ブラウンシュガー考
以前どなたかのブログで,ザ・ローリング・ストーンズの「ブラウンシュガー」という曲について書かれているものがあり、
その方の意見は、ブラウンシュガーを今までノリの良いロックンロールチューンとして聴いてきたが、よく調べると歌詞が有色人種の女の子を手荒に手籠にするというもので、
それが分かったのでブラウンシュガーも嫌いだし、ザ・ローリング・ストーンズも嫌いだというブログの記事がありました。
うろ覚えなので少し主張は違いかも知れませんが、大筋は違っていないと思います。
この方の気持ちはとてもよく分かります。
理解できるし共感します。
でも僕はこのようにも考えます。
ブラウンシュガーという曲はある意味寓話です。
作者の頭の中にある架空の世界であります。ここは自由です。
何を考えようと誰に咎められるものではありません。
しかし創作物として世の中に放たれた途端にそれは批評の対象になります。
確かにこの歌詞はレイシズム的、女性蔑視的だし第三世界への侵略を匂わせる、欧米列強の白人の優越的な奢りも映しています。
しかし僕が思うにもっと俯瞰で考えると、そうした欧米列強のイギリス人のミックとキースがそれを単純に表現する単純な人間には思えないのです。
きっと自分たちの国や立場、歴史も踏まえて誇張して笑い飛ばしているのではないかと思うのです。
未来の子供達に俺たちの国ってこんな過去があったんだぜ?
信じられるかい?
だから忘れられないように歌にしてみたんだ。
気が滅入る内容だから、アップテンポの盛り上がる曲にしてみたよ。
なんて言うのではないかと夢想してしまいます。
人間、誰しも邪な事を考えてしまうことがあります。
私も男性ですので、エロいことはつい考えがちです。
多くの男性はAV女優や風俗嬢にお世話になっています。
AV女優が画面の中では淫乱だからって撮影以外で無理やりどうこうなんて考えないでしょ。
それは犯罪ですからね。
この歌詞はあえて扇情的に書かれているような気もします。
扇情的な内容を思いついたのは罪ではないはずです。
キースがくわえ煙草で「こりゃあ作り話だぜ!?一体誰を裁こうって言うんだ!?」って言いそうな気がします。
なんて言うのではないかと夢想してしまいます。
先日、イギリスのブリストルで、17世紀の奴隷商人エドワード・コルストンの銅像をロープで引き倒し、港に投げ込むという出来事がありましたので、ついこんなこと考えてしまいました。
最後まで読んでくださってありがとうございます。
またお会いしましょう!