーってなったことも覚えています。稽古の時も本番の時も、鈴理ちゃんはいつも早めに来ていていて、小道具をチェックして、「これはこっちでしょ!」って言いながらみんなのを元に戻してるというエピソードがとても鈴理ちゃんらしいなと感じてとても好きです基礎体力があるお芝居に安心感があって良いんだけど、個人的には関も恋リア参加するって聞いて走っていくモリコが結構好き。これで一休みと聞きました。ひとまず、お疲れ様でした!

(写真とってなかった!)

三浦 琴乃役・彩島 圭叶

圭叶は自分の世界観が確立されてて感覚派のちょー天才肌だから、この役をやるのって実は意外とむずかったと思うけど、一言で空気を変える謎のオーラが本当に最高でした。
オーディションの時に感じた他にない空気感を板の上でも遺憾無く発揮してくれて、その空気がダンス部4人としてハマった時んとんでもないパワーを生み出していて、自分の脚本や演出を超える瞬間がたくさんあって、マジソンスクエアガーデンでした。Yep。



篠田 真希役・工藤 菫

オーディションでセリフを読む前も読んでも篠田だったことを覚えてる。でも稽古を重ねるほどに、すみれちゃんの作品への取り組み方とか作品への愛とかが本当に良いパワーを座組に与えてくれてて、最後の方はもうダンス部を引っ張る存在になっていてとても頼もしかった。全然違う役だとどんなふうになるのかもとても見てみたい。個人的にはMBTIが自分と全く一緒で、稽古場で話した時にお互いの感覚を痛いほど分かり合って居る時に、悔しいけどMBTIすげえな、って思いました。はぁーなんかもうてぇてぇ!



堤 菖役・宮越 愛恵

この作品唯一の新キャラ。保健室の先生なのに保健室の業務を行うシーンは一切ないし、結局何者だったのかも台本では描かれていない堤先生。だけどまなちゅんが演じるだけで謎の説得力があって、その場にいるだけでワクワクするのってとても最高だなと感じてました。稽古も本番も心から楽しんでくれてるのが伝わって、まなちゅんの明るさと行動でみんながどんどんハッピーになっていくのがすごい才能だと思いました!いつかオーディションで飛ばすのをやめたドローンの腕前みせてね。



松原 絵美役・宮﨑 想乃

絵美が一番初演から変わった役。完全に想乃ちゃんが演じることになったからこそ変えることができた役。最初はいわゆる綺麗なお姉ちゃん(姉)というポジションなだけだった9年前の台本に対して、僕自身物足りなさを感じていたところ、読み合わせで一瞬見せた想乃ちゃんの芝居が面白くて、「絵美結構キレる感じにしても大丈夫ですか?」と聞いたら「大丈夫です」と答えてくれて、本当に最高のお姉ちゃんにしてくれた。あと喉強い。芝居というか笑いに対する感性も好き。次は違う役柄で一緒にやりましょう。


速水 明世役・未菜

初演の台本を読んで面白いと言ってくれて出ることになり、そこから色々な舞台や企画も一緒にやって、成長や変化を間近でみてきたからこそ、今回は一切甘やかさないと決めて臨んだ個人的な小さな挑戦がありました。たくさん悩んで苦しんでいた姿を見ました。でも全然それでいいとさえ思いました。柴田さんが飲んだ時に言っていたある作品のメッセージ「とにかく作れ(書け)」に尽きる。俺たち同じ表現者として、これからも作り続けよう。
これからの人生を応援しています!


弓崎 琉輝亞役・岡部 直弥

7年ぶりのおぶちゃ参戦。まずはありがとう。
千秋楽の前の日に楽屋でともくんと3人で話した時にも伝えたけど、直弥の演技力が作品をちゃんと引っ張ってくれていたのが俺は何よりも誇らしかったし、嬉しかった。このタイミングでまた一緒にやれて本当に良かった。
これからもっとおじさんになって、お互い関わる作品や仕事もどんどん変わってくるとは思うけど、またこんな感じでたまに俺の作品に出てくれたら嬉しいよ。改めてゆっくり飲み行こ。


松原 真之介役・真野 拓実

何度も話しているエピソードで恐縮だけど、橋本真一くんの繋がりで今回の出演が決まった今回でした。ご一緒してみて、声優さんとして活躍している拓実くんが「舞台をやりたい」と言っている言葉の想いが本気なことがめちゃくちゃ伝わってきて、本当に尊敬でした。台本をしっかり読み込んできてくれていて、自分の役割の他にも全体の人物の動きの意図の話とかを俺がする時もじっと聞いてくれていて、終盤は特に作品や役を細部まで一緒に掘り下げるのが楽しかったです。絶対にまた舞台やろうね。



志村 蓮役・望月 雅友

コニーさんが「大部さん、めちゃくちゃ良い俳優が居て大部さんに絶対会わせたいんです」って紹介されたのが、もっちーでした。もっちーとは飲みの席で何度か会って、まず人柄が最高でした。そして人望もあって、器もデカくて、芝居に対してストイックで、僕が初演で演じた志村を託したいと伝えました。もっちーは率先しておかっぱにしてくれて、細かい細かい俺のこだわりに最後まで付き合ってくれて、でも締める芝居も素晴らしくて。なんでもできる恐ろしい俳優と出逢っちゃいました。色んなもっちーがみたい!


