スタッフがいないとイベントはできません:その2
先に書いた記事
そこで私は「次は、対策を探っている例をまとめたいと思ってます。」と締めました。
ですが最初に言っておくと、「こうすれば即座に解決!」なんて都合のいい話はないのです。(あるならとっくに問題解決してますからね。)
それどころか、少し調べたら
モータースポーツどころか、野球やサッカーのようなメジャースポーツですらオフィシャル(審判)不足
が嘆かれていて、これはもう・・・!と頭を抱えています。
社会的な人材不足が叫ばれて久しいですが、それは経済界だけじゃなく、趣味の世界もなんですねえ。人口減とはこういうことかと・・・(翻ってスポーツの種類は増えてますからね!)
昨日はオフィシャル不足を話題にしましたが、少し調べると、モータースポーツに限らず、野球やサッカー、バスケ等、あらゆる競技で審判のなり手がいないことが問題になっていますね😱
— ビースポーツ / B-Sports Motorsport 公式 (@bsports_jp) June 6, 2023
しかも国内だけでなく、海外でも同様なので、スポーツって何だろうと考えてしまいます🤔https://t.co/wlEJMq2Hn1
ポスト内で紹介されている記事はこちら。
(リンク先消滅対策のため、一番下に上記記事を置いておきます。)
「アメリカの話でしょ、関係ない」という声も聞こえそうですが、私が子供の頃は「アメリカで流行ったものはいずれ日本に来る」と言われたものです。スピードアップした今は、数年で波が届きそうですね。実際、つい最近もヒートアップした空手の動画がSNSで流れていましたし、長崎県ではバスケットボールの試合中にトラブルがあったそうです。
(リンク先消滅対策のため、一番下に上記記事を置いておきます。)
まずは現状把握。
高校野球こそAI審判入れた方が良い気がしますねぇ…ボランティアだし、人手不足だし… #2つなんか見た
— Aki baystars応援📣&クイズ&おかパン民】 (@Aki_okuchan) August 12, 2024
草野球の審判がプロ野球の球審やってもいいの?審判も人手不足?
— たけとらきち (@torakichitiger) May 1, 2024
審判員の人手不足はもう始まってるんだよ
— あさひ@やきう (@base_ASA) August 31, 2023
三重県かどっかの中学野球はそれで日程変更を余儀なくされたって記事もあったし
まずボランティア前提の条件が時代錯誤なんだからそこを解決できるような仕事をして欲しいわ
ネット上にしか存在しない幻想とか言うけど筆者以外の登場人物も全員架空の誰かやん
うちの子はサッカー⚽️だったんですが、人手不足でヨメが審判資格取らされて、走るの辛いと泣いてました 笑
— オビさん (@obi_wan_screw) October 21, 2019
審判の質の問題は日本サッカーの大問題だと思う
— 浜の鹿っ子 (@comecomecat21go) May 28, 2023
ここが改善しないとリーグ自体のレベルが上がらない
何となく人手不足で審判達が疲弊してないか?とも思う
サラリーも含めてもっと待遇を改善して人材を増やしていかないと、現場の頑張りややりがい搾取といったブラック体質に陥っていないか心配だよ
バレーも深刻ですよね🤔
— m.kamimura (@9vb_reports) February 12, 2023
競技人口の減少はチーム・選手減は当然で、協会内の人手不足・新陳代謝が滞り、審判員不足も由々しき問題。 https://t.co/Odrr5WAFTj
ねー、本当にそう思う。
— m.kamimura (@9vb_reports) February 12, 2023
少ないから余計に負荷かかって、審判活動が重荷に感じる人もいる。とくにVチームがいる都道府県なんて大変💦
せめて活動に携わった時間の正当な報酬(都道府県の最低賃金程度)を出してあげれる環境作りをしてあげないとね。
運営も手をこまねいているわけではありません。
野球やサッカーは「母数の多い学生らに審判をさせる」方法を模索。
(リンク先消滅対策のため、一番下に上記記事を置いておきます。)
(リンク先消滅対策のため、一番下に上記記事を置いておきます。)
人手不足対策として、関東大学サッカー連盟は「学生審判員を6人以上登録すること」を義務付けているようです。
これに違反しても罰則規定は盛り込まれていなかったようですが、連盟は同連盟規約第4条を根拠に、試合結果を覆す処罰を科しました。これは痛い。
(リンク先消滅対策のため、一番下に上記記事を置いておきます。)
こうした対策は、おおむね好意的に受け止められています。
学生のうちからローカル大会であれば、相互審判するとかでもいいかもね。
— m.kamimura (@9vb_reports) February 12, 2023
