虫の話@ムババネ他
子どものころは昆虫とか両生類とかも
まあそれなりに触れていたのだが、
大人になるとno thanks となる不思議な現象。
食べ物の好き嫌いは減ったのだが、
生き物への苦手意識は増えたという。
人生とはこんなものなのだろうか。
以下、虫の話が続くのでご了承を。
Aの虫@ムババネ
いつの間にかエスワティニという国名になった
旧スワジランドに行った。首都がムババネ。
南アフリカとモザンビークに囲まれた小さな国。
ムババネ郊外にあるホテルは森の中に建っていて
傾斜のある敷地にロッジが点在していた(トップ画像)。
部屋のWi-Fiが貧弱だったのは残念だったが、
部屋やレストランから見える景色がとてもよく
満足のいく滞在をしていた。
15分ほど歩くと幹線道路に面したショッピングセンターがあり
ちょっとしたものはそこで調達できた。
例えばローストチキンやポテトをそこで購入して持ち帰り
部屋の前に置かれているテーブルとイスを使って
森を見ながらのんびりと昼食をとることができた。
南アフリカ(エスワティニだが食文化は南アとほぼ同じ)の
食事はけっこうボリュームがある。
チキンとポテトを少し残してしまったのだが、
捨てるのももったいなかったので、後回しにすることにした。
とりあえず食べかけの物を部屋の中に移動し、
食後のコーヒーを飲みにホテル内のレストランに出かけた。
そこはWi-Fiがばっちりつながるからだ。
コーヒーを飲みながらスマホをチェックし、
20分ほどで部屋に戻ったと思う。
部屋の鍵を開け、ふと室内に目をやると、
チキンの上に大量のアリがたかっていた。
いやいやおいおい、目を離したのたった20分だよ。
それまでアリの気配など室内にまったくなかったのに
どこからこれだけ沸いてでてきた、という大量アリ軍団。
そして部屋には何気にほうきが用意されていた。
あ、察し。
これでアリを薙ぎ払えってことか。
チキンは森にいるサルにでも食べてもらおうと
部屋の外にぶん投げた。森へお帰り。
そして私はほうきで巨神兵のごとく
大量のアリを薙ぎ払い平穏を手に入れた。
Gの虫@ボラボラ島
大丈夫です。安心してください。
私、ゴキブリの話なんかしません。
蚊の話です。
私は蚊に刺されやすい体質。
その場にいる大勢が無事なのに、
自分ひとりだけが蚊に集中攻撃されるとかあるある。
私は旅行用のアメニティーポーチを常備していて
そこにはディート配合の虫よけスプレーを入れている。
季節が冬であっても虫よけ必携なのだ。
一時期は蚊取り線香も旅行に持ち歩いていたほどだ。
仏領ポリネシア、タヒチのボラボラ島。
に行った時も蚊取り線香を持っていた。
宿泊先はマティラ岬にあるインターコンチネンタルの
水上コテージ(1泊10万円すると思う)が見える
普通のロッジ。インターコンチの隣。
海は目の前できれいだし、勝手にインターコンチの敷地に入って
ハンモックで寝たりすることもできるし(写真だけ撮った)
タヒチの休日を最大限に満喫していた。
でもロッジ内に蚊がいる。どうしても隙間から侵入するらしい。
蚊に足の平を刺されたときがターニングポイントとなった。
手足には虫よけスプレーをかけていたけれど、
足の平にはスプレーしていなかった。
こりゃ蚊取り線香で撃退せなあかんなと。
ロッジ内はもくもくと煙が立ち込め
私はいぶりがっこ状態。
でも裸で寝ても安心。もう刺されない。
と、裸でうとうと寝てたら
体に衝撃を受け目が覚める。
その正体は未確認だが推測はできる。
ロッジはどこか隙間があるから
蚊も侵入するし、蚊を捕食するだろう
ヤモリも侵入してくる。
ゲッコーと鳴くから英名はgeckoなんだろうか。
