バイクで年越し宗谷岬
最初に
バイクで冬の北海道を走るっていうだけで、褒められた趣味ではありません。一歩間違えれば命を落とす可能性もあるツーリングです。
ただ、そんなツーリングに挑もうという人が、年々新規でも何人か居るのは間違いありません。
私には行こうという人を止めることはできません。私も行った側の人間なので。
ただ、行く以上は完璧に準備して無事故を貫いてほしいです。
なのでこの文章は、年越し宗谷岬ツーリングを勧める文章ではありません。行く人には無事に帰ってきてほしいという思いから、ノウハウだけは残していこうと思い書いています。
たぶん自転車で年越し宗谷岬行く人にも一部のノウハウは通用すると思うので、読んでいくと良いと思います。
みんな口伝でしかノウハウを残そうとしないのですが、その結果、中途半端な情報をもとに北海道に上陸してトラブルに見舞われる人がいます。そんな状態になるぐらいなら全ノウハウをこのページでオープンにして行く人みんなの無事故を願うべきだと考え、本noteを作成しました。
■冬の北海道は簡単?過酷?
昨今だと「なんだ簡単そうじゃん」なんて思ってしまうようなメディア記事などが結構出回っていますが、
そういうメディアがバックに付いて冬道走ってるライダーは、サポートカーがばっちり着いていたり、経験者大勢と一緒に走って、宗谷岬ではテント泊じゃなく車中泊、あるいは年越しの瞬間以外は宿で泊まってたりしてます。
そしてSNSとかでは、過酷なシーンはアップしないですよね。公道でコケたら後続車の邪魔になりますから、写真撮ってる余裕なんてありません。
なので楽しんでいる写真だけが配信され、「簡単そう」「あんなきれいな光景見れるんだ」って安易に思ってしまいがちです。
これから「ソロで」「年越し宗谷岬を」「テント泊で」完遂しようと思ったら、ネットで見ただけの印象以上に難易度が高いので、必ずよく調べて行ってください。
※ただ、初めて行く方はベテランと一緒に行く、テント泊しない。っていうのもありだと思います。難易度が一気に下がります。安全第一です。
北海道のホワイトアウトがどんな感じか、道警が公開している動画がとても参考になります。
動画見ればわかりますが、降雪が少ない日でも風が強いと地面に溜まった雪が吹き上がり視界不良になります。
いくらバイクがゆっくり走っていても、ホワイトアウトの中30km/hで後ろから走ってきた車に突っ込まれたらこの惨事です。
■氷点下の世界
基本的に年末年始の道北はプラス気温になることがないので、1度濡れたものは凍りついたままです。
テープ類は氷点下では接着力を失います。
コンビニで買ったおにぎりとペットボトル飲料をカバンやリアボックスに入れたままにしておくと凍りつきます。
また、電子機器も氷点下には弱いです。スマホやアクションカメラは給電しっぱなしじゃないとすぐバッテリーが無くなったり、強制シャットダウンしたりします。
また、樹脂パーツ類は割れやすくなります。
これらをよく覚えておいてください。
当然ながら氷点下ではパンク修理キットは使えないので、パンクした時のためにスペアチューブごと持ち歩くことになります。タイヤ交換ぐらいは自分で行えるようにしていきましょう。
鍵穴やブレーキワイヤーが凍りついて走行不能になった、なんて話も聞きます。これらの対策も考えなくてはなりません。
基本的に屋根のない場所に長時間駐車する時はミラーやハンドルカバーなどハンドル周りをビニール袋で隠したりしてました。雪が付着したり中に入ると憂鬱になるので。
急に天候が変わりホワイトアウトすることもあります。
私はインカムでHBCラジオ(北海道のラジオ局)を聞いて走ってました。交通/気象情報が速報で入るので良いです。
ホワイトアウトしたら無理に走らず、近くの建物に逃げ込みましょう。
■その他のハードル
・正直かなり金がかかります
フェリーで年末年始にバイク載せて北海道を往復するだけで4~5万円しますからね。
最初は装備代とか道具代でめちゃくちゃ金掛かります。でも無事に帰ってくるために金を惜しんでいられません。
私は冬でも本州でキャンプツーリングするので、テントとかバイク装備とか衣類とか、それなりに道具類は揃っていましたが、それでも足りないものを買い足して、年越し宗谷岬に25万円以上つぎ込んだと思います。
あまりお金かけたくなくて服装はワークマンにするとか節約したにも関わらずこれです。。
※バイクだけあって、リアボックスもサイドバッグもキャンプ道具も全く持ってないっていう人は30万円ぐらいは覚悟したほうが良いと思う。
初回以降は、フェリー代とフェリー乗り場までの高速料金、ガソリン代や4~5泊のホテル代ぐらいで済むので8~10万円で行けるようになるはずです。
・夏の台風、冬の寒波
冬は海が荒れやすく、フェリーが欠航や遅延したりします。
※実際に新日本海フェリーは2021年12月25日~26日に6時間ほど出港が遅れました。
夏の北海道ツーリングでも台風で船も飛行機も動かず北海道から帰れなくなる人が毎年居ますが、
冬でも寒波や吹雪で船も飛行機も動かず北海道から帰れなくなることがあります。
何度も言いますが行きも帰りも余裕を持ったスケジュールを立てましょう。
シビアなスケジュール組んでしまうと、無理に間に合わせようとして事故る可能性もありますから、ゆとりが大切です。
(社会人は頑張って少し長めの年末年始休暇を勝ち取ってください)
近年で一番過酷だったのは2012年末だそうです。この年は12月31日~1月1日に宗谷地方に暴風雪警報が発令され、宗谷岬で20時に風速27.6mを記録しています。
それ以降2021年末にかけて穏やかな年が続いていますが、次の年がどうなるか運です。常に最悪の状況を想定しておきましょう。
■バイクの選択
基本的にカブ系かオフロードバイクが一番安定です。
キャブレター車でも行けますが、インジェクション車のほうが寒冷地には強いです。
ホイール前後17インチ以上のバイクが必須です。タイヤは大きければ大きいほど雪道に対して強いです。
・カブの場合
スパイクタイヤの入手が比較的容易。積載能力が高い。レッグシールドやロングスクリーンなどの防寒オプションが存在する。本州でも制限を受けることなくスパイクタイヤのまま自走できるといったメリットがあります。
・オフロードバイクの場合
カブに比べて雪道(特に新雪が積もった場所)での走破性が高い。視界(シート高)が高いので道の状態や景色がよく見える。カブと比べると車が無茶な追越しを仕掛けてこない。といったメリットがあります。私はセロー250で行きました。
・その他の車種
一時期人気だったトリシティ125は今回宗谷岬で1台も見なかった気がします。
その他の雪道の上で転倒した時に1人で起こす事ができない車種や、ホイール径の小さい原付バイクは途中リタイアする人が多いです。
宗谷岬までフルパニアの大型二輪で来た人が居ましたが「6回ぐらい転倒して、転倒するたびにパニアケース全部外して起こしてた」とか言ってましたが、こういう人達が北海道民に迷惑掛けています。
