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「ポエム同好会」台本無料公開【フルはFCで公開】


はじめに


こんにちは。大部です。
10月ですね。知らないうちに9月が終わってました。

僕は今「ポエム同好会」という、おぶちゃ7周年記念公演の集大成の公演に向けて稽古中です。

毎日みんなで深い海に潜ってるような心地になりながら作品に没頭していて1日が本当に一瞬。


キャストもゲストもスタッフも素晴らしい座組。
こんな日々はもう来ないかもしれない、後悔したくないと思い、 台本書き換えちゃってキャストたち待たせちゃいました。またせちゃってごめんね。

でもその分、心から自信作と言える作品ができました。

最後の最後まで追い込みをかけてお客さまを最高の状態で迎える準備を進めております。

みんな良いです。


前段が長くなりましたが
・台本一部公開
・本番前
・FCは期間限定


登場人物

[ポエム同好会メンバー]
関春生 (石渡真修)同好会メンバー3年。転校生。
権藤太志 (吉田知央)同好会メンバー3年。
志村蓮 (望月雅友)同好会部長。3年。あだ名シムレン。
松原真之介(真野拓実)同好会メンバー2年。あだ名マッツー。
弓崎琉輝亞(岡部直弥)同好会メンバー3年。 

[ダンス部]
速水明世 (未菜)  韮山のクラス。ダンス部3年。
篠田真希 (工藤菫) ダンス部3年。
三浦琴乃 (彩島圭叶)ダンス部3年。
小森和歌菜(鈴理) 韮山のクラス。ダンス部3年。あだ名モリコ。

[兄・妹・後輩]
弓崎力也 (柳下大) 琉輝亞の兄。教育実習生。
松原絵美 (宮﨑想乃)真之介の姉。
岩田香織 (紅羽りお)明世の後輩。花屋でバイト。2年。

[教師]
榎本裕紀 (髙畑岬) 教師。ダンス部及び生徒会顧問。
堤菖 (宮越愛恵)保健室の先生。
韮山啓太 (小谷嘉一) 教師。ポエム同好会顧問。関の担任。


プロローグ

サッカーのホイッスル音。明転。放課後の教室。
転校生・関春生、担任・韮山啓太が面談中。

韮山 「へー。サッカー部のキャプテンだったんだ。すごいな」
関 「いやどうすかね。やるやつがいなかっただけなんで」
韮山 「うちの高校もサッカー部は人気だから、すぐに馴染めると良いな」
関 「あ、俺もうサッカーやんないんで」
韮山 「なんで?」
関 「まあ、あと1年で卒業だし、今入ってもあんまり」
韮山 「まあそれはそうかもな。クュックュックュッ……。いやな、うちの高校、だいたいの生徒が部活に入ってるのね。だからってわけじゃないけど、関はどうすんのかな、と思って」
関 「あー、特に考えてなかったっす」
韮山 「あそ。まぁ何かしら入りたければ俺に言って。手続きとかやっとくから」
関 「はい」
韮山 「関はさ、やり残したこととか好きなこととかないの?」
関 「え?ああなんだろ。まあ、ラップとかはやってみたいかな」
韮山 「へぇー」
関 「まぁ俺は音源派なんすけど、そんな感じっすね」
韮山 「すげぇな!歌詞書いたりしてるわけ?」
関 「まだそこまで行ってないっすね。まあ、いつか」
韮山 「なるほど……俺が受け持ってる部活ちょうどいいかもな」
関 「あ、そうなんすか?」
韮山 「うん、作詞も勉強になると思うし。入れとくよ」
関 「あざすー」

 関にスポットが当たる。

関 「一週間後の初登校でこの選択が完全にミスったことに気づいた時にはもう遅かったです。あ、こんちは。関春生っていいます。高校三年からこの学校に転校をして、耳につく笑い方の韮山が担任になりました」

