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静かな日々に聴いている音楽。
静かな日々が続いている。
さすがに派手に出かけられないので、家に籠もる時間が長くなっている。
最近聴いている音楽から、「棚からひとつかみ」的にいくつか取り上げてみた。
Doves - Lost Souls
00年発表のアルバム。
ハシェンダの熱狂から、メランコリックな夜明けへ。
酩酊と覚醒を行き来するサウンドとUKらしいメロディー、クラブを通り抜けたリズム感が素晴らしい大傑作。
朝4時、マジックアワー前のサウンドトラックだ。
Duran Duran - Ordinary World
92年。
セルフタイトルがついた、バンドにとって7枚目のアルバム(いわゆる「WEDDING ALBUM」)から先行シングルとして発表された。
UK6位、ビルボード1位と大ヒット。デュランデュランが再浮上するきっかけになった。
叙情的なメロディと何度も繰り返されるシンプルでメランコリックなギターソロが印象的なナンバー。
Blondie - Dreaming
79年のシングルで、UK2位、ビルボード27位。
ブロンディのかっこよさに気づいたのはほんとごく最近。
ニューウェイヴなギターとゴツゴツしたリズム、ポップなメロディ、下世話にならないデボラ・ハリーのボーカルが素晴らしい。
Wilco - Wilco(the album)
ウィルコはアルバム毎に結構波があるけど、これは良い方に振り切れた作品。
you and iやyou never know、everlasting everything等、バンドを代表する名曲が幾つも聴けるのは勿論、尖ったアレンジも持ち味爆発。
跳ねるドラムで気分も前向き。
Grateful Dead - blues for allah
75年発表。ビルボード12位まで上がったヒットアルバムだが、代表作として取り上げられることはほとんどない。シンプルで聴きやすく初心者向け。だからこそもっと推されてほしい。
いつ聴いてもなんとなくしっくりくる優しい傑作。
INXS - X
90年発表のアルバム。ビルボード最高位5位。クリス・トーマスのプロデュース。
オーストラリアを代表するグループ。カリスマ、マイケル・ハッチェンスの存在感あるボーカルと変幻自在なバンドサウンドが人気を集めた。
全ての面で程よいロックアルバム。
Lenny Kravitz - サーカス
95年のアルバム。このアルバム、出た当初は前3作のポップな感じがあまりしなくて、敬遠していた。やたらとヘヴィに聴こえた。
今はポップとロックとファンクの融合的なバランスの取れた傑作として楽しめている。
ジャケットが作品を象徴している。
Stereophonics - Handbags And Gladrags
01年にリリースされ「Just Enough Education to Perform」が、02年に、ロッド・スチュワートのカバーで有名な「HandbagsandGladrags」が加えられ再リリースされた。
ちなみに「HandbagsandGladrags」はマンフレッド・マンのリードシンガー、マイク・ダホが書いた曲で、オリジナルバージョンは67年にクリス・ファーロウというシンガーがリリースしている。
ロッド・スチュワートは69年にこの曲のカバーバージョンを録音していて、72年にビルボード72位と地味なヒット。有名なのは、その後93年に出たアンプラグドアルバムに収録されたバージョンだ。
ステレオフォニックスバージョンは01年にシングルで出て、UK4位と大ヒット。バンドの代表曲のひとつとなった。