人を固定せずに色んな子に経験させてあげると審判員にも興味出る子いると思うな。
そうです!プレーのポジションを固定や偏らせる弊害と同じく、レフリーもプレーの一貫と捉えて実践していくことは重要だと考えています。とにかく、やってみなはれや♪と。
— ふかっち♪(Akifumi Fukamoto) (@ak_fumi0925) February 12, 2023
大会で入賞して賞状貰えなかったら寂しい
— ひのっち (@powerhinotti) March 25, 2023
でも、ほとんどの協会は人手不足でPCも皆んな使える訳ではない
なので選手の皆さんが運営や審判もやってくれれば解決します
午前中は自分の試技やって午後から審判とか普通にいてます
何より他人をジャッジするのは勉強になる
もちろん、忌避したい方も多いとは思います。
学校のPTA問題に通じるものがありますからね・・・・
まして、
#高校野球 の #審判 が人手不足らしいが。高校時代に野球やってた連中は、自分達の時には誰かに審判やってもらって試合ができたのに、卒業したら知らん顔?後輩のためにやってあげようとかならんの?薄情じゃね?
(ポスト主のご紹介は避けます)
と言われてしまうと、ちとツライです。
ボランティア問題について回る話ですが、高圧的に「やれ」と言われる。あるいは泣き落としや情に訴える体をとられる。そうした態度だと、引いてしまう方は多いと思います。
むろん、ある程度強制力が必要なのは理解できますが、それはそれ、これはこれ。
自分から「やりたい」と思える環境づくりが好ましいですし、「やってみたらおもしろかった。またやりたい」と言ってもらえるようにしたい。
キレイゴトなのはわかってますけどねえ。なにより私自身が強制されるの、大の苦手なもので。
そういう意味では、こういう手法が取れるなら、これは大いにアリです。(でも多くの2輪レースはその予算をとれないと思います。)
自動車部からオフィシャルを出すとラリーチャレンジのエントリー費と宿泊費が無料になるなんて凄すぎる。
— ザンク(レース廃人アカ) (@zank_OFFICIAL_) June 22, 2023
逆によほどヤバいのか😱https://t.co/x5PQOj97Vu
報酬(あるいは何らかのメリット)を増やせば人材不足が補える。ある程度、それは当たっています。
ですが、今の報酬でも運営側は精一杯と聞いています。
少々余談。
これは全日本開催の某MXコースで聞きましたが、「レース主催単体では赤字。選手が練習走行に来てくれることでトントンになるかな」という程度の儲けらしいです。
むろんコースによって事情は異なると思いますが、「おいしい商売」という感じはしませんね。
不景気ですみません。余談おわり。
というわけで、現実的な落としどころを探りましょう。
モータスポーツのオフィシャル不足って金額だけでは解消出来ないところもあるんで
— かふぇ馬鹿(日本語版) (@fool_barista) October 7, 2023
エントリ時に参加費+オフィシャル要員1名みたいなチームにお願いするのもありかも
実施してるところもあるかも知れんけどね。
仮にシリーズ規定に入れるなら移行期間として
前年、前々年くらいにはモデルケースとして何回かの大会で特別規則に入れたほうがいいかなーとかね。
— かふぇ馬鹿(日本語版) (@fool_barista) October 7, 2023
選手側、運営側の相互交流としても上手く行けたらいいよね。
この案はいいなあ、と思いました。
人員確保が大変なのは変わりませんが、派遣さんをやみくもに集めるより、「選手側、運営側の相互交流としても上手く行けたらいいよね」という点に将来性を感じます。
なによりMXのようにチームありきの競技なら、実現できそうな気がします。
(個人参戦がベースの草レースでは使えない手法ですが。)
あと、既に「やってる」ところがあるようです。
2輪だけじゃなくて4輪もオフィシャルはほぼボランティアなんよね。
— たすくばぁ (@bkbkb) October 7, 2024
サーキットの職員とかがやってるわけじゃなくてね。
大会主催クラブのクラブ員がオフィシャルやるのだ。足りないから他クラブから人を借りたりオフィシャルやるためだけのクラブ員を募集したりするのだ。
そういえば、MCFAJはまさにその手法でした。
MCFAJも最近は個人登録がありますが、以前は全員がクラブマン。クラブに対してオフィシャル招集がかけられました。
記事内に書きましたが、救護班も自前で持っていました。彼らがロードレースもモトクロスも担当してたんです。(最近はすっかり離れてしまったので詳細を知りませんけども。)
そうした組織のない草レース(個人参戦)なら、こちらの方法で対応可能です。
公式レースでない分、競技役員ライセンスを求められることもないですし、ある意味「誰でもできる」オフィシャルです。
(ただしポジションに就く前に教育は必要です!絶対!)
