Clubhouse的アーティスト・音楽関係者との出会い方
2020年5月ローンチ以降、Clubhouseがアメリカ・シリコンバレーで盛り上がっていたことはTetsuro Miyataki & Miki Kusano 主催「Offtopic」より耳にしていたので実際に友人から「携帯の電話番号教えて、Clubhouse招待するわ」と言われた1月28日はすぐに関心を持ち、それ以降どっぷりMy Clubhouse Launch Periodを楽しませて頂きました。(携帯を使う約半分はClubhouseをしているスクリーンタイムを見て若干引きました・・・・・中毒性のあるアプリということを本当です)
*皆さんの中で携帯・Clubhouse使いすぎだろということ・音楽聞いてないじゃないかということは心の中に留めておいてください(ちなみにSpotifyはスクリーンに出ないので表示されないですが常に聴いています)
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日本でも1月後半以降、日本での招待枠の増加でユーザー数が増えた関係で一部社会現象となっていましたし、アイスブレークで「Clubhouseやってますか?」とか「昨日Clubhouseがニュースに取り上げられていたね」などの話題で持ち切りでしたね。
2月20日現在は一時期のピークは落ち着きはじめてきてコアユーザーが絞られてきて、各々の中で見極めがついたのかもしれませんが、改めて自分の中で感じたことを整理します。
①友人・家族・会社の同僚などの近い人には話せない内容を話せる
距離感が近すぎるとどうしても会話の内容にフィルターをかけてしまうが、一定の距離間のある人だから話せることもある、実名を推奨しているアプリなので難しいかもしれませんが
②自粛期間で在宅勤務の中、電話をするのは気が引けるが今話せる人と瞬時に話す・聞くことが出来る
電話だと相手の時間を取ることになり、有益になる話をしなければなど考えてしまうこともしばしば。相手も了承してルームに来ているので比較的自分の時間的都合で話すことが出来る
③今までの自分のネットワークでは出会えなかった人たちと出会うことが話すことができる
今まで出会うことがない人と話すことで視野が広がり、違う視点をもらうことが出来る。これはこれまでも出来たことだけど、アクセスの度合いが変わったと思います。飲食店関係者・医療関係者・有名人/タレント・日本に住んでいる以外の方々・日本に住んでいる外国人の方々・同業者・アーティストなど色々な人がいる中で話をする面白さと難しさが混在していてカオスな状態の面白さがあります。
④Twitter/Instagramでフォローしている人と実際に話したり聞いたりするコミュニケーションができる
実際に私の話ですが、2年程Twitterフォローしてた人とひょんなことから話すことになり、かなり盛り上がったことがあり、Twitterだけだと話す可能性が低かったと思い、Clubhouseの凄さを感じました。
⑤他のSNSよりも声のやりとりを通じて「親和性・親近感」をつくることができる
声や話す・聞くということは「生身」の自身を表すものでもあるので、文字や写真で表現する世界とはまた違う距離感が生まれる可能性が高い。むしろ外見などもアイコンのみなので「声」のみで通じ合うサービスとしての面白さがありますよね。
⑥言語の習得にはClubhouseは非常に向いている
日本で英語などを言語習得するにはやはり「言語を使う環境」が必要になり、これが成長を加速する妨げになると考えていますが、Clubhouseでは英語を練習するルームや他の国の人が英語で話す(中国・マレーシア・ヨーロッパ)場所もあるのでかなり練習になります。聞くだけでもかなり勉強になります。私も単身アメリカのHIPHOPルームなどで時に武者修行しにいきます。
一方で気をつけなければならないこともあります。(特にどハマりしている私ね)
①スクリーンタイムに気をつけること
ユーザーに大学にいた時のことを思い出させるアプリと言われているClubhouse。大学の食堂でいろんな人と気兼ねなく話したことや友達の家にいってたわいのない話を朝までしたことがある方もいらっしゃると思います。まさにそれがオンラインで行われているとしたならばメリハリが必要。
→加熱した時期を終えたので私はだらだらClubhouse 2時間+ながらClubhouse OKという風に自分の中で区切るを決めることにしました。
②心労に気をつける
大勢の人と話す(特にはじめての人)のは色々なことに気をつける必要がありますよね。まさにそれをボタン一つ押して行っているので気付かずうちに「心」がつかれている可能性があります。運動をすることや自分自身と向き合う時間なども大切にしながら遊ぶことも求められていますね。
