三宅島エンデューロレース2022に参加してみた
はじめに
三宅島エンデューロレースって?
2000年に発生した火山噴火災害からの復興を期して伊豆諸島・三宅島で開かれてきたバイクレース。
そもそもの始まりは2006年石原都知事の時代に、三宅島の外周道路を使用して「マン島TT」のようなレースをやろうと話が持ち上がったのですが、待避スペースや安全確保の問題からロードレースは見送られ、2007年の初開催は島内でバイクパレードのみが行われましたが、
その後の紆余曲折を経て、溶岩地帯を使用したエンデューロレースとして残る形になりました。
三宅島といえば雄大な自然。そして噴火の歴史。
そんな大自然の地形がそのまま生きる、普段は決して走ることのできない自然公園の中にレースコースが存在する!
開催日とかエントリーとか
2022年は11月12日(土)がレース本番でした。
しかし前日からバイクの積み込み、翌日のフェリーで帰宅となるため、実際には金,土,日の3連休を取得する必要があります。
7~8月頃に開催日が発表されるので、早めに調整しておきましょう。
エントリーが9月1日(木)~9月5日(月)でした。定員130台。
2022年は1次エントリーで埋まったので、2次エントリーはなかったです。エントリー開始したら1次エントリーのうちに申し込むようにしましょう。
1次エントリーでも130枠を超える申し込みがあった場合は抽選になります。
また、三宅島エンデューロレースはMFJ承認レースなので、出場にはMFJライセンスが必要です(後述)
ヘルメットもMFJ認証済のものに制限されます。
あと、1人で行くとちょっとさびしいかもしれません。
もちろん1人で来る人もいますが、船やらバスやら、お弁当の時間やら、ほとんどの時間が不特定多数の人と同じ空間で過ごすことになります。
できるだけ仲間と一緒にエントリーしたほうが寂しくないと思います。
参加者130名が島内の民宿20箇所ぐらいにランダムに割り当てられるのですが、同じチーム名で申し込んだ仲間は同じ宿、同じフェリー部屋で固めてくれます。
(やっぱり運営側としても「4人チームで1人だけエントリー抽選漏れしたから、4人ともキャンセルされました」とか後でやられるのが痛いので、大人数のチームで固まってるほど一次エントリー当選確率が高いようです。たぶんね)
申し込みの流れ
MFJライセンスの取得
前途の通りMFJライセンスが必要になります。
※エントリーに当選してから用意でもOK
MFJのサイトからライセンスを申請します。クレジットカード決済であれば、MFJライセンス番号が発行されるまで1週間以内です。
開催日当日にはMFJライセンスカード(ライセンス決済後10日程度で郵送されてきます)の確認があるので、忘れないように。
※2023年4月よりライセンス取得方法が変わってますのでご自身で調べてください。
エントリー
9月1日にWEBサイトにエントリーフォームが設置されたので、エントリーを行います。
氏名などの情報、MFJライセンス番号を入力します。
ここで入力したメール宛てに当選連絡が来るので、間違えずに入力しましょう。
入力したら後は祈りましょう。
当選したらツアー申込書を記入
1ヶ月後ぐらいに当選者には当選メールが届きます。
9月28日にメールが来ました。
申込用紙(PDF)を印刷して、指定された郵送先に封筒で申込用紙を送ります。
(そこはWeb申し込みじゃないのかーい!って感じですが、なんというかアナログなんですよね…)
この申込用紙にて、フェリーの等級/何人部屋を希望するか記入します。
標準は2等/6人相部屋です。
そこから特2等部屋にグレードアップしたいとかだと+1万円とかって感じです。
