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「ベトナム オフショア こいつら」←こうならないために会社で取った対策を紹介
お世話になっております。オフショア開発会社に勤めるクロカワです。
「オフショア開発」「ベトナムオフショア」とセットで検索されるキーワードを見ていると、「ベトナムオフショア こいつら」がサジェストされます。(割と昔から)
こんな感じです↓
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「こいつら・・・」と思うほど、ベトナムオフショアでストレスを感じた方がいるのではと察します。事実、「オフショア開発 失敗」というキーワードもサジェストされていることから、失敗した・安くても低品質な成果物を納品された事実が多いのだと思います。
弊社も過去、クライアントの期待に添えなかったことは全くなかったとは、決して言い切れません。
しかし、ベトナムオフショアが知られるようになってから十数年が経ち、企業はずっとそのままなのでしょうか?
今回は「ベトナムオフショア こいつら」を少しだけ解像度をあげつつ、そう思われないための対策(弊社の変化)について紹介したいと思います。
「ベトナムオフショア こいつら」が発生するシーン
クライアント側にこの感情を生じさせてしまうのは、日々のコミュニケーションが多く発生するラボ型(アジャイル)で取り組んでいるときが多いのでは?思います。
そして「こいつら(本当に理解がない・・・)(また同じ失敗を繰り返す・・・)」が発生するのは、以下のケースが考えられます。
①日本的なビジネス視点で話ができない(ちょっとしたニュアンスが伝わらなかったり、そこはユーザー目線でやってよ、、と思ったりする)
②バグが異様に多い成果物をあげてくる
③エンジニアが実装で同じミスをする(指示通りコード書けない、コードの質がわるく改善しない)
④シンプルに日本語での円滑なコミュニケーションが困難(いちいち言い方に気をつけなくてはならずストレス)
①④については、依頼するタスクの種類を絞ったり、テキストコミュニケーションを活用すれば何とかなるかもしれませんが、②③について幾度も改善しない場合、「こいつら」を超えて「失敗」「契約終了」になってしまいます。
いずれにしろ、こんな状況ではソリューションとしてのオフショア開発は選択肢からなくなりますね。
世の中の変化と会社の取り組み
数年前と比べると円安が進みました。日本向けのソフトウェア開発を中心にやってきたオフショア開発は、正直苦しくなったのでは思います。
そうなると、
・「こいつら」と思われないようにする。
(例えエンジニア単価が上がったとしても選ばれるようにする)
・日本以外の国にクライアントを広げる。
しかありません。
日本以外の国にクライアントを広げるという点では、弊社も日本以外のお客様が増えました。
限られたコミュニティではなく、世界を舞台にしたことで、見切りの判断が早い英語圏の国の期待に添う必要性が社員の意識につながり、エンジニアに限らず会社全体のプロ意識が一段階上がった印象があります。
対日本に対しても会社全体で底上げする
では対日本に対して「こいつら」と思われないようどうしたのでしょうか。
(※誤解ないよう書いておくと、弊社は円安等世の流れ関係なくクライアントのための企業努力は継続しています!)
弊社の場合、これまでは会社として、前述の問題が発生しないよう、日本スタッフがプロジェクトのフォローに入ることがありました。もちろんこれも大切ですし、日本人の安心感は大きいのですが、フォローが前提というのは根本解決にはなっていません。
※案件内容によっては日本人ディレクター等が入った方がいい場合ももちろんあります!
企業に選んでもらうため、新たに以下の方針を撮りました。(※一部を紹介)
・お客様第一主義ならず「お客様と一体主義」
クライアントのプロダクトを自分のプロダクトとして考える
・社内で上席管理者がプロジェクト監視・指導の仕組み化
問題が起きたら管理者の責任。問題は起こる前に潰す
・これらができない、社風に合わない人は去ってもオーケー
クライアントと一体になれない、スキルが足らない各自で課せられたミッションや数字を追えない社員はNG(厳しいですが・・・)
これらの取り組みで、シンプルですが社員の質を上げることで「こいつら」と思われるであろうシーンが減ってきたと個人的に思います。
実際、日本人としてフォローに入ることがほとんどなくなりました。特にBrSEは日本語能力やビジネス思考力が高く、頼れるパートナーになった印象が強いです。(もちろん、クライアント様のご協力あってのことです!)
お客様のリピートが、「こいつら」を発生していない証明なのだと思います。
まとめ
「ベトナムオフショア こいつら」がサジェストされる背景は分かりませんが、
オフショア開発に失敗のイメージがつきまとうのは事実。失敗やリスクについての情報はもちろん、世の中やオフショア開発会社の変化も前提に、ソフトウェア開発会社を選ぶことをおすすめします!
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ここまでお読みいただきありがとうございました。
海外の企業での就職を検討しているから、ベトナム企業の話も参考までに聞いてみたい!
いずれはベトナムにソフトウェア開発の拠点を作りたい!
シンプルにオフショア開発を検討している!
といった方がいれば、お気軽にお問い合わせください。