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さて、前置きが長くなりましたが、そんな中、様々な素敵な出会いもありました。自分の検索や日頃の活動では出会えなかったアーティストとの出会いがあり、ここで紹介出来ればと思います。
Yuichiro Kotani
京都出身、東京在住のハウス/シンセサイザーアーティスト。ボストンにあるBERKLEE COLLEGE OF MUSIC卒業後、DJ・制作活動を行ってきてNY BrooklynよりはじまったパーティーAlldayIdreamのレーベルより楽曲「Playground」リリース。自身でディープハウスの楽曲を行いながらFriday Night Plan- Kiss of Lifeにも楽曲提供。
CIRCUS TOKYOで行われたPATCHING FOW LIFEではシンセサイザーを駆使するショーケースを行っているが非常にタイトなセットです。
楽曲の一部はSpotifyで公開されています。
Yuichiro氏と最初に話したのはひょんなことから音楽に関係のない部屋で「関西」がトピックではじまり、「何の仕事をしてるんですか?」の話をする中で音楽の話になったことから話を展開されていったのだが、ご自身でも海外に住んだり、ADEなどのイベントに足を運んでいき、情報を収集しているので日本・海外の知見が広いことから「あ、この人は相当詳しいな、そsしてこの人のつくる音楽はかっこいいな」と感じ取り、最終的には凄く楽曲を聞くアーティストとなりました。何よりも人当たりがよく、腰が低いのでアーティストもさることながら人柄で魅力を放つアーティストです。
2RABU
クエート出身。英語・日本語・アラビア語を駆使するマルチリンガルMC(本当に英語・日本語うまいです)B.S.CクルーファウンダーにしてMedititave Recordsアーティスト(https://meditativerec.com/)。
日本・クエート・イタリアを跨ぐB.S.Cクルーに所属していることもあり、日本でも幾度もショーケースを行っている2RABU氏であるが、COVID-19の状況が落ち着いたら日本に住む予定。日本にいたらサッカー以外はクエートについてあまり触れる機会がないが、周囲の国とのこともあり、安全の保たれていない生活の状況やクエートには数えるぐらいしかラッパーがいないのでヒップホップカルチャーが成熟していないので日本でクエートと日本を繋ぐラッパーになりたいなど背景を知ることによって彼の「リアル」なHIPHOPを知ることで関心が沸き、彼の楽曲に惹かれていく自分を発見した。もちろん彼の人柄もそれを大きく助長していて、彼が主催する2RABUハウスに誰でもウェルカムする人あたりの良さに触れれば、間違いなくファンになるであろう。そして楽曲は90年代を彷彿するタイトなビートにフリーキーで時に狂気的なフロー(クエート人は彼曰くレイジーらしい、それがラップのフローの変幻自在さに影響しているかも!?)是非聞いてみてください。
そして彼が開く2RABUハウスが実に面白い。彼がつくってきた・つくっている楽曲を聞きながら話すのであるが、時に皆で各々の鑑賞会をして感想を言い合ったり、盛り上がったりするのがめちゃくちゃ楽しいのです。そしてClubhouseの音質問題も、低音がきつすぎなければアガれます。clubhouse越しに各アーティストの音を聴くのは今しか聞けないのがごかなりストリートを感じましたね。海外ではフリースタイルなども行われているルームもありますが、HIPHOPビートや楽曲との相性はいいかもしれません。
その他にも日本・アメリカを繋ぐHIPHOP レーベル Frank Renaissanceなどと一緒にディスカッションをして情報交換をする機会がありました。日本のHIPHOPシーンについて、世界進出を行うには日本らしさを持ちながらどのように展開したらいいか(自分なりの答えはVR&AR、アジアでの取り組み、外国人からみた自分たちのカルチャーが日本人に消化されてどのようになったかを発信する、ジャーナリズムなどでした)
好きなアーティストの今考えていることなども聞くことが出来ました。番組ではないアーティストの「生」の声を聴くことによって大きくインスピレーションを受けて音楽・カルチャーが更に好きになるきっかけとなったClubhouse。
何よりも自分自身が音楽を「聴く」前にアーティストに関心を持つ時代が来ていること(MUSIC STATION、うたばんやHEY!HEY!HEY!を自分でやっている感じ?)に若干驚きと戸惑いと喜びを感じています。まだユーザー数は日本では肌感10%にも満たないかと思いますが、自分自身の中で使用用途や距離感を明確にして有効活用できたら自分自身の生活を豊かにするSNSアプリであると感じています。同時にこれからはコンテンツやストーリーをつくれる人が更に映えるのは明白で、自分自身の製作意欲が駆り立てられるのでうまくコントロールして取り組みたいと思う今日この頃。
以上、取り急ぎ3週間で感じたことでした。それでは。