あと仲間同士で参加する場合は参加クラスが異なっていても、チーム名をこの書類に書くことになります。
チーム名が同じ人同士や、同泊希望者の名前を備考欄に書くと、同じ宿で固めてくれます。
入金
ツアー申込書を記入したら、指定された銀行口座に入金します。
等級をグレードアップしたい場合はグレードアップ後の金額を自分で計算してその額を入金します。間違えないように。
これも結構締め切りがシビアです。なる早で対応しましょう。
ゼッケン到着/しおりの到着
レース2週間前ぐらいに、運営事務局から封筒でゼッケンが到着します。
だいたい同じ頃に近畿ツーリストから「旅のしおり」が到着します。
「旅のしおり」に宿泊施設の名前が書いてあるので、どの民宿になったか確認しましょう。
以前は、大きな手荷物の持ち込みもオッケーだったようですが、今年はトランクルームが無いバスになった為か、「膝の上に乗せられる程度の手荷物にしてください」という一文が加えられていました。
手荷物が大きくなる場合は、各自で事前に民宿まで荷物を自腹で送るようになっています。
ここで近畿ツーリストのトラップが発動・・・
なんと「旅のしおり」に記載の宿の住所が誤っていました・・・。
更にこの後、「旅のしおり」には「歯ブラシ/タオルは備え付けあり」と書いてあるのに、民宿に行ってみると「そんなものはない」となったり。
近畿ツーリストかなり雑な仕事してるので、「旅のしおり」が届いたらちゃんと宿のほうに電話して備品とかどうなってるか確認したほうがいいと思います。
あと夕食に酒が欲しい人とかもそのあたり民宿と確認しといたほうがいいです。無いところは本当に無いので。
荷物類について
バイク
バイクは辰巳ふ頭から、三宅島の所定の場所まで貨物船で輸送されます。
人間は旅客フェリーで移動なので、金曜にバイクを預けたら、レース直前までバイクの元には近寄れなくなります。
あと、バイクに荷物をくくりつけるのはNGです。
「ヘルメットホルダーがあるのでヘルメットをバイクと一緒に積み込んでいいですか?」と聞いたところNGとのことでした。
ただ、帰りの貨物船に限っては「破損などが起きても一切責任をとれない」ことに同意した上で、ヘルメットや荷物などをバイクにくくりつけて返送しても良い雰囲気でした。
(風の噂によると東京発荷物は船舶業者の社員自らがコンテナ荷物を厳重チェックするから厳しいらしい)
レース会場行き荷物(メッシュコンテナ)
バイクと一緒に辰巳ふ頭で、レース会場に直接運ばれる荷物を預けることができる。
あまり推奨はされないが、ブーツやプロテクターもここに入れて送ることができる。
その場合はスニーカーでレース会場までバイクを運転してくることになる。
ちなみに野ざらしで置かれるので、雨の場合を考えて、ここに入れる荷物はビニール袋などにくるんでおいたほうが良い。
参考までにここに積んだ私の荷物
・ガソリン携行缶(使わなかった。次は持っていかない)
・工具類
・スポーツドリンク(2L1本)
・雨で泥だらけになった場合の着替え
・ブーツ
・衣類の外側に付けるプロテクター類(ネックブレースとか)
手荷物
フェリーに持ち込む手荷物。基本的にあらゆる荷物がこれに当てはまります。
ただ、2022年はバスにトランクルームが無いので、バスで膝上に乗せられる程度の手荷物にしてくださいというお達しがあった。
最悪の場合は民宿まで荷物を送ってしまったほうが良い。
参考までに私の荷物
・ヘルメット(収納袋があると良い)
・インナープロテクター類
・オフジャージ
・ハイドレーション(宿で水を入れていった)
・2日目用の着替え
・貴重品類。免許証/健康保険証も必要です。
・レインコート(一応)
・寝間着(宿によっては備付があるかも?)