日本の蚊取り線香の殺傷力は
ゲッコー、つまりヤモリを天井から落下させ
私に衝突させるという奇跡を生み出した。
蚊に刺されるのも困るのだが、
ヤモリに落下されるのも結構困る。
Gの虫@ジョグジャカルタ
インドネシアのジャワ島中南部にあるジョグジャカルタ。
通称ジョグジャ。ジャワ語ではヨグヤカルタらしい。
首都のジャカルタとは規模も場所も全く別物。
インドネシアではめずらしく、空港を出たら鉄道駅がすぐそこ。
なので近郊列車に乗ってジョグジャ駅まで。
ジョグジャ駅にはツーリストインフォメーションがあって
市内のホテルを紹介するサービスがあった。
ジョグジャにはとりあえず1泊する必要があったので
ここの紹介で、市内のとあるホテルに泊まることにした。
駅から徒歩15分程度。まぁ暑いけどギリギリ歩ける。
事前にインフォメーションで写真を見ていたので、
ホテルにチェックインして部屋に入ったときは
そんなに違和感は感じなかった。こんなもんだろうと。
1階の部屋だったのだが、建物が小さな斜面に建っていて
1階なのだが半地下というか、ちょっと陽当たりが悪そうで
湿気がこもっている感じもした。
まぁ熱帯だからむしろ陽当たりを遮っているのかなと。
バスルームのドアを開け、ふと白いバスタブに目をやると、
いた。
お待たせしました。ゴキブリの登場。
私は割と冷静に対処できる派。
いったん退却し、自分の荷物の中からスリッパを取り出した。
どこかのホテルでもらった使い捨てのスリッパで
個人的には持ち歩いて数回使って捨てている。
そろそろ捨ててもいいくたびれ具合いだったからだ。
バスタブは白。敵は黒よりのこげ茶。とっても目立つ。
私のスリッパ攻撃で一撃必殺。
素手でつかむのが嫌で、ティッシュを探しに部屋に戻り
またバスルームに。
彼らは死者を弔う慣習があるのだろうか。
死骸の近くには新たなゴキブリがいた。
躊躇なくスリッパで処理をする。
必殺仕事人。死骸が2つ。
それにしてもどこから湧いて出た。
バスルームならまだしも、ベッドルームにいたらいやだな。
ということでベッドルームの昆虫探しを始める。
ベッド下やテレビ裏などを入念に。
ベッドルームにはいないようだ。
ということでバスルームに戻ると、
3匹目を発見。
いやいやいやいや多すぎだろ。
3匹目を殺処分後に推測した。
たぶんバスルームの排水溝から
彼らは湧き出てきているんだと思う。
私がバスルームにいると姿を現さないのだが、
10分ぐらいバスルームを不在にして戻ってくると
だいたい新顔がいる。
というエンドレスなゴキブリたたきゲームの結果
多分10匹は殺処分した。もっとかも。
生き物を殺すのはいい気はしないのだが、
蚊だって見つけ次第殺しにかかっているので
やってることは同じだ。
ホテルの衛生管理がどうこうというより、
このような殺戮の惨劇が自分の中でモヤってしまい
翌日はよりよいランクのホテルに泊まることにした次第。
ま、自然豊かな所や熱帯は虫が多くて当たり前という話だ。
私はアフリカ渡航前に黄熱のワクチンを横浜検疫所で打ったのだが、
けっこういい値段だったような気がする。1.5万円ぐらい?
ソウルの仁川空港内やタイなどで黄熱ワクチンを打つと
費用が日本国内と比べかなり安いという話を後から聞いたので
観光ついでにワクチン打っておくのもアリかもしれない。
なお私が黄熱ワクチンを打った当初は10年有効とのことだったが
いつのまにかその効果が生涯有効になったらしい。
私の黄熱ワクチン接種証明書も生涯有効に自動アップデート。
グッドニュース!より、なんだそれ?というのが正直な感想。
南京虫(トコジラミ)疑惑の話はこちらから↓