「すぐレッカー呼んで本州帰れよ」って心の中でずっと思ってました。
某YSPのスタッフもスーパーテネレで年越し宗谷岬チャレンジして何回もコケて途中リタイアして、結局電車で稚内に行ってましたが、ちゃんとゴールしたい人はノウハウの豊富な車種で来ましょう。
どのバイクでも同じことですが、フラットダート林道を30~40km/hで走れるぐらいの技量が必要です。
年越し宗谷岬に挑むなら荷物満載の状態ですから、普通にダート走るより更に大変なのは想像がつくと思います。
■スパイクタイヤの準備
カブだと海外のメーカーからスパイクタイヤが市販されています。
ちょっとピン数が少ないので、北海道の降雪量だと厳しいかもしれません。
稚内の宿で見る限り市販品使ってる人は少数でしたね。居たとしても増しピンしていました。
オフロードバイクなどは市販品が無いのでエンデューロタイヤにスパイクピンを打ってスパイクタイヤを作る感じになります。
お店で作ってもらう場合は、
東京だと風魔プラス1とか、
札幌だとタイヤ工房カンガルーさん、
大阪だとぱわあくらふとさんとかで作ってくれます。
風魔のほうは1シーズンだけ使用した中古スパイクタイヤとかも売ってるときもあります。
新たに作ってもらう場合オフロード用タイヤ前後フルピン打ってもらう工費がタイヤ代抜きで5万円前後でしょうか。
自分で作ることもできますが、スパイクガンとか専用の工具が必要で、「仲間の分も作る!」とかじゃないと割りに合わない気がします。
気が遠くなるような作業ですし、焼けたゴム臭がするので、ガレージとか持っててコツコツ作業できる人にしかおすすめしない…
スパイクタイヤを作る場合は製造日時が新しいタイヤにピンを打って、その後半年~1年ほど寝かせるとゴムが硬化して、ピンが抜けにくくなります。(風魔の店長談)
秋頃に急いで作り始めるより、早めに作り始めたほうが良いです。
私も1年寝かせました。そのおかげか北海道で雪の少ない道東方面も地元車と遜色ない速度で走り、北海道での走行距離は3000kmも走ってしまいましたが、ピン抜けはゼロでした。
(そう考えると、質の良い中古スパイクタイヤも全然ありだと思います)
専用の工具が必要ないネジ込み式のピンもありますが、スパイクガンで打つピンよりは耐久性が劣ります。
1シーズン使い切り!とかって感じになりそう。あと乾燥路面走ったらあっという間にピン抜けるそうなので、本州でフェリー乗り場までスパイクタイヤで自走するとか道東も走るって方には向きません。(カブの市販スパイクタイヤに増しピンする目的ならねじ込み式のピンでも良いと思います)
スパイクガンでちゃんと作ってるタイヤなら1シーズン使った後でもヤフオクとかで3~4万とかで売れるので、どっちにするかアナタ次第。
セローの場合はMT21をベースタイヤにするのが人気です。1ブロックに2ピン打ちやすい形状なので。
私はED03/ED04をベースタイヤにカップピンでフルピンにしました。宗谷岬後に道東巡りもして更に高速道路にも乗って道内3000km走りましたがピン抜けはゼロでした。
セローはリアがチューブレス仕様ですが、空気圧落としたりしないなら無加工でチューブタイヤを組み込むことができますので心配なく。私も無加工で前後チューブタイヤで行きました。
指定空気圧(フロント1.25/リア1.5)から落とすこともなかったです。
※基本的にスパイクタイヤはチューブタイヤとなります。チューブレスタイヤにスパイク打つとパンクする確率が極めて高くなるため、お店では作成を断られます。
ダート走行などでは空気圧落とすと接地面が広がって安定するとか言われていますが、スパイクタイヤではちゃんと空気入れてピンが突き出る状態のほうが走りやすかった。
あと下手に空気圧落としてパンクするリスクを高めたくなかったのもある。
・スパイクタイヤ走行は合法?
125cc未満の原付バイクの場合は完全に合法です。スパイクタイヤのままどこ走ってもOK。
125cc超のバイクや車の場合、"スパイクタイヤ粉じんの発生の防止に関する法律"があり、
「指定地域においては積雪または凍結路以外はスパイクタイヤで走ってはならない」という決まりがあります。
北海道はほとんどの市街地が対象地域に入っているので、積雪や凍結していない時期にスパイクタイヤで走ると違法になりますが、
年越し宗谷岬する頃には積雪や凍結が当たり前になっていますので、合法的に走行可能です。
また、道内でも指定地域に入ってない地域もあります(南富良野町とか)。指定地域に入っていなければ乾燥路面でもスパイクタイヤ走行がOKとなります。
では、本州だとどうでしょうか?
この法律の指定地域の中に、東京や埼玉、茨城県は含まれていないんですよね(東北などはもちろん含まれています)
なので、東京から茨城県の大洗フェリーターミナルまでスパイクタイヤ履いて自走しても、違法にはなりません。
また、フェリー各社もスパイクタイヤを履いたまま乗船するのは特に禁止していません。
私が乗ったフェリーには、山梨県から大洗まで高速道路をスパイクタイヤで走ってやってきたバイクも居ました(ネジ込み式じゃなくスパイクガンで打ってるスパイクのようで、ピンは全て無事でした)
私は、ノーマルタイヤで大洗まで自走し、友人に乗用車でスパイクタイヤだけ大洗まで運んできてもらって出発直前に履き替えました。
あと、スパイクタイヤで最も滑りやすいのはフェリーの金属床です。フェリー乗船時は本気で注意しましょうね。
・タイヤチェーンはどうなの?
バイク用のタイヤチェーンなんてのもあって、北海道の郵政カブが着けていますが、あれ付けると30km/h走行が限界だと思います。
また、雪のある場所なら良いのですが、乾燥路面を走ると破断して、エンジンや足回りを破損させる可能性があります。
トランポでバイク運んで、留萌や旭川あたりからスタートするならタイヤチェーンでもいいかもしれませんが、基本的にタイヤチェーンっていう選択肢は無いかなぁ…
スパイクタイヤのほうが安心だと思います。
・チューブはヘビーチューブを
タイヤに組み込むチューブについては、オフロードの世界には昔からヘビーチューブという、通常のチューブよりも分厚くてパンクしづらいチューブが存在します。
デメリットは分厚くなるのでタイヤ交換がしづらくなること、パッチ貼り付けによるパンク修理ができないという点がありますが、どっちみちパンクしたときはチューブごと交換となる年越し宗谷岬においては、ヘビーチューブはメリットだらけです。おすすめ。
ただ分厚いのとタイヤ交換しづらいので、履いていくタイヤにはヘビーチューブ組み込んでおき、スペアとして持っていくチューブは通常のチューブで良いかと思います。
究極の選択としては、オフロードバイクの場合は、タイヤムースというものが存在します。
チューブの代わりにタイヤの中に発泡体を入れて、パンクを完全に防ぐものです。1個2万円超。寿命は500km~1000km程度。
一回で使い切りですが「絶対パンクさせたくない」という人は検討してみては?