・カメラ類
・MFJライセンスカード
・書類関係
・エアマット(フェリー2等室で快適に寝るため)
コースとか
独特なフィールド
3日間の流れを書く前に、みんな気になるコースについて書こうと思います。
前途の通り、2000年に噴火したばかりの活火山を有する三宅島は路面も特異です。
なんといっても火山石。
これがゴロゴロ落ちています。手のひらサイズからサッカーボールサイズまでまちまち。
このスカスカの石はとても軽いので、タイヤで乗り上げると思いもよらぬ方向に飛んで行って、ハンドルがめっちゃとられます。
あと普段は人が立ち入らない自然公園なので、わりと鋭利な姿の石が無数にあります。たぶん火山由来の石なので、ガラス繊維も含んでそう。タイヤのパンクにも十分注意を。ヘビーチューブ推奨です。
スタート~癒しの林道
まずスタート前に開会式と、サイティングラップ(1周コースを試走。任意参加)があります。
その後にレース本戦です。
本戦スタートまでにサイティングラップ一周帰ってこれなかった人はそのままリタイヤですので、あまり腕に自信のないエンジョイ勢は無理にサイティングラップ行かなくても良いと思います。私も行きませんでした。
で、本題のレース本番。150分耐久レース。
スタートラインに並ぶのは先着順で、自由に並んで、スタートです。
2022年は2段階スタートでした。最初のスタートフラッグでプロ選手のみがスタート、2回目のスタートフラッグで一般参加者が全員同時スタートです。
このあたりのスタートルールは会場の開会式で説明があるのでしっかり聞きましょう。
スタートである七島展望台エリアは「スコリア」と呼ばれるザクザクした小石のような火山流出物のフィールドになっています。
一番走りやすいのですが、スコリアはガラス質です。転倒したらマシンは傷だらけ、タイヤもパンクの危険性があります。
そしてスタート直後にいきなりヒルクライムが待ち構えています。
誰かこのスタート直後のヒルクライムでサイレンサー脱落させてた人居ましたね・・・
このスコリアがなかなかの曲者で、アクセル全開で走っている限りはフラットダートのように走れますが、一度失速してハマるとあっという間に抜けだせなくなります。
なので、1度渋滞すると大渋滞が発生します。
私のセロー(フロントAT81、リアAT81EX)は幸いなんとか埋まらずに走り抜けましたが、チームメンバーのレーサー(リアM5B)は見事にハマってしまいました。
ちょっとイゴったらすぐ降りて押し歩きしたほうがいいです。そのままアクセル回すと後輪がどんどん埋まり1人では抜けだせなくなります。
(一応渋滞しやすいエリアには救出スタッフが数名待機しています)
そんなスコリアエリアを抜けると、「癒しの林道」と呼ばれる舗装された一般公道林道に出ます。
本当に癒しの道です。
この舗装公道林道上では徐行すること。追い抜き禁止となっています。
片手運転でハイドレーションの水を飲む時間に使いましょう。
村営牧場跡地エリア
再び舗装路からダートに入り、村営牧場跡地エリアに入ります。
ここは普通のサンドダートです。
水はけが悪そうなダートが続きます。
背の高さを超える草木が生い茂り、序盤は良いのですが、レース終盤になると荒らされまくって走りづらくなっていきます。
横幅があって走りやすいのはレース前半の時間だけ。レース終盤になっていくと深い轍が生成されていき轍に沿って走らないとタイヤが取られる状態になり、なかなか前方車を抜くに抜けなくなってきます。
上手い人なら華麗に抜かして行くんだろうなー。
溶岩原エリア
そのまま村営牧場跡地エリアから連結して溶岩原エリアになっていきます。
ここはサンドダートに大きな石がゴロゴロ落ちてる感じの場所です。
石がゴロゴロしてるガレ場でヒルクライムが必要なセクションがあります。
緩やかですが、マンション3階分ぐらい登ります。
マーシャルが4人ぐらい待機してて、どうしても登れない人は手助けしてくれます。
私のノーマルセロー250でも一発で行けたのでライン取りさえ上手くやればたぶん大丈夫。雨だったら私も白旗上げます。
ヒルクライム後はサンドダートに戻ります。横幅があってスピードが乗りやすいエリアですが、急カーブや急坂が多数あるので、道を踏み外してコースアウトしてる車両も何台か見ました。
七島展望エリア
溶岩原エリアからは、再び「癒しの林道」を通り、七島展望エリアに行きます。
ここの路面が一番いやらしい。サンドダート+スコリアが混ざった路面です。
サンドダートとスコリアが入り混じる急カーブセクション、その次はスコリアによるフープス(モトクロスによくあるコブが連続するセクション)となります。あれ、エンデューロだよね?なんかモトクロスコースっぽくね?
