Paul Weller – As Is Now
05年発表のソロ8枚目。全英チャート4位。
前作と同様、ジャン・スタン・カイバートのプロデュース。
「スタンリーロード」あたりの奥行きのある音とは異なり、ひとつひとつの音をクリアに慣らして、ジャム時代を彷彿とするシンプルでロックな音作りになっている。
フックのあるメロディーとアイデア豊かなコード進行を持った曲が多く、アルバム一枚飽きることなく聴ける。
鳥肌もののコード進行がかっこい最高のオープニングナンバー「Blink And You'll Miss It」、シングルカットされた切れの良い「From The Floorboards Up」、ロックバージョンの「ザッツ・エンターテイメント」なコード進行を持つ「Come On / Let's Go」、UKロックっぽい「Here's The Good News」、ワンダフル・トゥナイト的な凄い歌詞の「I Wanna Make It Allright」、素朴な「To The Start Of Forever」、素朴なスタートからの盛り上がりがかっこいい「Fly Little Bird」など、名曲ばかり。成熟したコンポーザーとしての実力を見せつける。
6作目「イルミネーション」と同様、若返った印象。低迷期を脱したシンプルでわかりやすい傑作だ。
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