Sloan – Navy Blues
カナダを代表するロックバンドの4作目で代表作。
冒頭「She Says What She Means」から密度の高いロックが爆発。サウンドはクイーンやチープトリックを彷彿とさせる70年代風だが、メロディラインのセンスはビートルズ(特にポール・マッカートニー)ライク。
メドレーのように2曲目(C'mon C'mon)へ、柔らかなピアノが印象的な、トッド・ラングレンっぽいシンガーソングライター系の楽曲。間奏ではブライアン・メイばりの存在感があるギターソロに耳を奪われる。
クイーンの2ND的な繋ぎから3曲目。ベースの唸りが気持ち良いミディアムテンポのギターロックナンバー。
という感じで、冒頭3曲だけでもお腹いっぱいのロック娯楽作だ。
3作目のヒットで余裕が生まれ、1曲毎のアレンジが「振れてる」ためバラエティに富んだサウンドになっており、アルバム一枚ダレることなく聴ける。ビートルズ直系のメロに、70年代風の派手なアレンジがハマっている。多くのパワーポップバンドや「気持ちだけビートルズフォロワー」の頭上を浮遊する真のビートルズ後継者。いつ聴いても最高だ。