そして最高に気持ち良くなれるアクセル全開ヒルクライムポイント!
ここは島民も大勢応援してくれるヒルクライムポイントになっているので、登れると気持ちいいです。イキかけました
私たちはエンジョイ勢なので、見晴らしが良いところではコースの脇の邪魔にならない場所に時々足をとめて写真撮ったりしていました。
18秒~登場しているセローが私です(笑)
島の人が動画とか写真とか撮ってくれて、後でツイッターとかで送ってもらえたりしますよ笑
ヒルクライムを抜けて、最高に気持ち良くなった後は、地獄が待っています。
またしてもスコリア区間で、しかも露骨にコースが狭く作られています。
一度失速するとアリ地獄のようにリアタイヤがハマるので失速したくないのですが、急カーブの連続セクションになっていて転倒したバイクとかもあり減速せざるを得ない・・・ここは最後まで苦手だったなー。
でも観客が一番多いエリアなので、かっこよく走りたい!ってなる。
そんな地獄のようなエリアも、ギャラリーの声援で頑張って走りぬけて、ゴールゲートを通過!無事に一周です。
このゴールゲート抜けてすぐ右折すると、ピットエリアに戻れます。
直進するとそのまま本線に合流です。
そういうコースレイアウト(ゴールの後にピットエリア)なので、ピットエリアで休憩していると、その周のタイムが休憩時間分、加算されてしまいます。
レース終了後は個人成績が貼り出されるのですが、そこに「何周したか」「最速だった周のタイム」が記録として残ります。
「最速だった周のタイム」に良い記録を残したい人は、ピットエリアに寄らずにゴールゲート→ゴールゲートで最速タイムを出すようにしましょう。
あと、最後疲れ果ててピットエリアに残っているとチェッカーフラッグを受けれずに、DNF(Do Not Finish。ゴールせず=途中棄権)になるので、
最後疲れてピットエリアで休んでいても、レース終了の数十分前には出発して、せめて七島展望エリアで休憩しておくようにしましょう。
2022年はマーシャルが最後にコース一周して、コース上に残っている人を助けながらゴールまで送り届けてくれました。
レース終了13:30ですが、私たちのチームメンバーが最後にチェッカーフラッグを受けたのは13:53。本当にぎりぎりでした。DNF扱いになるかと思った。
3日間の流れ
レース前日(金曜日)の昼間
12時から辰巳ふ頭でバイクの積み込みがあります。
人間は"竹芝ふ頭"からフェリーで三宅島に上陸しますが、
バイクは"辰巳ふ頭"で貨物船に乗せて三宅島に送ります。
で、その貨物船に乗せる手続きが16時まで。時間厳守。
計測器の取り付けやら、車検やら、保険の申し込みやらで結構時間掛かります(40分ぐらいかかった)
車載動画撮りたい場合は更に申請書書いたりとか。
なので、12時~16時がバイク積み込みですが、早めに来たほうがいいです。
たぶん厳格な締め切り時間が決まってて、それまでに受付できてないバイクは島に持って行ってくれません。
最低でも15時前には着くようにしましょう。
私は車検で「ハンドルバーにバーパッドが付いてない」と指摘されました。
そういう指摘とかされて、最悪の場合は急いで近くのバイク用品店で買い足さないといけなくなる場合もあるので、なるべく12時に到着して車検を済ませちゃったほうがいいです。
計測器も本来はフロントフォーク右側につけないといけないのですが、マシンによってはハンドルを右に切った時にカウルに干渉するのでNGとなり、設置場所の変更を余儀なくされました。
あと、島ではレース会場まで舗装公道を10分ほど自走します。バイクを預ける時点ではアスファルト走れる空気圧にしておきましょう。