初登校ホームルーム。ダンス部の速水明世、篠田真希、三浦琴乃、小森和歌菜が遠巻きに見ている。

 韮山 「はい、今日から転校してきた関春生だ!ハルキじゃねえぞ、ハルマキでもないぞ、ハルオだからなー。じゃあみんな、短い時間だけど仲良くしてやってなー」

ダンス部 「(きゃっきゃ騒いでる)」
関 「……(席につく)」
ダンス部 「(さらにきゃっきゃ騒いでる)」

関 「教室で1軍女子たちにわーわー言われようが別にどーでも良いし気にならないし、」

授業中。

力也 「えー私、この春より非常勤講師として着任しました弓崎です、ここのOBでもありまして担当科目は……」
三浦 「先生かたい。もっとポップにやって」
力也 「あぁおけ。ブンブン、ハローユーチューブ、リキキンです」
女子 「(「つまんな」「古っ」「厳しいって」とか言いつつ爆笑)」
力也 「最高の授業で盛り上げちゃうようぇーい」
女子 「うぇーい」
関 「クソつまんない若手教師のノリも別に許せるし、」

帰り道。歩きスマホをする関、見知らぬ女性(松原絵美)とぶつかる。

関 「すいません」
絵美 「あいえすみません。(舌打ち)どこみて歩いてんだよガキが」
関 「……」
関 「綺麗なお姉さんに舌打ちをされても許せるけど、韮山だけはまじで許さねえって思っています、だって」

同好会のメンバー・権藤太志、松原真之介、弓崎琉輝亞、志村蓮がポエムを嗜む。

権藤 「仰げば」
志村 「尊し」
弓崎 「今日も権藤はまっつーの」
権藤 「姉ちゃんの手作り弁当を早弁しちゃったよ」
松原 「おいー」
4人 「ぎゃははははははは」

部室を開けると関に気づかずゲラゲラと笑い合う4人。

関 「ポエム同好会のこいつらとは、どう考えてもやっていける気がしません。これは俺の、俺たちの華の高校生活が残酷なまでな終わり方をしていくお話……かも、しれません」


イーゼル?にフリップを立てかける(or吊るす)女子たち。
『春〜放課後〜』イーゼルにサスがあたり、ブル転。

 ×  ×  ×

1場

チャイムが鳴る。5月、放課後。壮行会前日。
関は1人で音楽を聴き、権藤は志村にブレイキングダウンごっこを仕掛けて、弓崎は松原にお金を借りている。

 

志村 「いたいいたいいたいいたい」
権藤 「ギブ?ギブ?」
志村 「だからケツはやめろって……いたいいたいいたいいたい!」
権藤 「ギブ?ギブ?」
弓崎 「まじで。今回は卒業なんだよ」
松原 「えーまたぁ?」
弓崎 「頼む!」
松原 「姉ちゃんのお金なんだよ」
弓崎 「絶っっっ対返すから」
志村 「っっったいよぉ!!もう!!」
関 「びっくりしたー」
権藤 「よええなああ」
志村 「だからMMAはなしだって」
権藤 「お前少しは鍛えろって」
志村 「鍛えないよ。ったー……」
権藤 「はっはっは」
松原 「(ノートを見て)もうすぐ15000円こえるよ」
弓崎 「大丈夫、明日朝からバイト入れたから」
松原 「ほんとに?」
弓崎 「ほんとほんと。だって明日、壮行会だからさぼれるじゃん」
松原 「あー」
関 「……(音楽を聴いていて会話を聞いてない)」
権藤 「おい……おい」
関 「ん?」
権藤 「なにカッコつけたイヤホンしてんだよモテようとして」
関 「別にしてないし」
権藤 「(イヤホンに耳を近づけ)うわっなんだこれ。こんなの聴いててもモテないぞ」
関 「いいよ別に」
弓崎 「ね、だから今回はガチで返すのよ」
松原 「今回は、ってなに?」
弓崎 「いやうん、ミスったミスった。返す返す全部返す」
志村 「お金はさすがにちゃんと返しな。ね?」
弓崎 「当たり前じゃん」
松原 「弓崎くんはさ、大好きなアイドルの前でもお金がないから僕に借りてるって言える?」
弓崎 「……言えるよ?」
権藤 「なんで女に金使うんだよな?もったいない」
弓崎 「だから返すんだから一時的にはいいじゃん」
松原 「あ、ダメだこれ。期限つけよ期限」
弓崎 「あーもうなんでわかんないかなあ」
権藤 「借りる側のテンションではないぞ?」
志村 「それはそう」
松・弓 「(ちょっとした言い合い)」
権藤 「おい。落ち着け。一回セッションしろセッション」
志村 「それはそう」
松・弓 「あぁうん」
権藤 「俺らも付き合うから」
志村 「関もそろそろセッションしてみたら?」
関 「は?」
権藤 「おおそうだな。よし、そんな音楽ばっか聴いてないでセッションしようぜ」
関 「ん?権藤なんか楽器出来るの?」
権藤 「できないよ。できるわけないじゃん。いや『セッション』だよ」
関 「セッションってセッションだろ?」
権藤 「は……?」
志村 「あ、ポエムね?うちらバンドさんみたいなセッションはやらないよ。ここポエム同好会だし。感じたままにポエムを紡いでいく作業のことを言うんだよ。相手のポエムが入ってきた時の直感をどこまで信じられるかがポイントなんだよね」
松原 「これ苦手」
関 「……」
権藤 「まぁやるのが早いだろ。練習な、いくぞ?」

