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「髪切った?」と聞きにくい時代について回りくどく話す

♪長かった髪を 彼の嫌な ショートに変えて

歌ネットより)

という歌い出しで始まる、T.M.Revolution「Twinkle Million Rendezvous」……ではありませんが、先月、髪をバッサリ切りました。

私は、この曲が長年大好きです(なんの話)。


写真を見る限り、おそらく20~25cmくらいは切ったと思う。いや、30cmか?

伸びましたなぁ。
カットしてブリーチをかけたらただのヤンキーに(ヤンキーにはなれなかった青春時代)
グレージュに仕上げて貰いましたーさっぱりー!17年程お世話になり続けています。


これだけ切ってしまえば、【ロングヘア―の時の"数センチ髪切った"】比ではないレベルで【無視できない環境】も整えてしまったわけで。

おもしろい現象がいくつか起きました。

「お、髪切った?」とタモリさん風に軽い感じで聞けないのが、令和なんだなぁと思います。

① 気づいてるのにスルーしようとする

私の隣の席がCAPY宇都宮いくみさんなので、リポート依頼で営業部の社員がよく来るのですが、その多くが私と気付かないパターンか(まぁ、それはわかる)、

私の髪の短さに気付いて目が合ったのに、「髪切った?」と聞けばセクハラにあたると思い込んでいて、声を掛けられないパターンのどちらかでした(笑)

目が合ったのに、微妙に動揺した様子でスルーしようとするから、ニッコリと微笑みながらツッコむと大概、

「その、なんて言うんですかね、今、髪切ったこともあんまり聞かない方が良いご時世じゃないですか」

とか

「髪切った?って聞いたら、今、セクハラなんでしょ?聞けないよー」

とか

「聞かれること気にされたら行けないし」

とか

とにかく、なんか歪んでる返答( ˙-˙ )笑


「髪切ったこと聞く事そのものは、セクハラじゃないっすからね?(笑)」

と言うと

「えええそうですかね!?」と言うのです。

これは後輩も先輩も同様、というところが不思議なんだけど、そこからちゃんとコミュニケーション取れる人ばかりなので、大概皆さん気遣いのできる優しい人なんやなぁと感じます。

「触れたいけど触れたらダメかもしれないじゃん?無視できないしさぁ~!!」と正直に話してくれるので、ケラケラ笑いながら会話が出来て楽しいです。こういう雑談コミュニケーションって、人と人で会話してるなぁって実感のある瞬間ですもの。ちょっと楽しんでた節はあるよ、ごめんなさい。

幸いにもウチの会社には「そのくせ髪切ったことに気づいて欲しい女子めんどくせー」などという男性はいないようですが、しかしこれはどこかで世の中のセクハラ定義が歪んでるとしか思えないなぁと考えた次第(苦笑)

漠然としてるけど、それは、男とは女とはこうあるべきと育てられた環境だったり、異性兄弟姉妹がいない環境だったり、先生の教えだったり、当たり前になり過ぎての思い込みだったり、色々な要因はあるんでしょうね。その辺はまだ、今の世の中変わってる最中…なのかな、どうだろう。

いやね、

髪を切ったという事実のみを捉えてリアクションすることは、目の前の事象に対しての反応でしかないので問題がないのですが、

「失恋したの?」「恋人と別れたんか」などと

勝手に妄想した事を押し付けたり、思い込みで判断している事をわざわざ伝えてくれてしまったり、とプライベートに踏み込むことを付け足すことが問題なはずなのですよ。

プライベートなことに踏み込んで話を聞く間柄か?わざわざそれ聞く必要あるか?ということが、重要なはず。

それなのに、余計なことを聞いてくる、押し付けてくる、となると、あれ?この人……となる。

なぜそなたに私のプライベートなことを詮索されねばならぬのだ!勝手に決め付けられたり、想像されてるんや!!……と思うと、それが好意を持った相手以外はまあまあ気持ちが悪くなりませんか。