ワタクシ、かつてはバイクはジムカーナ勢だったのです。
— .クッチョロ. (@cucciolo_rs16) November 15, 2024
某雑誌主催ではない団体だと、オフィシャルを当日振り分けシステムが採用されてました。
オフィシャル当日振り分けシステム。
90分クラスを走ったら120分クラスは旗振りする、とかね。
あくまでもエントラントですから、「全面的に協力する」のではなく、「できる範囲でちょっとだけ手伝う」のがポイント。
塵も積もれば山となる、です。「ちょっと」を持ち寄って10人が1人分の業務をこなせばナントカナルこともあるのでは?と思うのです。
(ただし、これはあくまでも草レース対応。国際格式などの公式レースには使えません。)
国際格式レースのオフィシャル不足対策は、こちらがヒントになりそうです。
(リンク先消滅対策のため、一番下に上記記事を置いておきます。)
モータースポーツを統括するFIAでも、こうした動きが出てきました。
(リンク先消滅対策のため、一番下に上記記事を置いておきます。)
この流れは、そう遠くない将来、二論でも生まれてくるでしょう。
そうなれば、競技ライセンスと競技役員ライセンスがセットになる日が来る・・・かも?!
たとえばオンタイムエンデューロ。
最近、午前と午後でクラス別に開催分けされることがありますが、あのスケジュールならIA,IBがNA,NBを。NA,NBがIA,IBを。とケアし合うことも不可能ではありません。
まあ、これは単なる思い付きなので、実現には課題が沢山ありますけども。
というわけで。
オフィシャル不足は深刻ですが、組織もそれなりに対策を練り始めているし、おそらくいい方向へ向かっていくだろう(向かってほしい!)と楽観的に終わりたいと思います。
そして最後は、見ていて楽しくなる動画で〆ましょう。
もてぎの名物として有名な、オフィシャルカーを歓迎するマーシャルたちの宴会芸😛 他のコーナーではコスプレしてたり、みなさん色々趣向を凝らしてMotoGPを歓迎してる。 pic.twitter.com/YmRFqLLxd3
— Shunji Sumida (@narista) October 6, 2024
現場のオフィシャルです!
— 小松原宏一 (@Kl08Dl1fX1zku9w) October 7, 2024
楽しんでいただきありがとうございます!
コースの安全確保ありがとうございます。いつも楽しみにしています。もてぎのオフィシャル最高です!
— Shunji Sumida (@narista) October 7, 2024
写っているうちの一人です。
— なかすけ@まさむね (@nakasuke_mage) October 7, 2024
撮影ありがとうございました。
現場でも、このポストを見つけ盛り上がってました(笑)
いつもレースの安全な進行だけでなく、盛り上げにも一役も二役もかってくださってありがとうございます!また、来年も皆さんの活躍を期待してます🙌
— Shunji Sumida (@narista) October 7, 2024
Always a showstopper! 🤩😂
— MotoGP™🏁 (@MotoGP) October 6, 2024
Hats off to the Motegi marshals for yet another creative and unique display before the racing kicked off!👏#JapaneseGP 🇯🇵 pic.twitter.com/naJEJ0mI2G
大募集! https://t.co/RZtUZ37GZW pic.twitter.com/NhMWXN5uf2
— おおにし (@b_bullet1) October 7, 2024
記事の保険2件
アメリカで少年野球の審判員不足 親やコーチからの暴言、暴力がひどすぎて…
2023年5月27日 11時30分有料会員限定記事
【ワシントン=浅井俊典】米国で少年野球の審判員不足が問題になっている。全米規模の少年野球リーグでは、過去5年間で1000人以上も審判員が減少。新型コロナウイルス感染拡大の影響に加え、判定に納得しない保護者やコーチが審判員に暴言を吐いたり、暴力をふるったりする事例が相次いでいることも原因とされる。こうした「熱くなりすぎる大人」の対策に乗り出す運営団体も出始めた。
CNNテレビによると、全米規模の少年野球リーグ「ベーブ・ルース・リーグ」の審判員は2017年に6229人いたが、22年には4995人まで減少した。新型コロナ禍で試合ができない間に引退した審判員も多いが、親やコーチからの暴言、暴力が原因の一つとされる。
米国内では近年、判定を巡って保護者が審判員を怒鳴りつけたり、コーチが審判員を地面に押し倒したりする動画が交流サイト(SNS)に複数投...