そんなドタバタな車検ですが、バイクを預けたら急に暇になります。
トランポ勢の場合は、お台場にある指定駐車場にトランポを駐車しに行きます。そちらも入退場時間が厳格なので注意してください。
レース前日(金曜日)の夕方~夜
トランポ勢も自走勢も、次に集合するのは20時30分に竹芝客船ターミナルです。
それまで自由行動です。
フェリー内にレストランやコインシャワーもありますが、キャパシティが少ないのと、結構揺れる船なので、苦手な人はかなり気持ち悪くなると思います。
私個人としては乗船前に食事と風呂は済ませておいたほうが良いと思います。(宿によっては朝からシャワー借りれるかもしれない)
20時半に竹芝フェリーターミナルに着いて受付。
郵送されてきた書類の確認と、健康保険証の確認があります。
参加者全員に三宅島Tシャツがプレゼントされ、フェリー乗船チケットが渡されます。
この時に帰りのチケットも渡されるので絶対に失くさないように。失くしたら自腹です。
フェリー乗る前の記念撮影の時点で泥酔してる人も居ました(笑)
指定時間がきたら、フェリーに乗船です。
東京湾に居る間はあまり揺れませんが、太平洋に出ると結構揺れる船なので、船酔いが心配な人は予め酔い止めを飲んでおいたほうがいいです。
朝5時着なので、早めに寝てしまいましょう。
逆に開き直って、朝まで宴会してる組もいましたが(笑)
2等室は床が固く、冷房がなく動力室の上に位置する場所なので部屋の中はアツアツ。コンセントは壁際に2個だけです。0時までまぶしいライトが点いたまま消せず、0時になると真っ暗になります。
1部屋10名なので、知らない人と同室になります。
少しでも快適に過ごしたいなら、アイマスクと耳栓あると良いかも。
あと船内で毛布を1枚100円でレンタルできるので、手慣れた人は3枚レンタルしてきて床にひいてました。正解だと思う。
私はキャンプ用のエアマット持って行きました。快適。
北海道行きフェリーとかに比べて結構揺れるので、心配な人は酔い止めを飲んでおきましょう。眠くなる成分入ってたほうが寝付けるかもしれません。
同じ宿を希望した人とはフェリーの客室も極力同じ部屋に割り当ててくれています。
船内自販機で缶ビールとか売ってます。ちなみに三宅島にはコンビニは1件も存在しません。
民宿によっては酒を提供していない場所もあるので、レース後に宿で酒を飲みたい人はフェリー内か乗船前に買い込んでおいたほうが良いかもしれません。
レース当日(土曜日)の朝
朝4時頃に室内灯が点灯。朝5時に三宅島に到着しました。
私はぐっすり眠れましたが、やっぱり揺れのせいで寝付けない人も居たようです。
下船後は港に送迎バスが来ています。
予め伝えられているバスの号車に乗ります。
バスは4両あって、島の東西南北の地域に号車が分かれているようでした。
私たちが乗ったのは3号車。島の南東側の坪田地区にある民宿に泊まります。
他にも坪田地区の民宿は計4つ選ばれてました。
ちなみに三宅島には3つの港があって、天候によってフェリーが停泊する港が毎日異なります。
なので天候次第では島の西側の三池港に到着することも。
まあ、島自体が車で1周30~40分ぐらいの島なので、どの地区になっても誤差ですけどね。
宿に到着。我々は男女8人で申し込んだので、8人全員同じ宿、他に三宅島エンデューロ参加者で泊まる人はいませんでした。
他には普通に観光客が2組ぐらい泊まってたかな。
贅沢に4部屋与えられたので、部屋に荷物を置いて、自由時間です。
7時半に朝食。8時半に宿の前までバスが迎えにきます。
2時間だけ仮眠してもいいのですが、我々はせっかくなので宿の周りを散歩しました。
海がきれいでしたわ~!
