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【今日は何の日?】 4月25日はDNAの日

皆さんこんにちは。日本認定遺伝カウンセラー協会の公式ページです。
本日は、私たち認定遺伝カウンセラーにとって大変馴染みのある「DNA(ディエヌエー)」についてご紹介します。

DNAは“デオキシリボ核酸”の略語だった!

DNAは、すべての生物を形づくるために必要な情報であり、しばしば「設計図」に例えられます。生物の細胞には“核”が存在し、核の中で2本が対になって鎖のようならせん構造をとるものをDNAと呼びます。
DNAの正式名称は、「デオキシリボ核酸」です。デオキシリボース(糖)・リン酸・塩基の3つから構成され、ヒト1人がもつ塩基はおよそ60億個ともいわれています。

ヒトのDNAは99.9%が共通している!?

ヒトの全DNA配列は、2003年に初めて発表されました。しかし当時は完全解読までたどり着くことができず、約8%に未解決な部分が残っていました。その後さまざまな解析技術が発展し、2022年4月に、完全なDNA配列の情報が発表されました。初めの報告より、約20年の年月を要したことになります。

ヒトのDNA配列と同様に、他の生物についても解読が進められてきました。その結果、ヒトと他の生物はかなりの割合でDNA情報を共有していることが分かりました。さらにヒト同士では99.9%もの情報を共有しており、残りの0.1%によって体質や性格の違いが生み出されていることになります。

DNAが初めて発見されたのはいつ?

1953年4月、科学雑誌Nature誌にワトソン博士とクリック博士によってDNAが二重らせん構造をとることが発表されました。この時、ワトソン博士は弱冠24歳、クリック博士は36歳でした。2人はこの発表の2年前にケンブリッジで出会い、DNA構造の解明に打ち込んだそうです。1962年にはこの業績が評価され、共にノーベル医学生理学賞を受賞しました。2人が議論を交わしたとされているパブ「EAGLE」は、現在もケンブリッジの観光名所として賑わっています。

DNAの日に遺伝について考えてみよう。

4月25日は、国際的に「DNAの日」として知られています。この記念日にあわせ、2023年4月23日(日)に、DNAにまつわるイベントが開催されます。ヒトのDNA配列が完全解読され、より身近になってきた遺伝情報について、多くの皆さんと考える機会になっています。
オンラインでも参加できますが、会場では、私たち認定遺伝カウンセラーと交流するイベントも開催されます。関心のあられる方は、ぜひチェックしてみてください!

※イベント情報
〈テーマ〉
ゲノムとわたし、あなたとゲノム

〈開催日時・会場〉
・シンポジウム 
2023年4月23日(日)13:00~15:15 
東京大学 福武ホールまたはオンライン
・関連イベント 
2023年4月23日(日)15:30~16:30 
東京大学 福武ホール

〈主催〉
AMEDゲノム医療実現バイオバンク利活用プログラム「ゲノム医療・研究への患者・市民参画(PPI)推進およびリテラシー向上のための基盤構築」

〈申し込みURL〉
https://dnaday2023.peatix.com/

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