子どものスポーツと審判。全米を悩ませる審判不足問題。
長崎県で行われた高校のバスケットボールの試合で判定を不服とした延岡学園の選手が、試合中に審判員を殴打したという。
私は報道で知っただけで、詳細については分からないけれども、「審判を殴った」という言葉に、4年前の悪夢のような事件を思い出させた。
2014年夏、米国ミシガン州リボニア市で行われた成人リーグのサッカーの試合で、男性審判が殴り殺された。私の隣町で起こった事件で、殺された審判は、後になって、知り合いの知り合いだと分かった。
リボニア市のスポーツ施設の売店には、男性審判の遺族を支えるため、募金箱が設置されている。
試合中に審判を殴り殺すという事件の後も、審判を取り巻く米国スポーツ界の環境は改善されていない。それどころか悪くなっているのではないかとさえ思う。
ここのところ、「子どものスポーツの審判員が足りない」、「高校スポーツの審判員が足りない」という報道を頻繁に目にするようになったからだ。
3月16日の「ザ・ステート」電子版では、特集記事として大きく扱われた。記事ではサウスカロライナ州で、子どもの競技スポーツの審判をする人が少なくなってきていると伝えている。
サウスカロライナの審判協会によると、新しくサッカーの審判になった人のうち、70%が次年度は続けないとしている。バスケットボールでは、およそ20%が次年度の審判はやらないという。
米国の子どものスポーツの審判は、中学生や高校生が審判をしていることが少なくない。中高生は審判資格を取得し、大人の主審と組んで、審判をしているのだ。サウスカロライナでも、少額の審判報酬が出ることから、中高生はお小遣い稼ぎも兼ねて、審判をしている。そのため、新しく審判講習を受ける生徒や学生はいて、1シーズンは審判をするのだが、次のシーズンも審判を希望する人たちが減っているというのである。
ワシントンポスト紙には、ワシントンDC地区で審判が不足という記事が掲載された。イリノイ州のテレビ局でも、子どものスポーツの審判不足が深刻だと伝え、「審判をすることに興味のある人は連絡をください」と呼び掛けてもいた。
2018年5月には、ミシガン州の高校運動部を統括する協会が、10年ほど前まで1万2000人いた審判が、20%減り、1万人ほどになっていることを、地元のテレビ局が伝えた。ウィスコンシン州でも同様で、米NBCの系列局は「全米の審判不足がウィスコンシンでも起こっている」と伝えた。
各州の運動部統括協会が加盟するNFHSでも、審判をやり初めた人が継続せずにやめていく現状を把握している。
審判不足に共通する主な理由は、観客席にいる保護者やファン、指導者や選手から暴言を浴びたり、身の安全が脅かされたりすることだという。また、審判の報酬が少ないことも一因で、金額に見合わぬストレスだと感じる人もいるそうだ。ミスジャッジだとしてSNSに動画を投稿されることも重圧になっているらしい。
殺人事件には至っていないが、試合後に審判控室に押しかけられたり、襟首をつかまれたりといったことは少なからぬ数の審判が経験している。保護者が、我が子の試合をジャッジした中高生の若い審判に詰め寄り、暴言を吐く。大人に罵られることは若い審判には恐怖でしかないだろう。私も、ここに挙げた状況と似たようなシーンを見かけたことは何度かある。
近代スポーツが生まれたころ、今のような審判システムはなかった。
『スポーツ・ルール学への序章』(中村敏雄著、大修館書店)には、このように書かれている。
ラグビー校のフットボール・ルールは「すべてのトラブルは両チームのキャプテン、もしくは彼に指名された代理人の話し合い」によって、解決すると明記し、ときにはこれを「コインの表か裏か」で決めるようなことがあったとしても、その基底にはファウル・プレーやミス・プレーを発見し、それを裁定するのはプレイヤー自身であるという法認識があったことを裏付ける。
