カブでAXCRに出た人の話。

AXCRはアジアクロスカントリーラリーの略


昨年(2024年)、この大会にカブで参加なさった若者がいます。


「最近の話を私がわざわざ書かなくても大手メディアさんが書いてるし、SNSもあるんだから皆さんご存知」と、氏の活躍をただ眺めていたのですが、これ

を書いた時にチョイノリとZOOKを記憶違いしてたようだし、しかもチョイノリは2019年秋だったし・・・・・というわけで、記憶が新しいうちにメモ代わりに書いておくことにしました。



氏は2023年にもAXCRを体験なさってます。4輪で。

四駆(ジムニー)も嗜んでいらっしゃるので、ジムニーチーム(Garage Monchi & Yanagawa iron warks JAPIND)が参加するにあたって、お手伝いでついて行った模様。

内側からレースを眺められるので、こういうのは本当にいい経験になります。

そして翌年に2輪部門で参戦。

・・・・・・という理想的な手順を踏みました。



勝手の分からない海外イベントを楽しむには、こうした下見(必ずしも参戦である必要はなく、見学やクルー、あるいは主催側のスタッフとして体験を積む方法もあります。)はとても大事。


プロであれば(一月前とか、拠点を持って住んでるとか)我々からは考えられない早くから現地入りし、マシンテスト。体の順応も図ります。スタート直後から本気で走るためです。暖機はスタート前に終えるのです。


しかし、私たちのようなアマチュアは、仕事をやり繰りしてやっと確保するギリギリの日程。そんなことはまず無理。

であれば年単位で準備して、前年度の同じ大会を「ツアー客として見学」とか、「主催にお願いしてスタッフとして参加」とか、「参加選手のサポートでついていく」とかとか、事前に現地体験しておきたい。

やろうと思えばいくらでも方法はあります。「やるか、やらないか」だけ。


こうした手順を踏めば、いきなりエントリーするより

ずっと楽にレースに臨めます。むろん結果も良くなるはず。


町を知っている、スタッフに知った顔がいる。
それだけで余裕になるんです。

その昔、パリダカに出るためにアフリカをツーリングした方もいましたからね。


それでなくとも緊張することが多い、慣れない海外レース。

余裕はアドバンテージにしかなりません!

できることは何でもやっとけ!

(と私は思ってます。)




では、順を追って氏のポストをご紹介します。

まずは2023年のポストから。








用途に向いている車種であろうがなかろうが、「持ってるバイクでやりたいことをやる」のは万国共通なんですね。(笑)

思い返してみれば、昔の私たちもそうでした。
レーサーの存在なんて知らなかったし、やりたいことは目の前にあるわけですから!


そして、この光景に触発されたのか?ゴトー氏は

翌年のAXCRにカブでエントリー

なさいます。
豊かな時代生まれなのに、柔軟性があってよい!


ここからは2024年のポスト。




準備なさっているポストを全部ご紹介したいところですが、それはゴトー氏のホームに譲るとして。


ご覧になっていただくと分かりますが、2024年のマシン製作だけでなく、それ以前からコマ図の練習に勤しんでいます。つーるどふらんく、よちよちラリー、コマ練などを経験。

その経験が本番で生きてます。

(ここから少し脱線して、練習面で準備してきたポストを。いえ、楽しんでただけで、結果的に準備になったわけですが。)



走行面も、WEX、CGC、ミニぱになどで鍛錬済。


(鍛錬といっても、十分に楽しみながら取り組んでらっしゃいます。こういう気持ちの余裕は大事。)


2024年のポストに戻します。










































そう。ゴトー氏は四ツ葉モーターサイクルさんの「わざわざカブの人」なんですね。
よつばさん、ワクワクする土産話をたくさん聞けたはずです。バイク屋冥利に尽きますねえ!




むろん、自由な遊び心をお持ちのゴトー氏は、カブ以外にもバイクを持ってます。


こういう柔軟さがないと人生は広がっていかないですからね。
次はどんな話を聞かせてくれるのか、楽しみです。




さて、AXCRについて少し話を続けます。


こちらが公式サイト。

もう2025が始まってます!



様子が分かる動画



ざっくり歴史がわかるwiki

(上サイトより引用)
元々は四輪専用のラリーであったが、池町佳生や江連忠男などのライダーの要望に応えて二輪部門が2012年に設立され、池町が初代優勝者となった[3]。また国際的に活躍するサイドカーレーサーの渡辺正人/大関政広組が、2017年からオフロード用サイドカーを唯一持ち込んで毎年参戦している。
(引用おわり)



2輪クラスができたのは案外最近で、2012年です。

(最近といっても12年前ですけども。)


池町氏は今もイベントで見かけるのでご存じの方が多いと思います。
昨年は久々にパリダカに2輪で出場し、きっちり完走もしてくれましたね!



江連忠男氏については、少し説明しておきましょう。

江連氏は福島県いわき市のライダーです。本業は車屋さん。

今はバイクから離れてしまいましたが、以前はラリーレイドモンゴルやデザートチャレンジなどの海外ラリーにも参戦なさっていました。
もちろん国内でも活躍され、今もある大会で言うなら、JNCCなど大きなレースにも出場されてました。

XR600乗りとしては、最も小柄ではなかったでしょうか。
でも走りはきれいで、山で鍛えた状況判断も的確。私の尊敬するライダーの一人です。

池町氏とは古くからの友人で、時期は大きくずれますが、お互いの結婚を祝い合うほどの仲。


でも。

SNSもない、いえ、インターネットですら無かった時代になぜ兵庫と福島のライダーが繋がっていたか?

といえば、

ひとえにSSERのおかげです。


当時から、TBIに出たライダーは、全国的な交流をしていました。


現場で意気投合した者どうしが、今でいう「薄い本」で繋がっていたからです。

当時、まだ薄い本という表現はなかったし、実際はビラ1枚の同人誌(紙)でした。後に出てきたWONETのような冊子形式を想像したら、そのオソマツさにびっくりされるかもしれません(苦笑)。

でも、中身はなかなか面白かったのですよ。

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