民宿で朝食を食べたら、オフロードジャージに着替えます。
ハイドレーションとかプロテクターとか着けて、ヘルメットも持っていき、そのままバイクで走れる格好で再び送迎に来てくれるバスに乗車します。
ちなみにレース後は宿に戻らずそのままパーティ会場に行くので、もしレース後ずっと泥まみれのオフロードジャージ着たままなのが嫌な人は、着替えを持ってバスに乗りましょう。
コンテナでバイクを受け取ります。レース後のこのコンテナにバイクを返しに来ます。
着替えを宿から持ってきた人はここのコンテナに着替えを置きっぱなしにして、レース後にパーティ会場行く前にここで着替えることができます。
女性の更衣室として簡易テントも用意されていました。
私はメッシュコンテナでレース会場までブーツを送っているので、ここではスニーカーのままレース会場まで自走します。
レース当日(土曜日)レース前
バイクを受け取った場所からは、白バイが先導し、舗装公道走ってレース会場まで移動します。
レーサーマシンで合法的に公道走る機会なんて無いでしょうから、途中バイク停めて写真撮ってる人も居ましたね。
その後はピットエリアで各自空気圧調整したりして、サイティングラップです。
要はレース前に、コースを一周試走できるのがサイティングラップなのですが、これは参加任意です。
途中にエスケープもないですし、サイティングラップでマシントラブルで帰って来れず、そのままリタイヤなんて目も当てられません。コースの下見は上手い人たちに任せます。
我々はエンジョイ勢で、どんなに時間掛かっても1周できたら満足なので、サイティングラップは見送り、レース本番に頑張って1周すると決めました。
そして開会式。ありがたい人のありがたいお言葉があります。
今年は小池百合子都知事はこれませんでした。残念。
開会式中に通り雨があったおかげで、コースの土が引き締まり、とても良いコンディションになりました!
三宅村の村長さんが日章旗を振り下ろすとスタート。
先頭はエキスパートクラスのライダーで、それ以降はクラスごちゃまぜ、希望者は先着順で、自由に並びます。
まあ、我々は怖いので後ろのほうからスタートです。
さて、コースやフィールドの状態、難所などは前途の通りなので省略しますが、150分楽しませていただきました!
1周するごとに20分ぐらいピットエリアで休憩したりして、計5周しました。
レースというもの自体が初体験で、しかもマシンはセロー250という中で頑張りました!
怪我なく楽しめました!
レース当日(土曜日)レース後
レース終了後はそのままレース会場でお弁当が提供されます。
さらにカニ汁の無償提供も!ありがたい!
これがまた、レース直後にはちょっとキツい量なんですよね…
野菜と魚だけ頂いて、白米と茶色系のおかずは手を付けず残しちゃいました…ごめんなさい。
しかもお昼の時間がとても短い。「そろそろ帰る時間です!急いでください!」と急かされる。
まあ、13:30に終了するレースなのに13:57になんとかゴールしてる自分たちが悪いですが・・・
不要な荷物はピットエリアのメッシュコンテナに入れておけば、辰巳ふ頭まで送ってくれますので、ブーツやプロテクター類はメッシュコンテナに入れて送り返しました。
レース会場から再びバイクを受け取ったコンテナの場所まで戻ってきて、受け取った場所にバイクを返却します。
また10分ほどアスファルトを走ることになるので、空気圧ほぼ0で走ってる人やパンクしたバイクはかなりしんどそうでした。
(エンジン掛からなくなったバイクは、運営の軽トラでピックアップされていました)
このままバイクは辰巳ふ頭まで送られます。
大きなビニール袋をもらえるので、そのビニール袋に、もう使わない荷物(ヘルメットやウェアなど)を入れてバイクの横に置いておくと、貨物便でバイクと一緒に辰巳ふ頭まで送ってくれます。
再びバスに乗って、今度は島の体育館に移動します。
無料で飲み物をもらえて、選手全員のリザルトが掲示板に貼り出されます。
ここで表彰式+じゃんけん大会となります。
以前はビールなどが振る舞われたようですが、ご時世柄そういうものは無し。パイプ椅子に座って黙々と会の進行を見守るだけになります。
じゃんけん大会では各協賛会社から景品が出て、全員なにか1つは景品がもらえるようになっていました。
私はaraiヘルメット社のaraiTシャツをゲットしました。
そして、いよいよじゃんけん大会も大詰め、最大の目玉KLX110L(三宅島デカール仕様)。
例年バイクが景品になるようですが、なんと今年は男性1台、女性1台の計2台が景品です!