ラグビー校は、ラグビー発祥の地。ルール違反と思われるときはキャプテンかそれに代わる代理人が話し合っていて、時にはコインの表裏によって決めていた。米国でも、野球が生まれたころには、球審しかいなかった。
選手による自己申告制が後退していった理由を、中村は勝利至上主義が商業主義と手を結んで浸透したからだ、としている。
勝利至上主義が第3者である審判の権力強化につながったのなら、今の米国の高校スポーツや子どものスポーツは、指導者や選手だけでなく、親も勝利至上主義の片棒を担ぎ、審判の意欲を大きく削ぐところまできてしまってように見える。
審判が不足しているからといって、選手の自己申告、自己統治で試合を進めることは、とても難しい。サウスカロライナでは、稀に審判を手配できないこともあり、その時には、試合が中止になるという。
審判がいなければ、今、公式戦は成立しない。
今回、審判を殴打した高校生には教育的配慮のうえ、適切な懲戒を課して欲しいと思う。また、報道によるとこの選手は、留学生だったそうだが、この事件が、留学生や留学生の排除につながらないようにと切に願う。
高校野球の審判不足が深刻 現役部員や野球部OB参加の講習会
03月11日 11時15分
鳥取県では、高校野球の審判のなり手不足が深刻な課題となっています。
県高校野球連盟は早くから審判の役割に興味を持ってもらおうと、初めて現役部員や野球部のOBにも参加してもらう講習会を10日に開きました。
講習会は県内3つの地区で開かれ、このうち中部地区は倉吉東高校のグラウンドで行われました。
講習会には県高野連の審判12人に加え、今回初めて現役の部員や、卒業したばかりのOBにも広く参加を呼びかけ10人が受講しました。
講習会では、アウトやセーフなどの基本的なジェスチャーを確認したあと、ピッチャーの投球をストライクかどうか判定する練習を行いました。
参加者はベテランの審判から立つ位置や構えについて手ほどきを受け、コールの際は「自信を持って、もっと大きな声で」と指導を受けていました。
高校野球の審判に資格はなく、一定の経験を積んだ人が仕事をしながらほぼボランティアで行っていて、鳥取県では60歳以下の審判が34人と10年前から7人減り、大会の際の審判の確保に苦労しているということです。
参加した倉吉北高校1年の現役部員は「審判の方々に感謝してプレーしないといけないと思った。野球が好きなので、将来、野球に携われるなら、審判という道もいいかなと思う」と話していました。
県高野連の仲田正則審判委員長は「就職や進学したあとグラウンドに帰ってきて、審判として後輩を支えてくれたらありがたい」と話していました。
九州大学サッカーで、年間約100人の学生審判が誕生する理由。
2023/5/18 07:00(最終更新 5/18 07:00)3260文字
日本全国で行なわれるサッカーの試合運営において、審判の人員不足は大きな課題となっています。そんな中、九州で展開されている画期的な取り組みが注目されています。
九州地方で開催される育成年代を対象とした非公式戦が多く行われる大会を、審判資格取得の場として活用しているのです。これにより九州各県の大学に、一定数の審判員を偏りなく所属させることを実現しました。
<AZrenaでは、これらの大会を企画・運営している代田洸輔さんにも取材しています>
大学・高校サッカー合同トライアウトの裏側。リトルコンシェル・代田洸輔
それらの取り組みを中心となってまとめているのが、九州保健福祉大学サッカー部 山本順之(やまもと・じゅんじ)監督です。北は福岡から南は鹿児島まで…広範囲にわたる九州地方で、画期的な取り組みをどのように実現させたのか。活動の背景から、学生審判員の増加がもたらす未来について語っていただきました。
自分たちの力で、リーグを運営できる強み
ーまずはこの取り組みの背景を教えていただけますか?
