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「LALL HOSTEL」終演
久しぶりのnoteになりました。
稽古期間にも何回か更新したかったけど気づいたら千秋楽が終わってました。
そんな、忙しさにかまけてしまう自分の弱さを帳消しにしてくれるほど、今作の充実度はとてつもなく高かったです。
とにかく素晴らしい座組で、これまでの演劇人生の中で1番の団結力だったんじゃないかと感じます。
というわけで遅ればせながら。
おぶちゃpresents
「LALL HOSTEL」
全公演無事終演しました。
ご来場、ご視聴、グッズのお求め、応援パックでたくさんの応援、本当にありがとうございました。
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あーーーー終わっちゃったんだなぁ。
こんなに終わって欲しくないと思えるチームに出会えたことは誇りだしこの仕事は一期一会で同じ座組は2度とないのが常なので、今はとても寂しい気持ちでいっぱいです。
個人的には
2017年にひーひー言いながらなんとか作り上げた初演を経て
2020年に外部公演で依頼されて作演出するもコロナで公演中止になって
2023年に満を辞しての再演だったので
この再演までに身につけた演出家としてそして脚本家としての力を存分に注いで作った作品でした。
そしてそれを超えてくるキャストの力に脱帽しました。
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終演から3日経っちゃったけど、やっぱり振り返りたい。
でも、パンフのこぼれ話でもキャスト1人ずつにラブレターを書いているし
千秋楽のアフタートークでも1人ずつにラブポエムを紡いでいるので
(詳細現地に居た人に聞いてね)
同じ内容にならないように書かないといけないなぁ、しかも終わったあとのキャストのブログやSNSにも愛あふれる個別メッセージあって「ああ言われちゃったなぁ」「被らないようにするの大変だな」と思うとなかなか筆が進みづらいところなのですが、
細かいことは気にせず自分の心の赴くまま書くのが1番だ。
ということで書いてみたいんだけどどうやって描こうかな。
あ。
そしたらあれだ。
オーナーのWSの時みたいに良いところを3つ書いてみよ。うん、いいじゃんいいじゃん。
よし。書いてみよう。
皆藤大和役/富山バラハス
①芝居が上手い。ちゃんと呼吸感があって、耳も良いしリズム感も良い。オーディションの時にダントツで芝居のきめ細やかさが違った印象があったしどんどん大和を自分のものにしてくれていて最高だった。
②モノづくりと仲間に対しての熱量が高い。バラが共演者を大切に思ってくれているのが周りにも伝わって、板の上にいる時に共演者がすごく安心感を抱いているのが伝わった。
③優しさの中に繊細さがある。だから他者の気持ちをキメ細く理解できるんだろうなって思った。素直だし変な嘘ついたりしないからこそ、一緒にいて楽しい仲間だなって思った。
春原佳純役/真田真帆
①大部作品への理解がかなり深くなってくれている。だからこそ今回は佳純がこんなに存在感あったんだと思う。誰一人無駄な役がいないって感想が多かったのは、セリフ量と存在感が比例しないということを真帆が証明したからだよ。
②笑いにせよ切ないにせよ、大部と心が動く感覚がどうやら似てるらしくて、弓崎演じる達也の顔を見るだけでずっと笑ってた。わかるよ1個ハマるともうずっと楽しいよな。
③3度目の共作で、2年前「Bittersweet Flowers」という作品で実は水瀬ひまり役をやっている。その上で今回のひまりに質問しているシーンとか個人的に胸熱でした。これからも大部作品を支えてな。
弓崎琉輝亜役/東達也
①多くは語らず背中で見せる熱い男。短期間なんかじゃなく台本を送った日からずっとイメージしてむしろ長期間かけて仕上がった弓崎を届けてくれた。
②そして何よりポエムを愛してくれたからこそ観客の心に鮮烈にインパクトを与えられたんだと思う。千秋楽の技名何にするか決めるやりとりでも、自分の意見を提示してくれたり、ポエムの細かいイメージについて最後の最後まで共に追求できた時間は宝。
③いつか「ポエム同好会」を再演する時は達也に弓崎をやってもらいたい。「ただ高校生の設定だけどいい?」って言ったらすごくピュアな目で「任せてください」って言ってたから大丈夫だな達也なら。
来栖千咲役/田中杏佳