ちなみに2021年はツイッター見ていると道中3回パンクした90ccカブが居ましたね…(たぶんパンク修理キットで応急処置したけどやっぱりだめだったパターン)
■バイクの整備
バイクの整備は完璧な状態で行きましょう。
・スパイクタイヤ
前途の通りです。10万円あれば前後用意できます。
・エンジンオイル
厳冬期用のオイルにしてください。一般的な10W-30のオイルだと朝、始動しません。
最低でも5W-30のオイル、まあ普通にケチらず0W-30のオイルを入れてください。
私は普段から(夏でも)セローに2.5W-40のオイルを入れてるのでそれで行きました。マイナス21度の朝でも一発で始動しました。
・ブレーキフルードの交換
このあたりも高いものじゃないので念の為新しくしておきましょう。
ブレーキフルードは空気中の水分を吸って劣化していきます。劣化のひどいフルード液だと氷点下で凍りついてブレーキが効かなくなります。
・プラグ交換
これも念の為イリジウムプラグに交換し、それまで付けてたプラグもそこまで劣化してなかったのでスペアとして持っていきました。
・各所の注油
水滴が入ってワイヤーが凍結なんてこともありますので、各所きちんと注油しましょう。
私の場合はガソリンタンクの鍵穴が凍結して開かなくなりました。始動用の鍵穴は注油していたのですがタンクの鍵穴は見落としてました。隅々まで注油を怠らないようにしましょう。
(ガソリンスタンドで鍵を暖めてもらって刺し込んだら無事に解錠できました)
・スクリーンの取付
あると上半身につぎ込む衣類1枚減らせるぐらい効果があります。カブ系だとオプションでロングスクリーンがあるのでいいですよね。
セローもツーリングセローのスクリーン付けるだけでも快適になります。私はZETAのアドベンチャースクリーンに自作のPPボードで作ったロングスクリーンを噛ませたスクリーンを使いました。
1万6000円ぐらい。
・ハンドルカバーの取付
必須アイテムです。ただ、そのままだと多少すき間が生まれて、そのすき間から氷点下の空気が入ってくるので寒いです。
なのでダイソーの隙間テープとかで本州にいるうちに隙間を塞ぎましょう。私はラフロのカバー(ラフロ製品40%オフの時に買った)
ナックルガードごとかぶせてハンドルカバーを付けています。
・グリップヒーターの取付
これも必須アイテムです。昔エンデュランスのグリップヒーター(電圧計付いてるやつ)を付けていましたが、あれは暖まるの遅いしそこまで熱くならないしで微妙でした。
ヤマハ車の場合はワイズギアのグリップヒーターが市販品で一番熱くなるのでおすすめです。
電熱グローブという選択もありかもしれません。ただ、ハンドルカバーしているとただでさえウィンカー操作とかが窮屈なので、分厚い電熱グローブだとウィンカー操作できなくなる可能性も…このあたりは自分で試してみてください。
工費込みで2万円ぐらい見ておくべきですね。
・フロントスプロケ1丁落とし
意外とやってない人が多いですが、オフロードバイクの場合はフロントスプロケ1丁落としておくと楽かもしれません。
基本的に道北に居る間はセローで4速までしか使いませんでした。5速使えるようなコンディション良い場所は稀です。
(雪の少ない道東エリアでは5速で走ってましたが)
なのでスプロケを低速トルク寄りにセッティングしておくと良いかもしれません。
本当にホワイトアウトすると5km/hしか出せなくなるような瞬間があります。
そういう時にセローで年越し宗谷岬行ってる人が半クラッチ使いすぎてクラッチ焼いたって人を見るので、スプロケ1丁落としてできるだけ半クラ使わず低速でも粘れるようにしたほうが、ちゃんと帰りまで自走して帰ってこれる気がします。
もしやるなら工費込み1万円ちょいぐらいです。帰還後に元に戻すなら戻す費用が別途発生。
・ブローバイホース加工
氷点下においてセローとカブでよく起きる問題。
ブローバイホース内で水蒸気が凍結してホースを詰まらせ、ホース破裂させてしまう現象です。
最悪の場合エンジンを痛めるので、ブローバイホースに圧力が掛かったら簡単にホースが外れるような加工をしておいたほうが良いです。
もしくはホース自体が凍結しないように保温カバーを巻くなど。
ブローバイホース内を流れる空気は、もう一度エアクリーナーに運ばれて酸素と一緒に再燃焼させてるだけなので、最悪の場合はホース外れて大気解放したまま走っても問題ありません。
ちょっと臭いですが。雪の中マシントラブルで走行不能になるよりははるかにマシです。
普通のバイク屋じゃそんな加工断られますので、理解のあるお店に相談ですね。私は帰還後に元に戻す費用込みで6000円ぐらいでやってもらいました。
・オーバークール対策
キャブ車や水冷車の場合必要です。
走行中にエンジンが冷えすぎるとエンストしやすくなったり、不完全燃焼となって燃費の悪化や排ガスが黒くなったりします。
空冷かつFIである2008年以降製造のセローでは対策不要です。
その他の車種では各自で調べて対策してください。
・ヘッドライトLED化
グリップヒーターの他にバイクからスマホ2台給電しっぱなし、GoProも給電しっぱなしにしているので、ヘッドライトをハロゲンからLEDにして省電力化しました。
ハロゲン55W→ライジングアルファ12Wに交換で、43Wの余力ができました。
「ハロゲンみたいな発熱するライトじゃないとヘッドライト部に付着した雪が溶けないんじゃないか?」って思われがちですが、北海道の雪って本州の雪と違って水分を含まないサラサラパウダースノーなので、ヘッドライトとかスクリーンとかヘルメットとかに雪がくっつくことは少なかったです。走行風で雪は飛んでいきました。
札幌らへんは湿雪になったりしますが、道北はそんな心配もなし。
・フォグランプ取付
雪に対して白い光を当てても、轍とかが全然見えません。
なのでイエロー色のフォグランプを付けたほうが安心です。ホワイトアウト時にも黄色いライトのほうが対向車にも気づいてもらえる。
年末の北海道は16時には暗くなりはじめます。17時には真っ暗です。夕方まで走る予定ならフォグランプあったほうがいいですよ。
・リフレクター増強
ホワイトアウト時に後続車からバイクの存在を目立たせるために、バイクのリアボックスやヘルメットにリフレクターを付けたり、反射テープを貼るなど、とにかく目立つようにしてください。
交通整理とかで使う赤色誘導灯をリアボックスに固定させてる人も居ます。あれは目立って良いですね。
私も次年から真似すると思います。
・シガーソケットorUSBポート出し
スマホやアクションカメラはUSB給電しっぱなしじゃないとすぐバッテリーなくなります。USBポート出しておきましょう。長時間駐車する時はちゃんとポートを塞ぐように。凍ります。
・スマホホルダー
前途の通り寒すぎてスマホが正常に動作しなくなることがあります。
防水ケースに収納するタイプのスマホホルダーのほうがむき出しのスマホホルダーよりはスマホが冷えにくくて良いと思います。
特にiPhoneの場合はスマホホルダーに低温カイロ入れてないとまともに起動すらしてきません。
arrowsとかの国産スマホはマイナス20度での動作試験に合格しているので、中古のarrowsとかをナビ用スマホとして用意してもいいかもしれません。
私のわりと新しいスマホでも、寒すぎて充電が停止する/カメラのフラッシュ機能が使えなくなる等の制限がありました。
・リアボックス/リアバッグ/サイドバック
テントや寝袋を持っていく以上、荷物が増えていきます。
しかしあまりリア荷重にしすぎると新雪を走る時にフロントタイヤがブレやすくなります。
できるだけ荷物をフロントにも分散させたほうがいいです。
(フロントキャリアにガソリン携行缶乗せるとか、タンクバッグを使うとかフロントフェンダーバッグに工具類入れるとか)
前途の通り樹脂素材は氷点下で割れやすくなるので、薄手のホムセン箱だと転倒時に割れる可能性もあります。私は金属製のリアボックスで行きましたが結構重いのでツーリングバッグの方がおすすめかもしれません
本当に不安定な時はダートを走る時のようにスタンディングして走るシーンもありました。おかげさまで私は無転倒で帰宅しました。
