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第32回 特別編「豊橋刑務支所でコロナパンデミック」

令和6年、8月現在。

今、豊橋刑務支所ではコロナが蔓延している。

職員も受刑者も見境なく次々とコロナに感染。

そして私自身もまた7/31に発症してしまい
8/1に検査をしたところ、陽性反応が出てしまい現在5日間の休養を言い渡されている。

正直体もきついし頭もフラフラしているのだが、実際私が疑いをかけられてから陽性反応が出てどのように対応されたのかその全容を今回は緊急特別編としてお届けしたいと思う。

4〜5月頃からまず職員達がマスクを付けなくなった。
付けてる職員もいたけど、平の職員はもちろん工場の担当レベルの職員でもマスクを取り始めた。

梅雨の時期で暑くなり始めてたし、受刑者側もマスクの義務付けがなくなった。
しかし、それからほどなくしてニュースや新聞でコロナ第11波が来てる事を知った。

私が現在いる第4工場で初めてコロナ感染者が出たのは5人部屋のしかも考査工場から降りてきたばかりの新人だった。

7月は連日の猛暑で工場で倒れる人も続出。
作業させるのは危険と判断され午後は部屋に戻って矯正指導日のような日々が続いていた。

その新人も熱中症か何かで具合悪くなったのかと思いきや、
その人と同じ部屋だった人達まで還室(工場から部屋に帰ること)させられていた。

でも、元の部屋に帰るのではなく、3Fの雑居に移動。おそらくその新人からコロナの陽性反応が出た為、同部屋の人達を元の部屋に戻す訳にはいかず別の雑居へ隔離する他なかったのだろう。

幸いにも同部屋の人達は5日間程で工場に戻ってきて感染した本人も少し遅れて復帰した…
が、次のターゲットは私達の部屋だった。

7/30に同部屋の一人で体が痛い事を理由にすぐに病気に逃げて休養ばかり行ってるおばさんがいるのだが、朝、体調不良を訴えて工場から出ていった。

その2時間後に同部屋の私含む4人が還室を言い渡されたので「マジかよ…」という気分で3Fの雑居へ。

毎朝、毎晩と検温されるが発熱がなければコロナの検査される事もない為、一体何の為の隔離なのか疑問しか残らない。

しかし7/31の朝、私は37.2℃の微熱があり、その日の午後から喉が痛み始め、夕方の検温では37.9℃まで熱が上がった。

職員からその場で荷物をまとめるように言われ
他の人達は私に近付かないようになどと言っている。

病原菌扱い。

そのまま私はテレビのない単独室へ。
すぐに横になるように言われたが部屋が物凄く汚いのでフラフラになりながらも軽く掃除をしながら横になる。

その日は寝る前にアイスノンと痛み止めを貰ったがアイスノンはすぐに溶けるし痛み止めもたいして効かず頭痛や体の節々が痛く(そして暑い!)夜通しのたうちまわって全然寝つけなかった。

次の日、医務課の職員が来てコロナ検査をした所、陽性。
発症日を0日とする5日間の休養を言い渡された。
その日の内に陽性を言い渡された人が他にも3人ぐらいいた。

収容棟3Fは単独室の集まりなのだが東と北と南側に分けられていてどうやらコロナ感染者は南側に全て集められているようだ。

もう、あちこちの部屋から「ゴホゴホ‼︎」と咳の大合唱。

陽性者に対する処置は
「アセトアミノフェン」一回二錠、一日二回までの薬を5日分渡されるのみ。
毎日の検温と症状は聞かれるが特に何もしてくれず医者すら来ない。
発熱が続いても一時間で溶けるようなアイスノンを渡されるだけ。

8/4(日)に至ってはコロナの関係か胃の消化が悪く、気持ち悪かった為、アイスノンの交換と胃薬をお願いしたところ、就寝時まで対応されずそこから更に「待ってて」と言われたので30分以上待った挙句、

「熱がないからアイスノンなし、胃薬は吐き気があるなら渡せないから様子見で」

と当直の部長に言われ「いや、吐き気はない…」とこちらの言い分も聞いてくれないまま立ち去っていった。

胃が痛くなるぐらいなら食べるなって事か?
不満を言おうもんなら
「みんなは暑い中、工場で作業頑張ってる」などと嫌味を言われる。

こちらも好きでコロナになった訳じゃないのに。

職員は「感染したお前が悪い。そもそも刑務所に来たお前が悪い」ばりの事を言ってくるしそういう対応をされる。

それでもまだ受刑者達にマスクの義務付けを行っていない。
毎日これだけの感染者を出してもだ。

他に症状があっても熱がなければ平日関係なく元の部屋に6日目には戻される。その逆もまた然りで熱が37.5℃を越えたらその場で隔離。

因みに豊橋は連日の様に35度を越える猛暑が続いており3F南側の単独室にはほとんどエアコンの風が入って来ない。

豊橋刑務支所のこの対応は果たして正しいと言えるのか?

私は今、非常に憤りを感じている。

こんなのただの懲罰と一緒である。(汗)








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