九州のリーグに所属する大学が増えたことで試合数も増加し、審判が足りなくなってしまったことが背景にあります。
以前は九州大学サッカー連盟に所属しているチームには、3級の帯同審判(チームに登録されている審判)がいたのですが、いつの間にか規則がなくなってしまっていたんです。
当然、試合があるのは大学生だけではないので、土日に活動できる審判の数はかなり厳しくなっていきます。そこで、九州の大学生自身に3級審判の資格を取ってもらう機会をつくればいいのではと考えたのです。審判委員会から派遣する数を抑えることができますし、試合数が増えても自分たちでリーグ運営することができますからね。
ただ、審判の資格を取るためだけに県外へ出向くことは現実的ではありません。ですから、今回のような大会と紐付けることにしました。関東では学連が中心となって3級審判の講習会を実施していると聞いたので、「九州でもできるだろう」と。
ー九州全域を巻き込むのには大変な部分もあったのではないでしょうか?
そうですね。もともとは各県が独自で実施している部分なので、資格取得の仕組みも異なります。例えば、4級の資格を取った次の日から3級に挑戦できる県もあれば、4級を取得してから1年間活動しなければ次のステップに進めない県もあります。各県の関係者の方とコミュニケーションを取りながら協力して進めています。
ー現状としては、各県何人ほどの審判が登録されているのでしょうか?
高いレベルになればなるほど少ないのが現状です。1級審判であれば、福岡は9人ほどいますが、熊本は2人、宮崎は2人、県によってはひとりもいなかったこともあります。結局、1級やそれ以上のレベルに達すると、Jリーグに引き抜かれてしまうんですよね。
課題は多くとも、着実に積み上がる成果
ーそういった背景も、審判育成に力を入れるようになった理由なのですね。これまで何回ほど実施しているのでしょうか?
昨年は島原で2回、大津で1回実施することができました。県ごとの偏りがなくなるように、各チームから決まった人数を出してもらうように決めています。
ーそれぞれ何人くらい参加するのでしょうか?
各大会20〜30人ほど、合計で80人程度を育成することができました。それぞれのリーグに所属する大学が審判を出しあって対応する形は、かなり浸透してきたかなと思います。トーナメント形式の大会でも、学生のアシスタントレフェリーが担当する数はかなり増えています。
ー講習会へ参加するのにかかる費用は、誰が負担しているのでしょうか?
九州学連が支援するようにしています。今回のようなイベントでは、九州各地から熊本まで移動する必要があるわけで、それにかかる交通費をチーム負担にしてしまうと平等性に欠けてしまいますからね。
もともと審判に支払う予定だった謝礼を巻き取って代わりに学連が担当したり、できるだけ安い宿を探したりしながら、参加者に「経済的な負担はかけないので開催させてください」と交渉しています。
費用面のほかに、インストラクターの確保という問題もあります。ほとんどのインストラクターは、平日は働いていますから。各県の審判委員長に相談をしながら理解してもらったうえで、やっと実現することができました。当然、インストラクターの参加費用も九州学連が負担しています。
ー実際、3級の資格を取得するのはどれくらいの難易度なのでしょうか?
3級まではベーシックという認識です。大学までサッカーを続けている選手であれば、ルールや審判の動きなどはある程度理解していますし、体力測定も免除してもらうなど特別な措置もあります。筆記試験に関しても、学生は大学の試験で慣れている部分もありますからね。試験というより、研修会という位置づけです。
九州から全国へ、審判の育成を広げていく
ー九州の学生サッカーにとっても、大きな変化が生まれますね。
現在、九州学連ではリーグを3部制にする議論がなされているのですが、そこでも審判不足が問題にあがります。今回の取り組みは、そういった課題をクリアすることにも繋がると期待しています。
例えば、台風などで延期になった試合を平日に実施するとき、学生自身が審判をすることができるのは大きなことです。現在は各大学5人の育成を目標にしています。審判の育成は、サッカーに関わる我々にとって大切なこと。3級で経験を積んだ学生が、2級、1級と、さらに高いレベルを目指すようになったらいいなとも思っています。実際そういった人材がどれくらいいるかといえば、我々もそこまで多くはないと認識しています。それでも、この講習会をきっかけに、そういった学生が1人でも誕生してくれたらいいなと思っています。
ー部活動などでレフェリーを担当することを嫌がる学生も少なくありませんからね。
そうですね。ただ、学生のほうが向いていると感じる部分もあります。実際に自分もプレーしているので、判定に対して文句を言われても知らん顔をしているんです。逆に審判に意義を唱えるチームメイトに「そんなこと言うなよ」という声も聞きます。ルールを厳密に理解することは、選手としてのプレーにもいい影響があると思います。
ー選手と審判、お互いのコミュニケーションも大切な要素ですね。
そうですね。レベルが上がっていくとルールの理解や技術はそこまで変わらないので、選手やベンチといかにコミュニケーションを取ることができるか、という部分を見ることが多いです。
ー平日の試合開催は会場だけではなく、審判の問題があるのですね。
逆に会場はいくらでもあるんですよね。大学のグラウンドもありますし。より深刻な課題となっている、審判問題を解決する手段になると期待しています。大学そして審判委員会が、お互いに負担を掛け合うことなく運営を進められるのがメリットです。
ー現在は審判も若い人材が増えたと感じます。
選手として活躍するとなれば才能がなければ難しい部分もありますが、たとえ才能がなくても努力でトップレベルまで上り詰めることができますからね。レフェリーとして突き詰めることができれば安定した収入を得ることもできます。
ー最後に、審判の育成について今後の展望を聞かせてください。
まずは九州サッカー全体の審判不足という課題を解決するために、この取り組みを継続することが大切です。今は九州という括りで開催していますが、今後は全国に広げていければいいなと思います。そのうえで審判の育成という部分を考えると、学生の金銭的な負担を軽減してあげる仕組みができればいいなと思います。そのためには審判委員会側も支援を続けていこうと考えています。
野球界の審判不足!その原因と解決法とは!?
