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JALカードのショッピングマイルプレミアムを解約した話
JALグローバルクラブ(通称JGC)という
地下組織に加入している。
地下組織でも秘密結社でも何でもない。
JALのお得意様的な位置づけの組織だ。
ちなみにJGCの中でもJALへの貢献度が高い→
アホみたいにJAL便に乗っている人は
JGCプレミア会員という博士号が授与される。
20年ほど前は、JGCのサービスとして
〇空港-自宅間の荷物無料配送
☆国内海外提携ホテルの無料宿泊(確か年2泊)
☆国際線自社便アップグレード(確か年2区間)
などがあったような気がする。うろ覚え。
(☆はJGCプレミア会員専用のベネフィットだったかも)
そんなJGCもライザップのダイエットのごとく
どんどんサービスがダイエットしてしまい
今ではその痩身っぷりがたかの友梨を脅かす存在だ。
上記の3つのサービスはとっくに空中分解している。
(きっと私みたいに国際線アップグレードを
当時のJALの最長距離線であるサンパウロ線往復で
使う人が多かったに違いない。経営圧迫してすまぬ)
そうだ。そういえば昔はJGCだと
飛行機の搭乗時に(エコノミー席であっても)
CAの責任者がわざわざ席に来て
「〇〇様、本日はご搭乗ありがとYO」と
挨拶をしていた。今はもちろん挨拶サービスも廃止。
そんな痩身JGC。
組織に入るためには秘密の儀式を行う必要がある。
それはJALカードを作ること(日本居住者)。
JALカードはクレジットカードだ。
現金払い主義者はJGCには入れないのが鉄の掟だ。
そしてJALカード所有者の8割以上が契約しているという
悪魔のシステムがある。その名が
JALカードショッピングマイル・プレミアム
通常JALカードで買い物をすると
200円の支払いにつき1マイルをもらえるのだが
この悪魔システムを契約していると
100円の支払いにつき1マイルがもらえる。
普段の買い物で、倍の勢いでマイルがたまるのだ。
悪魔的な加速装置であるこの契約は無料ではない。
年間3300円を払うことになっている。
多くの人はこの金額を払ってまで
マイルを余計にためたいのだ。
みんな強欲。私も強欲。みんなちがってみんないい。
その悪魔システム、なんと2023年2月
年会費を2023年6月から4950円にするYOと衝撃の値上げ宣言。
JALカードよ、おまえもか。
2022年あたりから、なんでもかんでも値上げの嵐。
各電力会社もこの先3割だか4割程度の値上げをするらしいし
国際線の燃油サーチャージも意味不明なくらい上昇しているし
物価の優等生である鶏卵も、今は98円ではどこにも売っていない。
パンがないならケーキを食べればいい。
金額に納得できなければ購入しなければいい。
そう、私はショッピングマイルプレミアムの値上げに納得していない。
原材料の調達費用とか円安とか関係なさそうなのに
なんで5割も値上がりするのだ。便乗値上げじゃないか。
だから、解約することにした。
お先にドロンします。
コロナ禍での人生見直し期(いわゆるmidlife crisis)において
実はこのショッピングマイルプレミアムを私の人生から
リストラするかどうか悩んでいたのだ。
そんな中での値上げの知らせ。
チャンス到来。解約するのは今でしょ。
なぜ解約するか迷っていたかと言うと、
コロナの影響で海外渡航を見送り続けた結果
貯めたマイルを特典航空券に交換することがなくなり
マイルの有効期限がきてしまったから。
せっかくマイルを貯めても使えないのなら意味がない。
私の中での「マイルを貯める」という行為の価値が
コロナ騒動の過程で下がりに下がってしまったのだ。
そして今までいかに「マイルを貯める」という行為に
自分が縛られていたのかを気づくことにもつながった。
マイルが貯まるから、という理由を武器にして
自分の消費行動を正当化する場が多々あったが、
今になって思えば不要な買い物も少なくなかった。
ちょっとした熱病か依存症だったのだろうか。
買い物依存症ではなくマイル依存症。
ショッピングマイルプレミアムを解約したことにより
今後の私のマイルの貯まり方は緩やかになるだろうが
何よりマイル依存症という沼から少し這い出ることが
できた気がして少しだけ自己肯定感アップ。
やるじゃん自分。
アルコールや薬物依存を断ち切った人と
今ならいい友達になれそう。
ま、マイルとお酒はほどほどに、という話です。
そういえば以前機内で泥酔したのもJALだった・・・
追記
ショッピングマイル・プレミアム解約の方法
1.解約申請書類を登録住所に送付してもらう
(my JALカードのページからオンラインで。
電話での依頼も可能なのでお年寄りも安心)
2.必要事項を記入しポストに投函
以上2ステップで沼脱出