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ブリットポップ特集 #1
ブラー、オアシスを中心とした90年代中期のUKロックバンドによるムーブメント「ブリットポップ」
BeatTERAOでは定期的にブリットポップを振り返っていく。
Do You Remember The First Time?/pulp
結成は1978年。なかなかヒットに恵まれなかったバンドが、94年3月に発表した代表曲の1つ。
タイトル通りの歌で、へなちょこ具合がいかにもブリットポップ。
国民的大スターとなるジャーヴィス・コッカーが、そのキャラクターを爆発。パルプ初のヒット曲。
Step Into My World/Hurricane #1
ライドのアンディ・ベルを中心に96年に結成されたオアシススタイルのバンド。
2枚のアルバムを発表して99年に解散。アンディ・ベルはオアシスに加入した。
97年にクリエイションレーベルからリリースされ全英29位まで上がった。
ボーカルのアレックス・ロウの声が魅力的。元ボクサー。いくつか良い曲がある。
El President/Drugstore
98年にトム・ヨークをゲストボーカルに迎え全英20位まで上がった曲。普通に良い曲。サビに高揚感がある。
ミュージックビデオにもトム・ヨークが参加し、普通にポップスターぽく歌っている。今となっては貴重な感じ。
Fighting Fit/Gene
モッズ的なダイナミズムとスミス直系の繊細な感じが融合したバンド。
がっちりサビを歌い上げる感じで邦楽っぽい。
デビュー・アルバムとこの曲が入った2NDは曲のクオリティが非常に高く、UKロックの見本のような作品だ。
Shake Your Money/Black Grape
ブラックグレイプは、ショーン・ライダーとベズ(ハッピー・マンデーズ)を中心としたバンド。
マドンナやU2などを手掛けたダニー・セイバーがプロデュース、95年に発表した1STアルバムは、脳味噌がとろけるような気持ち良いクラブサウンドの傑作。アルバムは全英1位。
Stay/Bernard Butler
スウェードから脱退したバーナード・バトラーが、マッカルモンド&バトラーを経て98年に発表したソロ・デビューシングル。
ニール・ヤングのようなサウンドとジョージ・マイケルような素晴らしいコード進行、自ら歌い上げたメロディーの完成度が非常に高く、全英12位まで上がった。評論家のウケも良かった。何よりリアルタイムで聞いていた我々が相当盛り上がった。
00年代に入ってからの失速が残念。
History /The Verve
95年、最初の解散後に3rdアルバム「ノーザン・ソウル」からシングルカットされ全英24位。
大ヒットしたビタースウィートシンフォニーを含む4THアルバム「アーバンヒムズ」の作風に近い。ストリングスとサイケデリックサウンドの融合。
「ノーザン・ソウル」は、発売当初リアルタイムではよくわからなかったが、ロックと俗っぽさのバランスが非常に良く、4THを凌ぐ傑作だと思う。
Lost Myself/Longpigs
ボーカリストが自動車事故に遭い、3日間昏睡状態に陥ったことばかりがネタにされたバンド。骨太のサウンドとファルセットをうまく使うボーカルが素晴らしく、曲作りにも長けていたが大ヒットには繋がらず2枚のアルバムを残し消えていったバンド。
この曲は96年に1STアルバムからシングルカットされ全英22位。