重心が低くなるように荷物を積むことも大事です。リアボックスに荷物積み上げていくと横風に煽られやすくなります。サイドバックなどを活用して低重心化しましょう。
このあたりのツーリングバッグやサイドバッグなどを持ってない人は2~4万ぐらい見ておいたほうがいいと思います。
■持ち物(身の回り品)
・財布
年末年始でATM止まる地方銀行ユーザーは気持ち多めに現金持っていく。意外とフェリー内が現金しか使えなくて困ることがある。
・免許証/健康保険証/任意保険証など
忘れずに。自分のスマホが低温下で起動しなくなったときに備えて、任意保険の電話番号/契約番号などは紙にメモしておくと安心。
・入浴セット
フェイスタオルは2~3枚あってもいい。一度濡れると宿まで乾かす手段が無いです。
・水に流せるティッシュ
たまに年末年始で公衆トイレのペーパーが補充されてなかったりするので。ズボンのポケットに常備しておきましょう。
・水筒
ペットボトル飲料はあっという間に凍結していきますので、飲み物は水筒の中に入れて運びましょう。
私はティーパックを買って、宿でお湯沸かして毎朝水筒で暖かいお茶作ってました。
非常用に更にもう1個水筒を用意し、常に熱湯を持ち歩いていました。熱湯はいろいろと便利です。宗谷岬でカップ麺作る時とか。
・充電器
USB充電器+充電ケーブル
・マスク
布マスクは緊急時カットガーゼ代わりにもなります。
・ファーストエイドキット
胃薬、オロナイン、包帯ぐらいは念の為持っていきました。
・防水ウエストポーチ
貴重品などはウエストポーチに入れて身に付けていました。
リュック派の人はリュックでも良いと思います。
※小物にはキーホルダーを。
バイクの鍵とか雪に落とすとマジで見つからなくなります。大きめのキーホルダーとか付けましょうね。
■持ち物(バイク関連)
・ヘルメット
フルフェイスヘルメットで行きました。
ピンロックシートが貼れるタイプにしましょう。
できれば新品のシールドとピンロックシートにしておいたほうが良いです。
シールドやシートが劣化してるとピンロックしてても曇ってきますし、雪捌けも悪くなります。
晴れた日だと雪に反射した日光で目が眩むので内蔵サンバイザーがありがたかったです。
ブレスガードは必須。チンカーテンは外していきました。できるだけ曇らないように。
ゴーグルタイプのオフロードヘルメットはただの苦行だと思います。顔が凍傷になんてなったら一生残る痕になるので無茶はしないで。
惜しまず高級なモデル買ってください。
・曇り止めスプレー
2日に1回ぐらいヘルメットシールドに曇り止めスプレーをしていました。ピンロックと相まってシールドが曇ることはまったくなかったです。
めんどくさがりの人は電熱ヘルメットシールドを自作してください。
・ガソリン携行缶
正月三が日に営業しているガソリンスタンドが少ないです。
それでも「オカモトセルフ」グループか「モダ石油」グループは元旦でも9~16時とかで営業してくれてます。
元旦はそれらのスタンドがある、
宗谷岬→名寄170km、宗谷岬→紋別184km、宗谷岬→留萌205km
いずれかのルートで南下になると思いますので、上記を走りきれるようにしましょう。
雪道なので燃費は本州に比べて明らかに悪くなります。セローのタンク容量なら大晦日に稚内のスタンドで満タンにしておけば大丈夫。心配なのはタンク容量の小さいカブ系でしょうか。
とはいえ私も保険として1リットル携行缶を2缶、フロントにぶら下げて旅していました。
(よくある水筒ホルダーで固定。私はAliExpressで購入したボトルハーネスを使用)
・ジャンプスターター
寒すぎてバッテリーが弱くなるので、ポータブルのジャンプスターターをお守りとして持っていきました。
3年過ぎたバッテリーだったらそもそもバッテリー交換しておいたほうがいいかも。特に道北より寒い道東も走る人は必需品です。
・ワイドスタンド
雪なのでサイドスタンドが思った以上にズボッと刺さってそのまま立ちごけなんてことも。
サイドスタンドの先にエクステンション付けるとか、かまぼこ板持っていくとかしたほうがいいかも。
・ロープ
10mほどのロープ(パラコード)を持っていった。もしバイクが深い雪に埋まってスタックしても、ロープがあれば最悪、通行人とかに手伝ってもらって引っ張ってもらい抜け出すこともできる。宗谷岬でのテントロープとしても使える。
・チューブ交換道具一式
前途の通り、パンク修理キットは歯が立ちません。
パンクしたらチューブごと交換になります。フロント用/リア用それぞれスペアチューブを持っていきました。
工具として空気入れ、空気圧計、メンテナンススタンド、タイヤ外す用レンチ、ビードワックス、タイヤレバーを持っていきました。
この辺まったく持ってない人は一式買って1~2万ぐらいですね。
タイヤ交換のスキルがない人でも最低限スペアチューブ持ち歩いていれば、町の自転車屋さんとかでもなんとか直してくれる可能性があります。
スペアチューブ持っていかないとそのままレッカーでリタイヤもありえます。
■持ち物(テント泊)
・テント
山岳用テントを用意しましょう。
宗谷岬でテント泊する時に一番キツイのは強風の中でテントを建てることです。
山岳でも比較的風の穏やかな場所にテン場が設けられていますが、宗谷岬では爆風の中でテント設営するような感じになります。
理想のテントは雪のスカートが付いてて、設営が容易なものです。
モンベルのステラリッジシリーズに別売のスノーフライを付けたテントが一番人気で安定かな。
私は、ネイチャーハイクのVik1スノースカート付きで行きました。
シングルウォールテントですが、もはや宗谷岬のような爆風下ではダブルウォールとか関係ないです。
雪のスカートに雪を積んで隙間風をシャットアウトしました。
ポールをスリッドに通すオーソドックスなテントで行ってる人は、宗谷岬に着くまでにスリッド部が凍りついてポール通すのに苦労してる人が居ました。
そのあたりは吊り下げ式テントのほうが楽ですね。
北海道に渡る前に雪が入ってきそうなテントの通気口はすべてガムテープなどで塞いでおきましょう。
寝るだけなのでソロテントで良いです。前室は吹雪が吹き込んでくるので前室が広いテントは無意味だし風入ってきて寒いだけです。
濡らしたくない荷物(ヘルメットやブーツなど)は寝室にすべて入れるか、バイクのリアボックスに閉まってしまいましょう。
かなり穏やかだった2021年末でも15時台に風速17.8mを記録しています。
これはバイクで65km/hぐらいで走ってる時に受ける風です。この勢いの風を受けて倒壊しないテントが必要です。
・ペグ
一般的なペグは雪に刺さりません。エリッゼステークみたいな重いペグ持ってきてた人も居ますがあれも微妙です。
私は稚内のダイソーで買ったシャモジをペグ代わりにしました。
設営場所によっては5cm下がアスファルトな雪上にテント張るので、長いペグはそもそも刺せませんし、ペグは雪に刺すんじゃなくて、雪の中に埋めることになります。そのときにペグのような棒じゃなくて、もっと面の広いシャモジが最強でした。
次もやるならシャモジ持っていきます。
普通のペグしか無かった人は仕方ないので普通のペグを雪中に埋めてそこにトイレの水かけて凍らせてなんとかしてました。翌朝回収するのに苦労してましたね。
コンビニ袋に雪を詰め込んで土嚢としてテントの4隅を押さえるという最終手段も。
とにかく暴風雪の中でもテントが飛ばないようにしっかりと固定する必要があります。ロープも活用しよう。
ただし、年によっては宗谷岬にまったく積雪がない場合のあるので普通のペグもお守りとして持っていきましょう。
・グラウンドシート
グラウンドシートの下に銀マットを敷きました。そしてテント内の底にも銀マットを敷きました。
雪上キャンプなのでいかに床下の冷気をカットできるかに掛かっています。
・エアマット
一番重要です。地面からの遮熱効果(R値)の高いマットを選びましょう。一番金かける部分です。目安はR値が6.0以上になること。
サーマレストのネオエアーXサーモが最適解(R値6.9)ですが、私が買おうとした時は品切れで、