①若い。最年少。歌・ダンス・芝居こなせる。器用。…が故の雑味や不安定さはあるものの、持ち前の負けず嫌いさで本番にはしっかりアジャストしていてさすがだった。
②杏佳と出会った時はまだ高3で、その頃は「芝居苦手」って言ってたけど、5年経った今ではすっかり堂々と芝居をしていて成長を感じた。だからこそ一切の妥協なしに来栖へ演出した。結果素敵にしてくれた。
③ここから年を重ねて人間性を高めることを覚えたらとても素敵な女優になると思うし、なって欲しいと思うし、なれると、干支が一緒の友達として思ってる。
柳美羅役/じん
①場を明るくし、やることしっかりやってくれるのに、自己肯定感が以外と高くなくて常に芝居のことを聞いてきていた。柳と遠い性格だからこそ、柳がピッタリはまった。
②別の仕事で地方に行ったりグループの活動があって多忙極めるのにこれる日は早めに稽古場きて演出補にいない日の変更点聞いたり、座組に対していい加減さが一切なくてむしろすごく愛してくれてて嬉しかった。
③千秋楽が終わった後に2人で話して、じんが言ってくれた言葉を忘れないでこれからもおぶちゃと共に大きくなりたいと思えたし、次に仕掛けたいことが決まったし、約束を絶対叶えられるようにすぐに動きます。
東雲源太役/結城駿
①陽キャと言われる俺が認める真の陽キャ。真面目だし後輩力も高い。
②ゴリゴリ超多忙スケジュールな3月で本当に大変だったと思うけど、そんなことで遠慮されたくない奴と知っているからこそ、ストイックに東雲を共に作り続けられた。
③本番期間中に3場の稽古をした時に伝えたある喩えがピタッとハマった瞬間、あの場にいたキャスト含め全員が「あ。やっぱシュンって陽キャだな……」ってなったね最高だよこれからもよろしくなポンポン。
原田礼子役/野田真実
①今回俺が知っているキャストの中で期間内に一番成長したのが間違いなく野田真実。芝居について熱く語るタイプじゃないけど、芝居へのモチベが誰よりも高いからこその成長。(偉そうにごめん)
②礼子のバックボーンを突き詰めつつも技術的なノートを一番出した。クリアするのに苦戦したところもあったけど、千秋楽では全てクリアして堂々と板の上にいる女優・野田真実がカッコよく美しかった。
③人見知りだけど基本ケタケタと笑っていて、1場の稽古中わりとのだまみと目が合いながらみんなの芝居に笑ってること多かった。
坂間誠一役/鈴木翔音
①芝居を髄の髄までしゃぶり尽くしている尊敬する俳優さん。読み合わせから台本を外してなんならセリフ変更の提案もしてくれて、役を完成させてくれててすごすぎた。
②初演で僕が演じた役というのもあってやりづらさあったと思うけど、僕の坂間を遥かに超えた素晴らしい役にしてくれて嬉しかったし気持ち良すぎました。
③稽古場のバミリから劇場のバラシまで、ずーっとこちらサイドがすべき面までサポートしてくれて、座組のことを愛してくれて、翔音さん嫌いな人なんてこの世にいないよ絶対。大好き。
筑紫健司役/小谷嘉一
①コニーさんの演技で自分でも見えてなかった筑紫の魅力をたくさん教えてくれた。芝居の引き出しも豊富で常にトライしてくれて謙虚で座組を愛してくれて感謝しかない。
②ゆるい空気の演技も大好きだし4場での真剣な表情で場を一気に締める演技も大好きだし、細かいリアクションをしながら相手役を立たせる芝居をピカイチで上手いし、たくさん勉強させてもらったしファンになりました。
③視野が広くて年下たちを嫌味なく束ねてくれてご飯行ったら誰よりもお金を払ってくれて(主宰の大部よりはるかに出してくれて)(大部しっかりしろ)(お兄ちゃんごちそうさま売れて恩返しするね)、男の先輩としても背中でたくさん学ばせてくれた大好きな先輩であり仲間です。
水瀬ひまり役/未菜
①初舞台おめでとう!おぶちゃを初舞台に選んでくれてよかったし、演出が出来てよかった。千秋楽のカーテンコールでの表情はもう立派な女優さんでした。忘れられない瞬間の1つになりました。
②負けず嫌いで努力家で明るくて優しくて、何より楽しそうに稽古をする未菜ちゃんが真ん中にいたから、みんなが「この作品をよくしたい」「もっと高みに行きたい」って思えたんだと何度も感じました。ブリッジで勇人と楽しそうにしているシーンと3場の勇人のことを語るシーンにやられました。
③ファンの方、一般の方、関係者に「初舞台と思えない」と言わせたあなたの表現力と華やかさは素晴らしい才能です。これからも一緒に成長しながら作品つくっていこうね。SSWとしての活動も全力で応援してます!
