回転プロトコルQAM
原子の内側は我々の世界ではない。入力が作用し結果を得るという因果のパラダイムも無い。
(デフォージベク・デゾリシク 1928年)
この曲は8ビートのシンプルなテクノトラックに、付点音が重なって鳴るポリリズムに惹かれて2017年の4月頃に作った。
実はこの曲、デモの段階では「回転プロパティ」という曲名だった。音を重ねてゆくうちに、回転するようなグルーヴを感じたので回転する属性を持っている曲という意味で「回転プロパティ」にした。
ボコーダー歌唱は当初から入れようと構成していたが、その時はまだ詞はできていなかった。
deweyでスタジオに入ったとき、「回転プロパティ」こんな曲です聴いてくださいといってtairaさんに聴かせた。そのとき、tairaさんが曲名を「回転プロトコル」と言い間違えた。
あ、そっちの方が雰囲気に合ってるね!ということになりそのまま確定したという言い伝えがある。
この曲の詞はそれだけでは意味を持たない単語や音で作成した造語の集合体である。言葉の意味は意味をなさず、音のみに焦点を当てた。
従ってライナーノートに詩を掲載してはいるが、日本語として言葉の意味は全くない。意味は必要がないから。
母音のみを追従した「音」の集合体に過ぎない。そんな詩があってもいいだろう。
と、そんな理屈を勝手に付与できるので、作家は偉いのだ。自由なのだ。
パッケージ音源としての「回転プロトコル」はいくつかの形態がある。
・提唱録中間報告書 「回転プロトコル」
・Luise2020 「回転プロトコル」
・Luise2020 「回転プロトコルBRM」
・Setter Litir 「回転プロトコルQAM」
どのバージョンもアレンジなどで大小の違いはあるが、提唱録中間報告書とLuise2020では曲名がどちらも無印の「回転プロトコル」になっている。
Luise2020はdewey deltaとしてハッチャキさんのドラムが入っているという大きな違いがあるにもかかわらず、曲名に違いを付けなかった。
何故なら、提唱録中間報告書はdeweyとしての原曲「回転プロトコル」であり、Luise2020の「回転プロトコル」はdewey deltaとしての原曲「回転プロトコル」であるからだ。
と、そんな理屈を勝手に付与できるので、作家は偉いのだ。自由なのだ。
なお、「回転プロトコルBRM」のBRMとは?、「回転プロトコルQAM」のQAMとは?
何かの略なのか?(作家は今考え中)
(ウソ、本当はちゃんと意味があるんだけど教えなーい、デフォージベク・デゾリシクさんに聞いてみて、じゃあねーバイバイ)
(エフオピ)