SeaToSummitのキャンププラスS.I.マットと、サーマレストのZライトソル(R値4.3+R値2.0)を組み合わせてなんとかしました。
グラウンドシート代わりに銀マットを敷いたおかげか、快適でした。
ただやっぱり500mlペットボトル並みに小さく済むネオエアーXサーモ買うのが間違いないです。
・寝袋
宗谷岬の最低気温はマイナス11.7度でした。テント内だと最低でもマイナス7度ぐらいだったかな。
私はあまり寝袋がかさばるのが嫌だったので、1万2000円のマイナス10度対応のダウン寝袋(850fpダウン量800g)で行きましたがぐっすり眠れました。
一応インナーシュラフとシュラフカバーも使いましたが。
最も暖かかった年(2013年末)は気温マイナス2.2度です。
化繊でヘルメット2個分ぐらいある寝袋積んできた人も居ますが、ダウンのほうがコンパクトで良いと思います。
エアマットが安物の人はマイナス25度対応の寝袋でも「寒い」と嘆いていたので、寝袋よりエアマットのほうに金掛けてください。
極論を言えば、みんなマイナス15度とかの風を浴びながら宗谷岬までたどり着いているはずなので、バイクに乗る格好のまま寝れば寝袋なんて要らないはずなんですよ。肝心なのは床下からの冷気の遮断です。割とまじで。
・ホッカイロ
最終手段はホッカイロ無双です。年に1,2回しか使わないような寒冷地仕様の寝袋やエアマットに数万円出すより、30円のホッカイロ10枚使ったほうが極論暖かいです。
セコマで確実に売ってます。稚内のドラッグストア/ホームセンターでもだいたい特売してます。
・LEDランタン
忘れがち。でも宗谷岬は深夜でも外灯がかなり明るいので最悪忘れても大丈夫。
・バーナー/クッカー
あまり料理しようとか考えないほうがいいです。
寒冷地用のガス缶持っていって、お湯沸かすぐらいしかできません。
今思うとバーナー類持って行くより、水筒で熱湯持って行くだけで良かったなと反省。
宗谷岬では洗い物できる環境もゴミ捨てる環境もないので、カップ麺(年越し蕎麦)を食べれれば良いな…ぐらいの気持ちで行きましょう。水も持参になります。
風が強いので、風防も忘れないように。私は風防を忘れてしまい、公衆トイレ裏の風がない場所でしかお湯を沸騰させることができませんでした。
非常食として氷点下でも凍らないもの(カロリーメイトとか)は普段から持ち歩いたほうがいいと思います。
・スコップ(ポータブルシャベル)
まず最初にテント張る場所の整地から始めるので、大きなスコップが必要です(宗谷岬の除雪されず雪が積み上げられてる場所にテント設営することになります)
ハンディサイズのスコップは持っていったのですが、あんなのでちびちびやってたら2時間以上掛かってたと思います。
前日同じ宿に泊まった年越し宗谷岬経験者たちは大型スコップ持ってきていたのでお借りすることができました(感謝!)
テント張る前に雪で防風壁を作る作業からスタートになることもあります。
大きなスコップ/シャベルは必ず持っていきましょう。
・エマージェンシーシート
一応持っていきましょう。宗谷岬以外でも天候の急変で、バス停小屋や駅舎とかでやむを得ずビバークすることになる可能性もゼロではありません。
・マッチ
ライターだと氷点下で火が付きません。マッチなら氷点下だろうと一発着火です。
■服装
アウターやブーツは、普段のサイズよりワンサイズ上のものを調達しても良いかもしれません。
・靴(ブーツ)
ソレルのカリブーが人気です。私はそれと同等のモンベルのヴェイルブーツにしました。
モンベルのアウトレット店で2世代前のモデルが6100円だったので。
ソレルやモンベルのブーツどちらにも共通してるのが、インナーフェルトを外す機能があること。
宿に着いたら毎日インナーを外して乾かしていました。
私、足汗が多い人間なのでロングツーリング中は制汗ジェル足に塗るようにしているのでそこまでムレることはなかったですが、それでも冬用ブーツは蒸れやすいので毎日乾かしたほうが良いです。汗冷えしたらいくら厳冬期用ブーツでもキンキンに冷えます。
・靴下
ワークマン:メリノウール60%靴下を2重履きしていました。
本州だと暑いぐらいですが、北海道だとちょうどいい。それでも1時間以上走ってるとだんだん指先が冷えてきます。
靴下用ホッカイロは必須ですね。
そもそも手先にはグリップヒーターとか使ってるのに、足先は発熱する道具無くても行ける、なんてことありえないので。
電熱インソール使ってる人もいるみたい。でもまあコスパ考えるとカイロかな。
・タイツ
地肌に触れるほうにワークマン:メリノウール100%タイツ
その上からワークマン:サーモマックス ロングタイツ
・パンツ
ワークマン:コーデュラライディングパンツ
その上にモンベル:ライトアルパインダウンパンツ
・オーバーパンツ
中華製のスノーボード用パンツ3000円ぐらいの。ブーツがデカイのでボトムジッパーが付いてるオーバーパンツじゃないとブーツの上から履けないと思います(イージスのパンツでは無理だった)
ステップに引っ掛けて生地が破れて、帰宅する頃には中綿むき出しなぐらいボロボロだったけど素晴らしい活躍をしてくれました。
あまり高いもの買うと勿体ないかも。融雪剤でギトギトになるので使い捨てることになります。
・下着
適当なトランクス
・腹巻き
お腹が冷えやすいので腹巻きとかもあると暖かいかも。
私はしてなかったのですが、気温が低い中でバイクに座りっぱなしなので腰への負担がヤバいです。
腰痛になりやすいので、腹巻きするか骨盤周りに低温カイロ貼っておくと良いと思います。
本州に帰ってからもしばらく腰痛に悩まされました(まだ30代前半だというのに)
私も次行く時は腹巻きしていきます。
・インナー
地肌に触れるほうにワークマン:メリノウール100%長袖丸首シャツ
その上からワークマン:ウインドシールドボルカ長袖
・ミドルレイヤー
ワークマン:ブロックフリースハイネック
その上からワークマン:防寒ウィンドシェルジャケット
でも防寒ウィンドシェルジャケットは蒸れるから失敗だったかな…って感じ。次行くなら代わりに綿100%のパーカーにする。
・アウター
(モンベル:ライトアルパインダウンジャケット)
ワークマン:イージス透湿防水防寒スーツ リフレクト
基本的にバイクで使うときはフード外して使っているのですが、北海道ではフードが欲しいという場面が多かったです。
次行くならフード付けて行きます
ダウンジャケットはほとんど着なかったかな。宗谷岬での寝間着代わりと、防寒ウィンドシェルジャケットが蒸れて湿ってきた時にだけ着た。
アウターはとにかく透湿性能がある防寒ウェアにしてください。
・ネックウォーマー
ワークマン:メリノウール100% マルチネックゲイター
ワークマン:ウォームボアバラクラバ
コミネ:ネオプレンフェイスマスク
耳が寒くなるのでバラクラバが正義です。
ネオプレンフェイスマスク付け忘れて走ってたら、ヘルメットの口周りとアウターの首周りが凍りつきました。意外と呼吸の水蒸気量ってばかにできないですね
・ハンドウォーマー
ワークマン:裏ボアハンドウォーマー
・グローブ
防寒テムレス
前途の通りハンドルカバーが窮屈で、大きいサイズはウィンカー操作がしづらいかもしれません。手にぴっちりハマるサイズが良いと思います。
バイク運転中のほかに、宗谷岬でテント設営する時とかも防寒テムレスが必須になります。
コンビニ休憩とかで外したときに内部に雪が入ると湿って不快です。宿で乾かせば良いのですが、スペアとしてもう1双あると安心かも。
・アイゼン
ホームセンターで1000円ぐらいで売ってるアイススパイクを着けました。
床を傷付けるので建物に入るときは都度外します。
・プロテクター
雪道を走るということは普通のツーリングよりも転倒する可能性が高いです。付けていったほうが良いです。
転倒するような路面状況だとしたら「大根おろし」「そろばん」みたいなアイスバーンの上でしょうから、大怪我する可能性も。
オーバーパンツの内側に膝プロテクターあると冷気カット効果も期待できますよ。
・スニーカー
フェリー内やホテルチェックイン後に街歩きする時にワークマンの裏ボアライトスリッポン
・着替えは何日分必要?