綿貫勇人役/堀田怜央
①まず、超多忙の中でも主演を引き受けてくれる男気に感謝。本当にありがとう。そして座組を引っ張り続けてくれたことも感謝。円陣でのバイブス全開な掛け声で、怜央の熱い気持ちが座組にビシッと届いてて最高でした。
②相手役である初舞台の未菜ちゃんに対して、しっかりリスペクトを持って接しながら、2人でひたすらに役を、シーンをつくっていく姿は同じ表現者としてとても尊敬したし刺激をもらいました。楽しそうに芝居の話をしている瞬間も、ノートが出て悔しさを抑えながらしっかり「はい」って返事する瞬間も、俳優としてすごくかっこよかったです。
③実はふざけるのも大好きで、帰り道とか細々としたボケをしながらシュンをいじって遊んだりしたのはとても良き思い出です。シュンのおかげでもあるしそうでもない思い出です(駿はよツッコんで俺たちずっとボケちゃう)。怜央の色んな役が見てみたいから、またぜひ、大部作品に出てね。
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そして演出補として入ってくれた秀平さん、初演のエルホスで筑紫を演じてくれて、まだ尖りまくっている僕についてきてくれたからこそ今回の再演が叶ったし、あなたがいてくれて大部の心が何度救われたことか。これからもお互いのペースでともに作品を作れたら幸せです。
佐藤さん、兵頭くんも代役をたくさんやってくれてありがとうね。教え子と同じ現場にいるのはなんだか照れくさい気持ちもありましたが、これからも高め合える関係で入れたら嬉しいな。
もう1人、稽古から演出補としてクレジットを追加した髙畑岬は稽古の序盤しかこれなかったものの、実は未菜ちゃんのコソ練に付き合ってくれていた。だからこそ今回の作品の成功を本気で願ってくれていたし、みさきの芝居愛を改めて目の当たりにできた僕は友達として、仕事仲間として彼の存在を誇らしく思っています。
優太さんも陰でたくさんサポートしてくれたし、他のスタッフも1人1人あげるとキリないくらいの想いで感謝しています。
僕たちの仕事は出会いと別れの連続で、そのほとんど全てが別れで終わります。
別れとどう向き合うか、ずっと考えています。
仕事だろうが、友人だろうが、恋人だろうが、大切な人と未練のない別れを迎えられるかどうか。それは稽古だったり本番も似ているなぁと思います。
そういう意味では、今作は心から未練を残さず「やり切った!」と言える作品でした。
それでもこうして卒業式が終わった春休みのような、
心がぽっかり空いた寂しさが残っているのはきっと座組の仲間たちのことが大好きだったからだと思います。
いつかまたみんなで会えた時に胸を張っていられる自分とおぶちゃでいたいから、これからの日々も大事に大切に、後悔や未練のない生き方をしていきます。
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これからのキャストとスタッフの応援をよろしくお願いします。
そしてもしよかったら、おぶちゃ、そして大部の応援もしてくれたら嬉しいです。
HPやSNSをチェックしてね。
「LALL HOSTEL」を通じてみんなの人生が少しでも楽しいものになっていたらこれ以上の幸せはないです。
応援してくれて本当にありがとう。
これからもお互い色々あると思うけど、笑顔で生きていきましょう。
みんなの人生も、LALL HOSTELも、まだまだ続くよ。
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みんなを出会わせられて良かった。
みんな大好き。
またね!!!
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