「何かを志している人はモチベーションが高い」サウンドオンライブ株式会社 インタビュー前編|アーティストジョブ
今回は、デュアルキャリア(副業ではなく兼業で働くこと)の社員さんを多く抱えているサウンドオンライブ株式会社様にインタビューを行いました。バンド活動の経験がある社長の宮西さん、クラシックの合唱団として海外での歌唱経験もある菊地さん、作家兼ボイストレーナーとして活躍しているNamiさんにお話を伺ってきました!前後編でお届けいたします。前編となる今回は、皆さんにデュアルキャリアとして働く中でのお話や、普段の仕事の様子などを聞いてきました!
-サウンドオンライブの事業内容を教えてください
宮西さん 「SOUND ON LIVE」と、最近スタートした「ONLIVE Studio」という音楽サービスの運営、アプリやウェブ開発の受託業務などを行っています。もともと、音楽サービスをやりたいという思いで始めた会社で、自分がバンド活動をやっていた時に欲しかったものを考えた時に、自分の能力で何か手助けになることができるんじゃないかと思ったのが会社を作ったきっかけですね。
今年で10年目になるので、話題は尽きません。
-デュアルキャリアの社員さんを受け入れることになった経緯は?
宮西さん 気づいたらそうなってました。基本音楽をやってる社員が多いんですが、自身で活動しているからこそ音楽サービスへの理解度が高く、円滑に運営ができるのかなと思います。そういった意味では、結果的に音楽のサービスをやっているからそういった人が集まったのかなと思います。現在働いている人の半数ぐらいがアーティストや作家としての活動を行っています。
-デュアルキャリアで働く方へのサポート体制などはありますか?
宮西さん あんまりサポートしてる!って大々的なことではないですが、まぁ「頑張れ」というか…(笑)。 一般的な会社だと、「ライブがあるので休ませてください」なんてのは通用しないと思うんですけど、うちでは逆に応援するような心持ちでいます。
菊地さん 夜に練習が入っている時に、少し早く上がらせてもらうなどは日常的に行っていますね。
宮西さん むしろ誰かがライブやる時はみんなで見にいきたいですね。
会社としてはそういった活動をしっかり理解することが重要かなと思っています。仕事はあくまでその人の生活の助けになるものでないといけないと思うので、社員全員に対して本当にやりたい事、アーティスト活動や遊びや趣味などを忘れないでほしいという思いはありますね。
菊地さん デュアルキャリアに関わらず、働いている人全員に言えますよね。この間、韓国にトレイルランニングのレースに行っていた社員もいました。別の活動だけでなく、趣味も楽しみながら仕事は仕事で頑張っていくようなバランスをとっていく環境は、会社全体としてありますね。サポート体制というよりも、その空気感や、実際にそれを実現できることがありがたいですね。
-デュアルキャリアの社員さんが会社に与える影響などはありますか?
Namiさん 会社の中にデュアルキャリアで働いている方がいると心強いなというのはあります。
宮西さん 一人だけだと申し訳なくて休みづらいみたいなのはあると思いますね。
菊地さん ただ本当にその通りですね。入社の時から自分が希望する働き方を伝えているので、別の仕事のために休むことについての後ろめたさは無いです。古株No.2くらいの僕が時間の調整などをよく行っているので、働き方に自由が効くような雰囲気は自然とできてきたかなと思いますね。
宮西さん 普段の会話で、お互いの活動に関する話もしますよね?
Namiさん この前も菊地さんに「初見視唱」の話を教えてもらいました。
菊地さん 僕がクラシックのボーカリストで、初見で楽譜を見て歌うというオーディションがあったりしてそんな話もしましたね。逆にNamiさんはポピュラーミュージックのボーカリストなので、その視点からどうやって指導するの?なんて教えてもらうこともあります。
Namiさん 菊地さんはクラシックなので、ポピュラーミュージックの私では少し敷居が高いと思っているようなお話をいつでも聞けるというのは、とても嬉しいですね。
宮西さん ふとした時に雑談で音楽の話ができるのって、音楽をやっている人にとっては嬉しいことですよね。
-社員さんが直面する課題に対してどのように対応しているかなどはありますか?
宮西さん 全体的に放任主義なんですけど、仕事と趣味や個人の活動に関しては分けて考えていますね。とはいえ、仕事以外の部分でも悩みに共感できることも多いので、人としてフラットにコミュニケーションしています。僕自身がプレイヤーであるということが一番大きいかもしれませんね。
-デュアルキャリアの人材の特徴はありますか?
宮西さん 例えばNamiさんはライターとして仕事に携わってもらっていますが、インタビューをする際に業界のことを理解しているからこその質問が出てきたりしますね。個人のスキルを仕事にも行かせているという点はとても大きいし、会社としてもとても助かっていますね。
Namiさん やったー(笑)。
宮西さん あとは音楽や何かを志している人ってモチベーションが高いんですよね。そういう人が増えていくことで、会社の空気が良くなるという点が実は一番大きいかもしれないですね。
-今後デュアルキャリアの社員さんを増やす予定はありますか?
宮西さん 音楽サービスに関わる仕事をしていくという面では、何かしら自分で活動をしてたり音楽に触れている人などは受け入れていきたいと思いますね。その方が面白い会社になるなと思っています。
-新卒社員でバイト経験がない人を受け入れる可能性はありますか?
宮西さん アーティストや音楽活動をやっている人って、普段から何気なくSNSやマーケティングをしているので、そういった人材は経験値が違うので採用していきたいです。IT系だと、工学部だけどバンド活動を続けたいという社員もいます。なので、新卒だからという弊害はなく、むしろ新卒の方がモチベーションが高かったりもするので、能力的な部分で問題がなければ採用していきたいです。
菊地さん 仕事も個人の活動もとてもやりやすいです。他の会社で働けなくなるんじゃないかと思うくらいホワイトです。笑
-未経験者を受け入れる時の育成のポイントなどはありますか?
宮西さん これは永遠の課題ですね。ただ、僕が教えるというよりも周りの人、上司や仲間たちが教えるというような空気はできていますね。実は教育はあまりしていないんですが、仕事の面でも自分の活動においても自分でスキルを上げていくというのは大事なのかなと思います。どう?
菊地さん コミュニケーションが取りやすい環境なので、自分で成長していく力がしっかり身につくかなと思います。
宮西さん そうですね。自分で成長できる環境とサポートはしています。
(取材をしている)このスペースは音楽ソフトや楽器も揃っているので、気づけば音楽制作をしている人がいたり、オフィスの居心地も良いようです。
逆に、変なプレッシャーがあったり放置されて嫌になって辞めてしまうというケースは今のところないですね。
-仕事の責任感は大前提で個人の活動も尊重する社風
サウンドオンライブでは、音楽やお芝居、タレント業のほか、芸能界の裏方など、様々な形でデュアルキャリアを実践する人が在籍しています。そのため、お互いに関心を持ったりコミュニケーションをとるきっかけが作りやすいようで、会話の端々からチームワークの良好さが感じられました。
自らがミュージシャンでもある宮西さんの想いがあるからこそ、こういった環境や温かい雰囲気が出来上がったのだと思います。
アーティストが社会に貢献できることはまだまだありそうだなと感じるお話でした!
次回は、実際にデュアルキャリアで働く菊地さんとNamiさんの普段の音楽活動や、仕事のコツなどを深堀していきます!
後編もぜひお楽しみに。
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