肌着と下着だけ3泊分の持っていきましたが、基本的に汗をかくことが少ないので、地肌に触れるもの以外は毎日着たままでした。
宗谷岬以外は毎日宿で風呂入ってたので、不潔ってことはないと思います。
それよりいかに荷物を少なくできるかが肝心。意外と衣類はかさばります。あとは折り返し地点である稚内の宿でコインランドリーする人が多いかな。
・電熱に頼るのはNG
念の為に電熱ベストと電熱タイツも持っていきましたが一度も使いませんでした。
やっぱり断線やバッテリー上がりが怖いので電熱装備がないと成り立たない服装は考えちゃだめです。
「雪の中マシントラブルで停止。年末年始のためレッカー来るまで4時間」みたいな最悪の事態でも耐えれるように想定しましょう。
次は持っていきません。電熱グッズに頼るぐらいなら1枚30円のホッカイロでいいです。本当に。
■北海道への移動方法
基本的にバイク勢はフェリーになります。
スパイクタイヤのまま乗船可能です。
ただ、フェリー会社によってはガソリン携行缶が空でないと乗船拒否されます。
あと、冬は特に日本海側は海が荒れます。欠航することも多々あります。
朝着のはずが夕方着になってしまい、港から宿まで夜間走行を余儀なくされることも。
フェリーが6時間ぐらい遅れても大丈夫なプランニングしておいたほうが良いですよ。
■夜間走行ってどうよ
年末年始は16時には日没です。17時は夜です。
夏の北海道は、夜のほうが動物たちが活発になるので、夜間走行はやめたほうが良いとされていますが、
冬の北海道は、動物たちも活発に動くことは少ないです。越冬のために体力温存でジッとしています。
車の交通量も落ち着いてくるし、風や雪が落ち着いているなら夜間走行は「あり」なのではないかと思っています。
もちろん急にホワイトアウトした時に逃げ込むコンビニとかガソリンスタンドが夜間営業していなかったり、遭難したときに発見が遅れるリスクもあります。
ただ、国道であれば除雪車が夜間も除雪作業していますし、下手に交通量の多い昼間に走るより安全なんじゃないか?と思ったり。
あと、昼間は見えづらい雪の轍も、夜にイエロー色のフォグランプを当ててやるととても見やすくなるので、昼間より走りやすいことも。
ノーマルライトだけで行くのは危ないので夜間走行するならフォグランプ必須です。
■ルートについて
交通量多いのであまり好きじゃないですが、それでもやっぱり国道を使うのをおすすめします。
国道沿いはやっぱりいざという時に逃げ込めるお店とかも多いですし、なにより除雪されてるので走りやすかったです。
国道から国道へショートカットできる道道とかもありますが、除雪が甘くて走りづらく、全然ショートカットできなかったこともあります。不安な方は「急がば回れ」理論で大人しく国道優先で。
札幌市内のような大きな街は、路面の雪が荒らされててバイクで走れたもんじゃありません。
苫小牧、札幌、小樽は特に走りづらいです。旭川はそこまで荒れてないですが、大きなデパートがあるような通りは轍が酷いので、避けたほうが無難です。
あと岩見沢〜滝川あたりは風が強いエリアなので雪が降るとしょっちゅうホワイトアウトします。私はそのエリアを走るのは避けたルート選択をしました。
※実際に2021/12/27は江別〜滝川間の道央自動車道が吹雪で通行止めになっていました。
Googleマップは除雪されてない裏道とか平気で案内してくるので、
なるべくYahoo!カーナビアプリをおすすめします。基本的に国道などの大通りを優先的に使った道を案内してくれます。
稚内へは、日本海(オロロンライン)の国道232号ルート、内陸(旭川→音威子府)の国道40号ルートの2パターンが定番です
天気が良ければ日本海ルートが最短で稚内に着けるのでオススメです。
ただ、天気が悪いと日本海ルートは爆風+ホワイトアウトになるので、遠回りでも内陸ルートのほうが風がなく走れます。
自転車勢は内陸ルートをおすすめします。トラブルに遭って走行できなくなっても宗谷本線で稚内駅や旭川駅に逃げれるので、鉄道沿いのルートにするのがセオリーです。
私は日数的にも余裕があったので苫小牧→富良野→旭川→音威子府→稚内の内陸ルートにしました。
何かマシンに不調があっても旭川ならレッドバロン等のバイク屋が30日まで営業しているのでいざとなったら駆け込めるメリットから、旭川を通過点に入れました。
メインプランとしては29か30日には稚内に泊まってる前提で行程を組んでおいたほうが安心です。
テントとか張らず宗谷岬で年越しカウントダウンするだけの人とかは31日の日没後に到着する人も居ます。
私が次回も大洗→苫小牧(13:30着)フェリーで行くなら、初日はあまり大移動せず、新千歳空港のバイク駐輪場(24時間600円屋根あり)にバイク停めて、鉄道で札幌に移動して安宿に泊まり、翌日に改めて朝から北上すると思います。
新潟→小樽(4:30着)フェリーで31日に到着していきなり宗谷岬目指すとか、そういうプラン考える人はマジで年越し宗谷岬に向いてないので上陸してこないほうがいいです。
あと海沿い(羽幌〜稚内)はとにかく風が酷いので、最悪ホワイトアウトしたら留萌まで引き返して内陸ルートに切り替える必要があります。
※ただ逆に天候に恵まれてオンロードタイヤでも簡単にオロロンラインで稚内まで着けちゃう年もあります。
■宿について
年末年始なので個人経営の宿はお休みしてることもありますが、基本的にビジネスホテルなんかは年中無休で営業しています。
私は前日の夜に天気予報を見て「明日はここら辺まで行けそうだな」という感じで宿を探していました。
帰りのフェリーも乗船前日に飛び込みで予約した。
参考までに私が泊まった宿を書いておきます(私は26日上陸)
・【札幌】ホテルアセントイン札幌