権藤 太志役・吉田 知央

ちひろくんが、今回の公演をずっと楽しみにしてくれていたことがすごく嬉しくて。それ以上にプレッシャーもずっと感じていたけど、稽古で僕が台本を更新するたびに芝居で示してくれて「ああ、権藤だ」って思いながら見てました。
権藤は居場所はあるのに居場所がなさそうに振る舞う男。権藤の孤独は哀しさが詰まってて、それはきっと権藤の歪な愛情をぶつける場所と受け止める場所がなくてそれを言語化してしまったら権藤はたまらない気持ちになってしまうはずで。
でもその権藤だからこそ、ダンス部&榎本先生はじめ自分のコミュニティの外に対してのアンテナの感度が高い。だからきっと関に対しても少なからず感度を保って接していたんだと思う。簡単に言うと「寂しさ」「孤独」「強がり」「優しさ」ですね。そこらへんの感覚を知央くんは見事に表現してくれた。さすが。

ある稽古の時、急に俺の目の前にきて「大部さん、台本めっちゃ面白いです」って言ってくれたことがとても嬉しくて、その言葉がさらにプレッシャーになりましたがなんとか描ききれてよかったです。
そして何より、忘れらんねえよの柴田さんと知央くんが作品を通じて繋がった瞬間に立ち会えたこと。
本当に最高でした。2人がお話しをしていて、知央くんのイズムが柴田さんと共鳴している瞬間とか、もうたまらねーって気持ちで眺めていました。2人のお酒を飲む瞬間に立ち会えた俺こそ幸せ者でした。

言語感覚と読解力とエッジの効いた知央くんの表現が大好きです。これからも一緒に作品つくろうね。



関 春生役・石渡 真修

俺にないものをたくさん持っている男・真修くん。
だけど俺が一番大事にしているものもたくさん持っている男。だから最高だし、だから底が知れないし、だからこれからも一緒に作品をつくっていきたい。
真修くんと「Joie!」の時に1時間くらい芝居の話を電話でしてて(この話何回もしてごめんね、多分これからもすると思う)、もっと言うとその前のオブ会の1部と2部の合間で崎陽軒のシュウマイ弁当を食べながら芝居話をしまくって、もうその時から芝居の感覚が合うし好き。一緒にやればやるほどどんどん好き。もはや好き。(きもおじ)
関の孤独はきっと関にとって大きなトラウマ。あったはずの居場所が気づいたらどんどんなくなっていく体験をしていて、それを話せる相手もどこにもいない。自分なら超えられると信じてみせたり、どうせ他人なんてと嘯いてみせたり、きっと関はこのトラウマを乗り越えるために色んな見えない努力と見えない葛藤を背負っていたと思う。その感覚を冒頭からじっくりじんわり変化させていってくれて、追い込んで向き合ってくれて、だから関を演じるのはすごく苦しかったと思う。
公演の折り返しかな?もっと後半かな?真修くんがおれに「この芝居、本当に楽しいし本当にしんどいですね。毎公演新しい発見があって、あんたなんて本を書いたんだよ」っていってくれたのを思い出しました。
きっと褒め言葉として言ってくれて、それがとても嬉しかったけど、本当は逆だと思います。
この作品を、この役をどこまでも奥深く鋭利に、厳しくそして優しく届けきってくれた真修くんが、僕に毎公演新しい発見と感動をくれました。
座組の誰かが困ってたら俺に教えてくれて、全員のこともずっとそっと見守って支えてくれた姿勢に心から感銘を受けました。

7周年記念公演のスタートとラストを一緒に過ごしてくれたことに心から感謝です。

本当にありがとう。
そして、これからもたくさんよろしくね。



おぶちゃのこれから

ああ、おわってしまいました。さびしいな。

でも。

終わるということは始まるということです。

ポエム同好会の人物たちも、きっと世界のどこかで今日も物語にならない日常を生きています。

僕たちも日常を生きていくのみです。

おぶちゃはこの度新メンバーも入り、
新たなステージへ向かう準備を始めています。
そして、これからもメンバーを増やしていくつもりです。

まずは8周年。
2月に小谷嘉一のプロデュース公演があります。

さらに4月。
大部のスタイルチェンジのきっかけになった作品
「Bittersweet Flowers」の再演があります。
こちらも超ナイスなキャストが集まってくれてます。


そしてそして10月。
横浜赤レンガ倉庫1号館3Fホールにておぶちゃ8周年記念公演があります。
僭越ながら私、大部がおぶちゃで初めて主演をやらせていただきます。


8周年もみなさまの力が必要です。

というより、おぶちゃがおぶちゃであるためには皆様が不可欠です。


演劇超楽しいぜ、エンタメ超楽しいぜ、おぶちゃ超楽しいぜを貫いて、そして
「人間肯定、人生讃歌」を掲げて
日本を代表するエンタメチームを志していきます。



愛すべきキャストたち。
愛すべきスタッフたち。
愛すべきお客様たち。
みんな大好き。

では、また逢えるその日まで。お互い元気に生きていこうね。


ともにオリジナルを紡いでいきましょう。

ではまた!

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おぶきょ
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