2017/01/24
22:32
昨今、野球離れが叫ばれて久しいが
プレイする選手たちが減っているのは
もちろんの事、試合を裁く審判も減少にあると聞く。
元々審判の年齢層は高く、人数も少ないが、
野球離れと新しい世代の審判のなり手が殆ど居ない
状況から審判の方が先に大きな問題になるのでは
と考える。
野球が盛んだった世代の方たちの審判の人数
ですら少ないのだから、これから更に減少するのは
目に見えている。
硬式、軟式問わず野球の試合は休日に行われる為
当然審判も働きに出てある方は休日返上で
ジャッジにあたる。
余程の野球好きか、退職後でないと中々
務まらない大変な職務である。
こんな大変なのに交通費支給があるだけで
実質の賃金は発生しない。
職務と書いたが、ボランティアだ。
しかも、批判はされども賞賛は中々されない
縁の下の力もち的な立場だ。
ここまで野球に時間を捧げるのであれば
陽のあたる指導者を目指したくもなると思う。
しかし、審判という一番大事な役が居ないと
野球の試合は成り立たない。
特に野球は審判比重の高いスポーツだから。
競技人口の増加や、育成世代の指導方法など
色々な面で野球を凌駕するサッカーは、
少年サッカーといえども4級の資格を
持たないと試合で審判を出来ない。
一方、野球の審判は、少年野球であれば
誰でも出来るし、資格も最近まで定めらていない
無法地帯だったのだ。
野球文化がここまで発展する中で、その辺りの
整備を怠っていた。
ただ、逆に言えばその辺りの縛りがゆるかった
からこそ、ここまで発展したのかなとも思う。
ただ、サッカーとの差を考えると野球界も
審判制度や、指導者制度を見直す良い時期では
と感じる。
※審判の資格制度は一部団体ではスタートしている
今までは、審判制度が無法地帯だったので、
統一した判定が受けられず、選手の成長の
妨げにもなりかねなかった。。
特に少年野球では複雑な事が起きると、
度々、ローカルルールで判定がなされる事がある。
…なぜローカルルールがまかり通るのか!?