冬にバイクで札幌に近づいたことが選択ミスだったが、このビジネスホテルは1泊2000円で東札幌駅徒歩2分、地下駐車場無料という素晴らしいホテルだった。
車旅とか自転車勢なら全然あり。深夜も除雪車がホテルの前の大通りでフル稼働していたがガタガタの雪路面は朝になっても改善されてなかった。バイクで札幌に近づくのは絶対に避けよう。
・【上富良野】ゲストハウス旅の途中
夏はライダーが多く泊まるゲストハウス。上富良野のフォトスポット「ジェットコースターの路」すぐ隣にある。
今冬は年末も営業していた。オーナーもバイク乗り。オーナーの手料理が美味しいので素泊まりじゃなくて2食付きが絶対おすすめ。屋根付きガレージにバイク駐輪可。
私が泊まった日には、車旅の若い子と、今回は鉄道で旅してるというライダーの方が泊まっていた。
お願いすれば駅まで乗用車で迎えにきてもらえる。
・【旭川】東横イン
キャパシティが大きいので当日飛び込みでも泊まれる。内陸ルート勢の味方。屋根付き駐輪可。
フェリーで一緒だったバイクが何台か泊まってた。
旭川は駅前から商店街まで歩道にロードヒーティング入ってて雪がなく歩きやすいのでついつい散歩したくなります。
・【豊富温泉】ニュー温泉閣ホテル
予約なし当日飛び込みで泊まった。ここまで来たらもう稚内まで行っちゃえよって感じだけど、豊富温泉は全国でも稀な石油温泉なので大好きなのです。素泊まりにして町営の日帰り温泉施設の食堂で夕食を取ったけど食堂で食べれるサロベツファームのジンギスカンは絶品です。お一人様でも入りやすいです。残念ながら駐車場は屋根なし
・【稚内】みどり湯
ライダー/自転車の場合、稚内での宿はドーミーイン稚内か、みどり湯が人気。どちらも2021年は飛び込みで泊まれました。
野宿禁止になった防波堤ドームも、年末年始だけは宗谷岬と一緒で野宿が黙認されているようです。
30日の夕方には旅人に向けて、道民による炊き出しも防波堤ドームでありました。炊き出し後もそのまま8人ほどは防波堤ドームで野宿するみたいでした。
ちなみにドーミーインもみどり湯も早めに着けば屋根下に駐輪できますが、駐輪スペースが溢れると青空駐輪になります。
個室で静かに泊まりたい人はドーミーインかな。
みどり湯はライダー&自転車乗り達の宴会が24時頃まで続きます。
男女含め20人ぐらい泊まりましたが、布団が10個ぐらいしかないので、布団を確保できなかった人は持参の寝袋で寝ることになります(笑)女性は女性専用部屋があるので安心。
みどり湯銭湯の食堂が24時頃までやってるので夕食や酒に困ることもありません(食堂で注文した飲食物は宿のフロアでも食べれる)
・【紋別】紋別セントラルホテル
年越し宗谷岬明けの1/1に飛び込みで宿泊。ビジネスホテル。屋根下駐輪可。
ただ年末年始はホテル内のレストランが休業ということで、飯屋に困りました。地元の飯屋も全部閉まっていたので結局近くのイオンで弁当買ってきて部屋で食べました。
年越し宗谷岬で使ったテントやら寝袋やら雪が付いたまま撤収してしまったので、ホテルの部屋で干して乾かしました。
・【弟子屈】旅人宿昭栄
夏はライダーが多く泊まる宿。冬の道東を走ってみたくて拠点として2連泊しました。
オーナーもバイク乗り。バイク2台ぐらいなら屋根下に駐輪可。近くに飯屋は無いので買っていくか、年末年始も営業してる弟子屈ラーメンがおすすめ。
・【帯広】ライダーハウスcafe pit
有名なライダーハウス。安い!素晴らしい立地!冬でも営業。屋根下駐輪可。
当日の昼間に突発的に電話したが(断られたら東横インの予定だった)、オッケーということで泊まった。
糠平湖や三国峠を見に行きたくて2連泊した。帯広は飯屋に困らなくて良い。
・【富良野】ホテル トマール
最後はやっぱり大好きな富良野/美瑛で泊まりたくて富良野駅近くのゲストハウスに泊まった。
近代的できれいなゲストハウスだった。富良野エリアの宿にしては安い。残念ながら駐車場に屋根なし。
・全行程野宿!?
全行程を野宿で宗谷岬を目指す上級変態ライダーも一握り居ますが、初参加でそれをやるのはキツいと思います。
ベテランの変態が同行していればまた話が違ってくると思いますが。
■31日の宗谷岬について
バイクの場合はあまりにも早く着きすぎてもやることないと思います。
一等地にテント張りたい人は朝4時とかに稚内の宿を出発して宗谷岬行くみたいなので、私は最初から一等地は諦め。
ソロな私は稚内の最北マクドナルドで朝マック食べて、西條(稚内最大のデパート)で夕食の買い出ししてから向かいました。正午ぐらいに宗谷岬着。
テント設営のために大型スコップ使って雪の整地、グラウンドシート敷いて、ペグダウン(ペグ代わりのシャモジを雪に埋める)、そして強風の中、テント吊り上げ。
夏なら10分以内でできる設営も1時間ぐらい掛かります。
同じ宿に泊まって仲良くなったライダーに手伝ってもらうことができ(感謝!)これでもスムーズに設営できたほうです。
自分のテントが設営できたら、次は後から到着したライダーのテント設営を手伝います。
夜には旅人向けに、道民によるラーメンの無料炊き出しやコーヒーの無料配布、甘酒の無料配布などの車も来ていました。
テレビ局のカメラマンも17時ぐらいに来てたかな。プライベートではKTMのバイク乗ってるとか言ってたっけ。さすがに冬は走らないって笑ってた。
私は18~21時ぐらいまでテントで仮眠。
前日にみどり湯で泊まったライダー同士で宗谷岬モニュメントの前で記念撮影したり、上半身裸+ヘルメット姿で某バイク雑誌のカメラマンに写真撮影されたりとか楽しみました。
前日にみどり湯に泊まらず一人っきりだったら15時~23時ぐらいまで暇を持て余してたかもしれません。
23時59分にカウントダウン開始。0時に記念撮影!