ポエムを詠み始める権藤。 

権藤 「窓際の僕。はい」
関 「は?」
権藤 「……『窓際の僕』。はい!」
関 「……『窓際の僕』」
権藤 「違うよ!チェイスじゃないよ、セッションだよセッション」
関 「は、チェイス?」
弓崎 「やっぱいきなりは厳しいんじゃん?」
権藤 「そうだね、じゃぁ1回見てて。やってみるから」 

雰囲気が代わり、集中するメンバー。セッションを始める。

 権藤 「窓際の僕」
弓崎 「校庭のサッカーゴール」
志村 「僕の人生は未だ0得点」
松原 「悲しいね」
権藤 「悲しいね」

間。噛み締めるような顔をしている4人。呆気にとられる関。

4人 「おー」
関 「……」
権藤 「いいね」
志村 「でもマッツーうまくなったじゃん」
松原 「そう?」
志村 「うん、ここ1ヶ月のメンバーで1番伸びたんじゃない」
弓崎 「それは悔しいけど認める」
権藤 「でも今の、俺のチェイスがなかったら半減してたもんな」
松原 「うん」
弓崎 「情景が浮かぶってこういうことだよな」
権藤 「まぁ、こんな感じよ。いいもんだろ?だんだん覚えていけばいいからさ。わかんないことあったらなんでもいってよ」
関 「やっっっっば……」

韮山がやってくる。

 韮山 「おう、お前ら揃ってるなあ」
弓崎 「おお、珍しいね先生」
韮山 「(関に)仲良くやってるか?」
関 「まったく」
韮山 「そうかそうか」
志村 「どうしたの?」
韮山 「お前らさ、今年の文化祭なんもやらないの?」
弓崎 「え、なに急に」
権藤 「まぁ今年で高校最後だし、せっかくだからなんかしたいよなぁ」
志村 「でもわざわざ文化祭でやらなくても良くない?誰が見てるか分かんないし」
松原 「すごく怖いねー」
弓崎 「女子もみてるし」
権藤 「何言われるか分からないからな」
韮山 「なんだよー、なんかやった方いいんじゃない?」
権藤 「なんだよ。なんかあんの?」
韮山 「ん?うんー」
志村 「なになに?」
権藤 「言ってよ」
韮山 「……いやな、今日職員会議でビッグニュースをもらってきたわけよ」
権藤 「ビッグニュース?」
松原 「なんか嫌な予感するなー」
弓崎 「グッニュース?バッドニュース?」
韮山 「お前らの捉え方次第かな(笑う)」
関 「もういいから言ってくださいよ」
韮山 「ポエム同好会は、文化祭で何かしなきゃ廃部になります!」
全員 「……」
関 「え?廃部?」
弓崎 「……ははは、いやいや」
権藤 「何ばかなこと言ってんの」
志村 「うそつけ」
松原 「ねぇ」
韮山 「ほんとほんと。榎本先生から言われちゃったんだもん」
4人 「……」
関 「だれ榎本先生って」

