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息抜きついでに読む出版業界の企業研究
1.講談社
従業員数:914名(2017年1月現在)
創設年:1909年(明治42年)
小学館、集英社と並ぶ三大出版社のひとつです。
「音羽グループ」と言うホールディングスンの中核企業で、同じHDにはキングレコードや光文社などが存在します。
①事業分野
主な分野:週刊少年マガジン、週刊ヤングマガジン、モーニング、イブニング、なかよしなどの雑誌
ヒット作:進撃の巨人
その他の人気作品:BECK、転生したらスライムだった件、東京卍リベンジャーズ、炎炎ノ消防隊、ダイヤのA、金田一37歳の事件簿、アルスラーン戦記、はたらく細胞、寄生獣
②講談社のデジタル事業
1)IT企業と連携して個人の興味に合わせた女性雑誌のコンテンツ
女性誌「ViVi」や「with」などのコンテンツを個人に合わせて提供しています。
2)マーケティングやプロモーションコンテンツを提供
C-stationを通じて集客・購買促進・コンテンツ制作など、マーケティングのさまざまな課題の解決をめざすメディアサイトを運営しています。
③講談社特徴
1.100年の歴史
2.文学賞・江戸川乱歩賞の受賞作は講談社から出版されるため、受賞者を講談社が育成する慣行
3.有名な作家と仕事ができる(東野圭吾や池井戸潤)
2.集英社
従業員数:754名(男性421名・女性330名)2016年6月1日現在
創設年:1926年(大正15年)小学館より娯楽誌出版部門として分離、集英社設立。
集英社は出版大手3社の中で売上高が最も高い業界最大手の出版社
①主な分野:週刊少年ジャンプ、少年ジャンプ+、Vジャンプ、ジャンプSQ.、最強ジャンプなどマンガ部門
ヒット作:ワンピース、HUNTER×HUNTER、ハイキュー、鬼滅の刃
その他の人気作品:約束のネバーランド、呪術廻戦、Dr.STONE、キングダム、ゴールデンカムイ、東京喰種トーキョーグール、僕のヒーローアカデミア、食戟のソーマ、ワンパンマン
②集英社のデジタル事業
1)アプリ「本屋さんアプリ〜本屋へGO!〜」
書籍の試し読み、壁紙、動画、オリジナルコンテンツの取得など書店に訪れると様々な特典をもらえる。
2)インフルエンサーマーケティング
各誌で活躍するモデル・タレント・スタイリストなどを起用して、各々のInstagramアカウントで各企業の商品やサービスの発信をするという、インフルエンサー活用をサポート。
③集英社の特徴
1.小学館の娯楽誌出版部門として分離した出版社で、趣味や娯楽性に重きを置く
2.少年向けコミック誌発行部数では1位
3.IP戦略に強み。主にジャンプの登場キャラクターを使用したIP戦略が強力。常に話題作が出続けるため、ネタ切れがない。
3. 小学館
従業員数:752名
創設年:1992年
小学館は大手3社の中で、特に児童書(教育)に力を入れている
①主な分野:子供向けの本(幼稚園、小学1年生、小学館図鑑NEO)、 週刊少年サンデー
またドラえもん、ポケモン、妖怪ウォッチなど子供に人気があるキャラクターでキャラクタービジネス展開
②小学館のデジタル事業
DeNAとのデジタルメディア事業を行う共同出資会社(MERY)を設立し、女性向けのファッション情報を発信(記事の作成から編集までは小学館担当し、ネットマーケティングはDeNaが担当)
③小学館の特徴
1.教育専門出版社から始まった会社で、図鑑、辞典や文芸書などを主に出版
2.シンガポールに子会社「小学館アジア」を設立し、グローバルでの多国語出版を目指している
3.ドラえもん、コナンなど歴史のあるIPが根強く人気。ただしジャンプのような瞬間風速の高いIPよりも、国民的人気の安定したIPを多数保有している。