これ、別に男性女性関係ないと思うのですよね。

♪ 言いたい事も言えないこんな世の中じゃ POISON

歌ネット-反町隆史「POISON ~言いたい事も言えないこんな世の中は~」より)

じゃないんですよ。

わざわざ言わんでええ事の判別もつかずに言うてる場合ちゃうぞ、なのです。

それは、相手がどう思うか考えて発言していないと自ら認めている事にほかならない。

それをコミュニケーション取ろうとしてる相手に言おうものなら、コミュニケーションの放棄ですからね……この人はそういう人なのねーという事実が明確になるだけです。きっとその時、それを伝えてくれる人は居ないんやろうなぁ。


② フリーズ

何人かいました。
私の頭部を見て固まった人が。

①にも通じるんですけど、ここで「髪切った?」と聞いていいのか一瞬考えて止まるらしいです。

じーっと見つめられる(笑)

でも、目が合っている上で止まるので、まだツッコめる(笑) 「えっと……えぇっと……」と、おどおど。後輩に多かったです。皆、色々考えて失礼ないようにしようとしてるの、マジでえらいよ……そんなに気にせんでえぇんやで……。

今の世の中、気を遣い過ぎてる気もしてきますな。こうなると。


③ 告白

1番面白かったのはこれですね。

私を見かけて、一瞬フリーズしたあと少しだけ近づいて

「好きです!!!」

とラブコールをくれた人が、社内に男性と女性と、1人ずついました(笑)

ひとりは、同じフロアの別部署の女性先輩。

久しぶりに、あんなにわかりやすい2度見を見たよ。力強かったなぁ……

ショートヘアの良さと、私とのマッチングの良さをベタ褒めして下さいました。ベタ褒めしてるけど、さっぱりしてて、ありがたかった……元来ワタクシ褒められるのがとーんと苦手なので、スパン!スパン!と叩き切るように褒めて、それで終わり!!だと本当に助かります(笑) 雑談込みであーだこーだ。

これが会話のきっかけというやつだわ、と思った次第。


もう1人は、同部署の江刺伯洋アナウンサー。

私が自身の生放送準備中、スタジオ前喫茶で新聞を熟読していた江刺さん。

読み終わりにスタジオに新聞返却に来て、私を見て遠くで制止( ˙-˙ )

(ごめんちゃい、あれ、気づいてました)。 

更に近づいてきて、ガラス1枚挟んで制止( ˙-˙ )

じーーーーーーーーーーっ……



吉尾「っあい!江刺さん!どーされましたっっ!?!?(°∀°)」


江刺「あの…えっと……その、今色々言うとあれなんですけども、あれなんですけども……その髪型、好きです……っっ!!!(90度にお辞儀)」


吉尾「……!?!?笑笑」

江刺「以上です!ありがとうございました!!」


吉尾「(笑)」


江刺「(スタジオを出かけて、もう一度じーっと見たのち)…もう少しだけ…………あざっした!!」

吉尾「(笑)私も江刺さんのスーツ姿が大好物なので、また見せて下さいっ!!」

江刺「(笑) ぇぇえ、あ、はい、よろしくお願いします(ぺこり)」

吉尾「(笑)」


…………可愛いかよっ!!!(°∀°)!



ちなみにね、実況前のピリリとした空気でスーツを身に纏うアナウンサーはね、本当にかっちょええんです。オススメ←。


あぁ、楽しかった。




稀に大胆に行動して、周りの無視できない環境の中、その人のリアクションの取り方でお人柄を掴もうとするのが私の悪い癖です。


髪を切った、ただそれだけの事でも気を使うのが令和かぁ……と思う今日この頃。

皆、おもしろがって、ごめんね。

パンケーキ食べたい!パンケーキ食べたい!と食べた日の写真。だがしかし、3枚は私の胃袋には多過ぎました……反省。




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