別空間に榎本裕紀、堤菖、力也。職員会議の様子。
その絵に重ねて弓崎が説明。

弓崎 「生徒会を請け持つ先生。校長とパイプ役になって、色々学校の決まり事を仕切っている人」

権藤 「そしてダンス部の顧問な?」
弓崎 「そう」
関 「へぇー」
松原 「でも僕たちがなんで廃部なの?別に悪さもしてないし」
権藤 「わかった!こいつが入ったからだ!」
関 「なんでだよ」
韮山 「いやそうじゃなくてな……」

×  ×  ×

職員会議。 

榎本 「……という背景から、今年度から我がダンス部は男子と女子分けた編成にすることにしました。そして現在、学校内にある部室が全て使用中という問題もありますが……韮山先生」
韮山 「はい」
榎本 「ポエム同好会を廃部にし、彼らが蔓延っている部室を直ちに開けていただければと考えてます」
堤 「あらま」
韮山 「ちょっと待ってください。別にどくだけなら廃部にする必要なくないですか?」
堤 「うん。かわいそう。守ってあげたい。ぎゅーしたい」
榎本 「ええ。ですがいくつか問題がありまして。そもそもあの部室、彼らが勝手に使っているんですよね?」
堤 「え、そうなの?悪い子。すき」
韮山 「黙認してた僕も悪いですが、ちょっと急すぎません?」
榎本 「おまけに、発足以降の活動実態が全くありませんよね?生徒会からも『無断で部室に忍び込んで普段何やってるんだ』『なんか危険なことでもやってるんじゃないか』とたびたび問題になっていることはお伝えしていたはずです」
韮山 「そうですね……」
堤 「ポエムちゃん、部室なくなっちゃうの?」
韮山・力也「ポエムちゃん?」
韮山 「ああ、そうですね。このままだと多分」
堤 「保健室使う?」
榎本 「だめです」
堤 「だめよ」
韮山・力也「……」
榎本 「韮山先生。全ての部活動は壮行会で活動報告を、というのが決まりなので。まあポエム同好会は部活ではないですが一応“全ての部活動”の枠に該当しますので。くれぐれも無断での活動はお控えくださいね。よろしくお願いします」

×  ×  × 

志村 「なんか嫌な感じ」
権藤 「ちょっと待てよ!俺らなんも怪しいことやってないだろ」
弓崎 「そうだよ。日々ここでポエムを詠んでるだけだよ?それの何が悪いのさ」
権藤 「なんで榎本の部活のために俺らがどかなきゃいけないんだよな」
弓崎 「榎本って私情を仕事に持ち込みそう」
権藤 「あー分かるわ。女子ダンス部の顧問をやる男教師とか、絶っっっ対エロいから俺信用しないもん」
志村 「絶対スケベ親父だよな」
権藤 「な、女子に好かれたいっていう本心がバレバレだわ」
韮山 「はいはい。てことで、壮行会は明日だから今日までに決めなきゃいけないから。何するか早く決めちゃおう」
関 「壮行会?」
志村 「全部活動の活動報告会みたいな行事だよ。運動部は大会への意気込みとか、ダンス部だったらパフォーマンスとか。うちの学校はほとんどの生徒が部活に入ってるせいか、毎年この時期になると全校行事としてみんなで集まるわけ」
関 「なるほどねー」
志村 「そこで、ダンス部のパフォーマンスを見るのが密かな楽しみだったりする」
権藤 「はっ、くだらないわ。榎本の言いなりになるダンス部も情けない」
弓崎 「まぁでもその榎本を納得させなきゃじゃん」
関 「え?とりあえず何やるか決めればいいんでしょ?決めちゃおうぜ」
志村 「だな」
権藤 「まぁやるなら“ポエム発表会”とかじゃないか?」
4人 「そうね」
松原 「無難だよね」
権藤 「無難でいいんじゃないの?」
韮山 「そういえばお前らのポエム聞いた事ないなぁ」
関 「……」
権藤 「そっか先生みたことないんだ」
韮山 「え?なんか、詩人のポエムを読むとか?」
弓崎 「あ、全然違いますね。まぁカバーもできますけど。僕らがやっているのは、オリジナルを紡ぐ方なんですよね」
韮山 「オリジナル?じゃぁせっかくだからそれみたい」
権藤 「いいよ」
弓崎 「技は?」
韮山 「技とかあるの?」
弓崎 「ありますよ?“セッション”とか“ラリー”とか“クロスファイヤー”とか“○○”とか」
4人 「うん」
韮山 「……お前らすげぇな。見直したわ。え、どれが一番得意なの?」
権藤 「別になんでもいけるよ」
関 「……」
弓崎 「さっき“セッション”やったよね」
韮山 「あーじゃぁその“セッション”見せてよ」
権藤 「いいよな?」
志村 「……いいよ」