審判も指導者も複雑なルールを熟知していないから
である。
野球はルールが複雑なので全てのパターンの
判定を正確に出来る人は正式な審判でも稀であるし
その審判の見解も入るので、同じ事象が同じジャッジ
とは行かない事も当然ある、難しい世界だ。
自信を持って下したジャッジであれば良いが、
分からないままジャッジしてしまうと、
その被害を受けるのは選手たちであり、
その判定が選手たちに刷り込まれてしまう。
だから皆思っている。自分が主審のときは
複雑なプレーが起こらないでくれ…と。
一部団体では審判の資格制度があっているが
少年野球等により浸透させるには、ローカルの
公式戦であっても審判資格を持たない人に審判を
させない等の決まりを作ると、少なくとも指導者は
資格取得に行くので、良い方向に行くのではと思う。
野球界も少しずつではあるが一部でアマの審判制度や、
指導者制度が浸透しつつある。
次に問題になってくるのがプロ、アマ問題とアマの各連盟・組織の
繋がりである。
少年野球、中学野球、高校野球、大学野球、社会人野球
それそれに軟式硬式で連盟が存在し、更に
その中でもまた色々な連盟・組織が存在する。
プロはNPBで統括されるが、アマチュアは連盟・組織が
多数あるので統一した制度の導入は不可能に近い。
NPBが旗振り役でやれば良いという単純なものではない。
そこにはプロアマ問題をはじめ、超えなければいけない
垣根がたくさんある。
こう考えると、まずは制度の導入の前にアマ球界の
組織統一、その後のプロアマ問題の解消というのが
前提になってくる。
アマ球界は今のままそれぞれの連盟・組織が
存在していると野球界としての統一した動きが
とりづらく、野球界の衰退に拍車をかけるとういう
皮肉な結果になってしまう。
昨今の野球離れに端を発し一部の
連盟・組織では合併が起こっているが
まだまだそれでも多すぎる。
軟式、硬式問わずまずはアマチュア側の統一が
必要だと感じる。
候補としては日本野球連盟か全日本野球協会か。
もし統一されると、プロはNPBでアマはこのどちらか。
考えただけでもスッキリするし、統一され一丸となれば
再び盛り返せる気がするのは私だけだろうか。
もちろん、簡単ではない事は野球に携わっているので
重々分かっているが、分かっているからこそ
その効果は計り知れない。
高校野球は根深い気もするが、野球界が
一つにならないと、本当の意味での野球の危機を
乗り越えられないのではと思う。
その危機をいち早く察知し、メーカー21社は
ライバル企業との横の繋がりを作り『球活』を開始する。
球活委員会 記事
野球界のピンチ=一つになるチャンス!!
ピンチはチャンス。
これを機に各連盟の利害関係など度外視して
アマ野球界を一つにし、審判制度、指導者制度等を
確立し浸透させないと、衰退してしまう!
どう考えるかは各連盟次第だが、
このままだと間違いなく衰退の一途をたどって
いくだろう。
2025年からFIAがオフィシャル部門を設立
「あらゆるモータースポーツ競技が安全で公正な規則のもとで行われるよう尽力しているオフィシャルの献身的な行動がなければ、われわれのスポーツは存在しなかったでしょう」
これは、9月24日に発表されたFIAのニュース内の国際自動車連盟(FIA)会長のモハメッド・ベン・スレイエム氏のコメントです。2025年にFIAの組織内に<オフィシャル部門>を設立し、国際的に全てのレベルのオフィシャルさんに関する事を網羅する。そして既存のオフィシャル委員会、ボランティアと連携してオフィシャルさんの人材採用をサポートし…。
つまり、FIAがオフィシャルさんの採用と育成に本腰を入れるということなのですね。全世界で302,000人のオフィシャルさん(職業オフィシャル、マーシャル、ボランティアを含む)が、60,700ものイベントをカバーしていると報じているのですが、単純な割り算をしても単一イベントに従事している人数は5人に満たない。サーキットレース、ラリーなどはこの人数では到底運用できず、同一人物が複数、それもかなりの数の競技でオフィシャルさんとして従事している。サーキットに帰属する社員のオフィシャルさんは、イベント毎に競技運営に携わっているのは、当たり前だけれど、コースマーシャル、ピットマーシャル、車検員さんなどの多くはボランティアだ。
先日のSUPER GT第6戦の菅生大会でも、毎回のように顔を合わせるオフィシャルさんとピットで言葉を交わした。その多くは、関東圏と関西圏に分かれて複数のイベントにオフィシャルさんとして活躍してくださっている。年間に複数回同じオフィシャルさんたちと顔を合わせるということは、絶対的なオフィシャルさん不足を示している。菅生の予選が豪雨で中止された直後に数人のオフィシャルさんたちは、ぐっしょりと濡れ鼠のようになりながらも、笑顔で挨拶を交わしてくれた、ベテランオフィシャルさんは「歳とってくると雨はきついね(笑)」と。ここにも高齢化問題が深刻になっている。ボクらは、メインイベントだけ外に出て仕事すれば良いのだけれど、オフィシャルさんたちはそうはいかない。早朝から全レースが終わるまでその場を離れるわけにいかない。
FIAが動く。モータースポーツを行うためには、オフィシャルさんの確保が重要と危機感を感じているあらわれである。でも、今になって? ちょっと遅い。早くしないとモータースポーツができなくなる。