0時10分には宗谷岬神社で初詣して、1時頃には就寝しました。
■1日(元旦)の宗谷岬について
オーバーパンツとジャケットだけ脱いで、後はバイク乗る時の格好で寝袋で寝ましたが暖かくてぐっすり眠れました。
しかし元旦は稚内町のイベント「初日の出inてっぺん」が宗谷岬で行われるので、朝5時頃から仮設されたスピーカーで「稚内ブルース」とか「島を愛する」が大音量で流れて起こされました…。8時頃まで流れ続けます。
町営のイベントなのでパトカーもパトロールにやってきます。
朝6時すぎに打ち上げ花火が上がって、稚内市長の挨拶。
例年ならここで先着1000名だかに干支キーホルダーの配布ですが、2021年も2022年も配布中止でした。
全部集めるのに12年間、元旦の宗谷岬に毎年通わないとコンプリートできない呪いのアイテムです。
(そう考えると配布中止で良かったかもしれません。1個もらったら惰性で集め始めそうで怖いです)
そして、7時すぎに初日の出!
ちょっと雲が分厚くて、日の出が見えたのは7時半頃になってしまいましたが、初日の出を宗谷岬で見ることができました。
宗谷岬で初日の出が拝めるのは5年ぶりだそうです。そう考えると2021年の年越し宗谷岬は天気に恵まれて比較的イージーな年だったのではないでしょうか。
風が穏やかだったので、私も周りのライダーも初日の出が上がる前にはテントの撤収は済ませていました。
早い人は初日の出を待つことなく南下していった人も居ましたが(笑)
共に年越し宗谷岬を達成したライダー達と別れを告げて(みんな小樽か苫小牧に帰っていきますが、私はこのまま道東ツーリングするのでなおさら)、出発!
宗谷岬から1分程度の場所にあるガソリンスタンド安田石油が元旦は午前中だけ営業してくれていて、そこでガソリン満タンにして1月1日の日付が入った「日本最北給油証明書」をもらいました。めちゃくちゃガソリン代高く設定されてるので、ここで給油するのはちょびっと。前日に稚内の街中でガソリン満タンにしておきましょう。
まあ、そんなこんなで早朝に起こされて撤収作業しないといけないので、あまり疲れが取れないライダーも多いようです。
元旦は無理せず早めにどっかの宿にチェックインしたほうが楽かもしれません。
私も宗谷岬撤収時にテントや寝袋に付着した雪を完全に落とさずに撤収しちゃったので、元旦に泊まったホテルの部屋でテントとか乾かして再パッキングし直しました。
■トラブった時は
マシントラブルだろうとまずは人間の安全を第一に考えましょう。
その場で修理開始して身動き取れないまま吹雪なんかに遭遇したらガチで死にます。吹雪の時に逃げ込めるお店や建物をまず探しましょう。
無制限ロードサービスには絶対加入しておく
私は任意保険に付属するレッカーサービス(50kmまで無料)では不安だったので、北海道に渡る前に距離無制限のレッカーサービス保険(「クラブヤマハ無制限」プラン年会費6300円)に入りました。
冬の北海道、どんなマシントラブルが起きるかわかりません。
宗谷岬から最寄りのバイク屋がある旭川までおよそ240kmあります。
レッカー代は参考までにJAFの場合は1km毎に730円です。
仮に宗谷岬から旭川までJAFでレッカーしたとしたら約17万円もかかります。
ちなみに稚内にバイク屋はありません。道内のホンダドリームもYSPも12/28~1/5まで年末年始休業です。
最悪の場合フェリーターミナルか自宅までレッカーに頼ることになります。
しかし任意保険付属のレッカーサービスだと距離上限があったり、最寄りの指定工場までという制約があります。
バイクと一緒に本州に帰れないなんてことになりかねないので、お守りだと思って距離無制限ロードサービスは入っておくこと。
■番外編(観光について)
早めに北海道上陸して暇になったり、帰りのフェリーまで日数的に余裕がある方におすすめの観光地
・道の駅てしお(天塩)
オロロンラインから北上するライダーはここで休憩する人も多いはず。
2021年は12/30~31で稚内に向かうライダーのために天塩町観光協会が道の駅でしじみ汁の炊き出しを行っていました。
稚内へ向かうまで残り68km、ここで暖まって万全を尽くしましょう。
なお1/1~2は休館になります。
・旭山動物園(旭川)
冬季は1日2回ペンギンが園内を散歩する「ペンギン散歩」のイベントを見に全国から観光客が集う。
他にもホッキョクグマやオオカミなど、冬のほうが活発に動く動物たちが多いので夏に来るより楽しめます。
・トナカイ観光牧場(幌延)
日本で唯一トナカイを家畜として飼っている幌延町にある観光牧場(入園無料)
12月はトナカイが自分を乗せたソリを引いてくれる体験も!(300円)なお12/31~1/5までは休業
・吹上温泉(上富良野)
夏でもライダーに人気の無料混浴露天風呂(野湯)。
マイナス2桁気温の中で入る雪見温泉は最高に気持ちいい!
冬でも吹上温泉までは除雪車が入っているのでバイクで行けます。
※つい長湯してしまうので来る前に飲料買ったりトイレ済ませて来ましょう。町から1時間離れた山の中です。
・アイスビレッジ(占冠)
12月中旬頃から占冠村に現れる氷の村。氷のカマクラ内で営業されるカフェ/バーやジップライン体験などが楽しめる。
2021年のNHK「ゆく年くる年」はアイスビレッジから生放送でした。
・三国峠(上士幌)
夏でもライダー達のフォトスポットである三国峠は、冬でも最高のフォトスポット
・新千歳モーターランド(千歳)
雪上コースでレンタルカートを楽しめたり、なんと自分のバイクでも雪上コースを楽しめる。
フルピンスパイクタイヤを履かせたオフ車で行って、アクセル全開走行で雪上サーキットを楽しもう!
・抜海港(稚内)
オロロンラインで「もうすぐで稚内市街地!」という場所にある稚内市抜海町。
ここの港は冬になるとゴマフアザラシが越冬のために大群で押し寄せます。
私もアザラシに会うことができました。
・セブンスターの木(美瑛)
夏でも大好きな美瑛は冬でもきれいだった。北海道らしい絶景が見れるので富良野/美瑛はぜひ寄ってほしいかも。
なお本当のセブンスターの木は立ち並ぶ木の一番奥1本だけを指す。
道東のほうは12月時点ではあまり雪がなく、冬季のアクティビティは1月下旬頃までありません(ガリンコ号とか冬のSL湿原号、然別湖コタンなどはだいたい2月から)
・本州に帰ってきてから
実は本州でも年越し宗谷岬並みに過酷な非公式イベントが存在します。
フルピンのスパイクタイヤで北陸までキャノンボールしたい人は、宗谷岬でベテランっぽいライダーに紹介を受けてください(完全に自己責任で)
■最後に
とにかく安全に帰るまでが北海道ツーリング(年越し宗谷岬)です。
途中リタイアしても、無事故で帰れたら御の字です。
おそらく例年に比べて天候もかなり穏やかだった2021→2022の年越し宗谷岬でしたが、それでも下手したら命の危険があったかもしれない場面が浮かび上がります。
もし年越し宗谷岬に行こうとしている人は、せめてここに書き残したことを役立てて、私のように無事故/無違反/無転倒で帰ってきてください。
■おまけ
無事に本州に帰ってきたけど「せっかく用意したスパイクタイヤでもっと遊びたいよぉおおおお!」って人、こんなバイク遊びもあります。
↑真冬の白馬をスパイクタイヤで越える往復ラリー
↑愛車持ち込みもOKな氷上走行会
↑冬季営業終了した長野県のスキー場をバイク走行し放題イベント
他にも探せばいろいろあるかも。
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