結構当たるチャンスあるのでは!
男性側では私と同じチームメンバーが残り3人になるまで勝ち抜きましたが敗北。
女性側では私の知人の女性が残り2人になるまで勝ち抜きましたが敗北。残念。
そんなこんなで盛り上がった閉会式も終わり、バスで各民宿まで戻ってきました。
民宿ではオーナーさんがお疲れさまと暖かく迎えてくれました。
チームメンバーみんなであーだこーだ話しながら、夕食を楽しんで、風呂入って寝ました。もうね。爆睡☆
なんといっても三宅島観光!
レースの翌日は自由時間だ!
三宅島エンデューロレースの醍醐味は、レースだけじゃないですね。
なんといっても帰りのフェリーまで三宅島で遊びまくれる!
運営側でもオプショナルツアーとして、三宅島バス観光ツアーなどを有料で用意してくれています。
我々は数か月前から、三宅島唯一のレンタルバイク屋さんで原付を予約していました!
三宅島唯一のレンタルバイク屋さん「朝信レンタバイク」
50cc~250ccクラスまで、マニアックな車両などを多く取りそろえていますよ。
ゴリラとモンキーを合体させたマシンとか、昔のDAXとか。
予めオーナーさんに連絡しておいたので、早朝から受付業務やってくれました!
正直、三宅島は広くないので、50ccクラスで十分です。信号も島内に3つしかないし、二段階右折必要ないし。
この日も快晴だったので、それはそれは走ってて気持ち良かったです!
特にシーサイドは気持ちよすぎる!何度も往復しちゃいました!
実はVストローム1050DEのPVも三宅島で撮られたんですよー!
PVの1:03に伊豆岬灯台もばっちり映ってますね。
撮影のために道路貸切にして、右側通行で撮影したようです。
お昼は、島市会場へ
レンタルバイクで島内一周を堪能した後は、バイクを返却して、
島市の会場である、三宅島コミュニティセンターへ路線バスで移動。
ここで三宅島のお土産を買ったり、ちょっとしたスイーツを楽しんだりできます。
そしてレース参加者にはお弁当も配布されるので、ここでお弁当を食べます。
今年は電動バイクのメーカーさんとかが電動スクーターの試乗車持ってきていたりしたので、私も試乗させてもらって、コミュニティーセンターの駐車場を走りまわって楽しませてもらいました。
名残惜しいですが、帰りの港へ
島市会場でお昼を済ませたら、そろそろ三宅島ともお別れです。
送迎バスに乗り込んで、フェリーターミナルへ向かいます。
バスを降りて、三池港に降り立つと、ここでも島民のお見送りが!
(ちなみに帰りのフェリーチケットは1日目に配布済みなので、2日目は島市にも寄らず、早朝から帰りのフェリーの時間までずっと三池港で持参の釣り竿で釣りを楽しんでいたグループも居ました。2日目の楽しみ方は完全に自由!)
フェリーに乗り込んで、デッキへ行くと、スタッフに紙テープを渡されますので、
紙テープで別れをやって、さらば、三宅島!!
無事に都心に帰ってきました。
13:35三宅島出港→19:40東京着
竹芝客船ターミナルに帰ってきたら、先に貨物船で辰巳埠頭に到着している自分のバイクを取りに行きます!
これにて、三宅島エンデューロレース2022終了です!
いやー楽しかった。また行きたいですね。もう少し上達してから(笑)
今回はずっと天気に恵まれていましたが、雨だとそれはもうベリーハードだとか…
確かに、お弁当食べる場所とかあらゆる場所が野ざらしなので、雨だったら評価が180度変わってしまうかもしれません。
純粋にレースしに行く人なら気にならないでしょうけど、三宅島エンデューロに出る人は結構な割合でエンジョイ勢だと思うので、本当に晴れてくれてよかったです。