旅行中の所持品破損、からの現地修理の話@キーウ他
もう10年近く使っているサングラスがあるのだが
レンズの加工が剥げてきてけっこうボロボロだ。
近くのモールの中にある眼鏡屋でレンズ交換をしようと
代金を聞いてみたら2万円弱を提示された。
いや、うーん、ちょっと予算オーバー。
だったらいっそ新品でも買うかと思ってしまう。
でもボロボロのサングラスにも愛着があり
捨ててしまうのももったいない。
と、悩むことができるのは幸いだ。
海外旅行中に所持品が破損(紛失)したら、
ぐずぐず悩んではいられないからだ。
新品を調達するにしろ、修理を依頼するにしろ
そのリカバリーにかかる時間を計算しなくてはいけない。
修理に時間がかかりすぎて予定した飛行機に乗れず
航空券買いなおしとなってしまったらただの悲劇だ。
旅行カバンの修理@カイロ
長年愛用していたボロボロの旅行カバンがあって、
割と断捨離が得意な私でさえ捨てることができない。
なので色違い(型も少しだけ違う)の2代目を購入した。
その2代目をデビューさせた旅行で
早速2代目のハンドル部が壊れた。
旅行カバン業界?では割と有名なリモワというドイツのブランド。
日本を含め世界の大都市にも店を構えている。
そこに持ち込めば修理をしてもらえるのだが、
2代目のハンドルが壊れたのはカイロの路上だった。
カイロだって大都市だ。
道路はクラクションが鳴りまくってうるさいぐらい大都市だ。
近郊のピラミッドに行けばラクダに乗れだの石を買えだの
エジプト人がよってたかって大勢で囲んでくるぐらいの大都市だ。
残念。カイロにリモワの店はなかった。
かといってここで修理をしなければ、
とてもじゃないがこの先の旅行を続けられない。
買ったばかりの2代目を捨ててカイロで新品を調達する
という選択肢は私にはなかった。
2代目高かったんだよ。2輪のトパーズステルス。
ラムセスヒルトンというコンシュルジュが常駐するような
高級ホテル(自社比)に滞在していたので早速相談する。
「こりゃネジの問題だな。ネジ屋なら近くにあるYO」
と、コンシュルジュは地図を描いて教えてくれた。
現地に行くとネジ屋、というかネジ屋街だった。
ふらっと入った1軒目でぴったりサイズのネジが見つかり
その場でちゃちゃっとネジを取り付けてもらい
確かお代は50円とかそんなんだった記憶。
何よりその後のスケジュールを大きく変更しなくてよかった。
修理に3日を要するとか言われても困るのだ。
こっちはすでに航空券やホテルを予約済みなのだ。
それらを急きょ変更するということは、
修理費よりも大きな出費となることが確実だからだ。
iPhoneの修理@キーウ
2022年現在、荒れに荒れているウクライナの首都キーウ。
私が訪れた2018年夏はキエフと呼ばれ普通に平和だった。
キーウでは読めないキリル文字に悪戦苦闘しつつも
それなりに楽しく街歩きを楽しんでいた。
そして聖ウラジーミル大聖堂。トップ画像。
黄色い壁に青のドーム。
その配色がウクライナって感じでいいなぁ。
なんて写真を撮った直後に
手からiPhoneが落下。
足元はごつごつした石畳だった。
私はiPhoneにケースを取り付けている。
おかげで今まで何度も手から落下させたが無事だった。
今回も無事だろうとたかをくくっていたのだが、
石畳は強敵だった。画面に激しくひびが入っていた。
旅行カバンが旅の途中で壊れるのもかなり困るのだが
2018年の旅行においてスマホが壊れるというのは
大惨事なのである。カタストロフィー。
この先かなりの不便を強いられることになるのである。
正確に言うと、ひびはひどいが使用はできる。
薄氷の上って感じ。
いつ画面がボロボロとこぼれてくるのやら。
医者が「今夜が山です」とか言いそうな危篤状態。
Uberを呼ぼうにも、スマホが壊れそうで怖い。
地図を見ようにも、スマホが壊れそうで怖い。
とにかく歩いてホテルに戻って
細心の注意を払いながらスマホを触る。
もちろん検索ワードは
iPhone repair Kiev
あった。修理店あったよ。
ホテルから地下鉄で数駅離れた所にある。
でも本日の営業時間には間に合わなさそう。
翌日に行けばいいのだが、
それはそれで問題があった。
翌日はハンガリーのブダペストまで
ウクライナ航空で移動するのだ。
チケットはすでに購入済み。8000円弱。
予約変更や払い戻し不可。
ウクライナ航空の出発時刻は午後3時。
ハンガリー行きは国際線となるので
逆算して午後1時には空港に到着したい。
修理店は朝9時にオープンするらしい。
事情を言って超特急で修理をお願いして
なんとか午前中に終わってUber飛ばせば
空港には1時に到着できそうだ。
翌日。私は朝一番に修理店に出向いた。
もちろん荷物を全部持っている。
そのまま空港に直行できるようにだ。
Apple Serviceの看板が光り輝いて見えるのは。
キリル文字ではなく英語だから。うれしい。読める。
開店前に東洋人が大荷物で店先で待っているので
開店準備中の店の人も軽く驚いた模様。
私はひびが入ったiPhoneを見せながら懇願した。
どうしても午前中に修理をしてもらいたいのです。
午後の飛行機でハンガリーに行くからです。
ゴリゴリにゴリ押し。
「OK牧場」
割とあっさり言われた。大丈夫?
そういえばこの店、本当に正規の代理店?
あまりにもあっさりとOKと言われたために
一周回って店を疑った。修理の終わったiPhoneが
中国製スマホになって出てきたらどうしてくれよう。
そんなんで1時間ほど待ったか。
「できたYO」
店員の手元にはひびのない私のiPhone。
スイッチを入れて動作確認を見せてくれた。
異常なし。iPhone完全復活。ハラショー!
ちなみにお会計は2000フリヴニャ
当時のレートで8500円ほど。カード払い可。
うっかり手元が滑って8500円の出費か。
じっと手を見る。
そして店員にたずねた。
今からボルィースピリ空港に行くのですが
公共交通機関でどうやって行けますか?
ウクライナに入国したとき、
空港からホテルまでuberを使った。
30km乗って1000円ほどだった。
しかし今回は予期せぬ8500円の出費。
そして予期せぬスピード1時間仕上げで
飛行機の出発時刻までかなり余裕がある。
結果報告。
空港まで地下鉄とバスを乗り継いで100円しなかった。
ウクライナは公共交通機関が爆安なのだ。
ま、旅先の物品修理は時間との闘いという話です。
そういえば初代の旅行カバン
どこかで車輪が突然取れて困ったはずなのだが
詳細を思い出せない。ので記事にできない。
確かシンガポールで修理したような。。