盛り上がる韮山。気配を消す関。
雰囲気が代わり、集中する関以外のメンバー。

韮山 「(関に)なんか本格的だな」
関 「あ……うん、そっすね……」

 始まりそうな空気になるが、直前で止める志村

志村 「関も一緒にやろうよ」
4人 「うん」
関 「は!?」
権藤 「さっき見てもう覚えただろ?」
弓崎 「せっかくメンバーなんだしやろうよ」
関 「いや、いいよいいよ。大丈夫。ありがと」

権藤 「遠慮すんな」
弓崎 「“男は黙って”がセオリーよ」
松原 「一緒にやろー!」
韮山 「よーし関!いけー!」

関、超嫌がる。4人半ば強引に中に入れる。

権藤 「(小声で関に)大丈夫、さっきと同じのやってやるから。うまくあわせろ」
関 「……(小さなため息)」

メンバー達、ポエムを披露する。


権藤 「窓際の僕」
弓崎 「校庭のサッカーゴール」
志村 「僕の人生は未だ0得点」
松原 「悲しいね」
関 「……」
権藤 「(小声で関に)『悲しいね』」
関 「……」
権藤 「(みかねて)悲しいね」

 間。噛み締めるような顔の4人。あっけにとられる韮山。

関 「あ、以上です……」
全員 「……」
権藤 「どうよ?」
韮山 「よし、廃部だ」
4人 「えぇ!?」
志村 「ちょっとまってよ先生!」
権藤 「ちゃんと見てた!?」
韮山 「見てたよ」
松原 「聞いてた?」
韮山 「聞いてたよ。聞いてた上で、廃部だよ」
権藤 「俳句みたいに言うな。いやいやちょっと待って今のはこいつが悪い!」
関 「いや俺のせいかよ」
権藤 「ちゃんとしたのもっかい見て」
志村 「まあまあ関もまだ始めたてだからね。そこのマイナスも俺らで補えなきゃ行けなかったから。(独り言になり)いや、マイナスって言い方よくないか、あでもそうか、そうだな。これからうまくなっていくための失敗だったのかもな。だとしたらプラスだ。うん。ふふふ。ああ、ポエムって、素敵だ」
関 「ずっと一人で何言ってるの?」
松原 「でもどうしよう?なにするか考えなきゃ」
権藤 「いやだから“ポエム発表会”でいいでしょ?って」
韮山 「だめだ!止めた方がいい」
権藤 「なんでよ!?」
弓崎 「ポエム発表会しかないでしょ普通」
志村 「そうなのよ」
関 「ポエム発表会はまずいって」
権藤 「お前はなんなんだよさっきから!」
関 「いやいやまじで。なんか適当に出店とかすればいいんじゃないの?」
弓崎 「出店なんて怖くて出来ないよ」
松原 「でもやらないよりはマシかも」
権藤 「何売るんだよ?」
志村 「詩集とか?」
関 「やめとけ、それも廃部だぞ」
権藤 「なんでだよ?」
松原 「僕たちのポエムだよ?」
関 「なんでそんな自信持てるの?」
全員 「えぇー?」
弓崎 「だめだ、頭痛くなってきた」
志村 「俺も」
松原 「んーーーーー!!」

 放送が流れる。

榎本(声)「韮山先生、韮山先生、職員室までお越し下さい。韮山先生、職員室までお越し下さい」
韮山 「あ。ちょっと行ってくるわ。ちゃんと考えとけよ」

韮山、出て行く。

********


続きはおぶちゃFC「おぶちゃの茶の間」にて公開!


おぶちゃ7周年記念公演
「ポエム同好会」
作・演出:大部恭平


紡げ、オリジナル。

・チケットhttp://confetti-web.com/@/poem
特設サイトhttp://ofcha.biz/poem2024
オンライン販売http://ofcha.theshop.jp




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おぶきょ
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