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カマラ・ハリスとJ・D・ヴァンス、テック業界への影響【Off Topic Ep230】

宮武徹郎と草野美木が、アメリカを中心とした最新テクノロジーやスタートアップビジネスの情報を、広く掘り下げながら紹介するポッドキャスト「Off Topic」。このnoteでは、番組のエピソードからトピックをピックアップして再構成したものをお届けする。

今回は「#230 新世代の共和党 副大統領候補J.D.ヴァンスがみせる テックへの姿勢とは」から、カマラ・ハリスの台頭と、J・D・ヴァンスの共和党内での新しいスタンスについて。民主党全国大会が先日終了し、大統領候補の指名を受諾したばかりのカマラ・ハリスと、トランプ指名の副大統領候補 J・D・ヴァンスがわかつ、テック業界への影響とはいかなるものか。今回から2回にわたって掘り下げていく。


カマラ・ハリスは民主党の窮地を救うか?

カマラ・ハリスは現在のアメリカ政治において、もっとも注目されている人物の一人であろう。彼女は、2020年に副大統領に選出された後、バイデン政権の一員として政治の最前線に立ち続けているが、今後の大統領選挙においても中心的な役割を果たす可能性が高まっている。特に、統計学者のネイト・シルバーによる予測モデルでは、ハリスの選挙戦での勝率が大きく上昇しており、注目すべき変化が起こっている。

ハリスは人気投票での勝利と選挙人団の両方で優勢に立っている。具体的には、ハリスの勝率は56.7%であり、トランプの42.7%を上回っている。第三者候補のロバート・ケネディ・ジュニアの存在も影響を与えているため、これが100%の確率ではないが、ハリスの躍進は明白である。

アメリカ大統領選挙の複雑な制度、特に選挙人団のシステムは、しばしば人気投票の結果とは異なる結果をもたらすことがある。カリフォルニア州のようなリベラルな州では、民主党が圧倒的な支持を得ているため、多くの有権者は自分の投票が選挙結果に大きな影響を与えないと感じることがある。しかし、選挙の焦点は「スイングステート」と呼ばれる激戦州に移り、そこでは票の動きが選挙結果を大きく左右する。ハリスは、これらの州で支持率を上げており、彼女の勝率が上昇しているのはこの影響が大きいとされている。

Silver Bulletin

特に注目すべきは、バイデンとトランプの対決時と比較して、ハリスが選挙戦に入ったことで予測が大きく変化した点だ。バイデンが候補だった際、彼の勝率は27%程度であり、トランプの72.8%に大きく劣っていた。しかし、ハリスが候補になることで、このバランスが劇的に変わった。この変化は、選挙戦の構造自体を反映しており、アンチバイデンの票がハリスに流れたことが背景にあると考えられる。

“kamala IS brat”。カマラ・ハリス陣営のキャンペーン戦略

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