自己紹介
I don’t drink coffee, I take tea my dear
コーヒーは飲まない、紅茶がほしいんだ
I like my toast done on one side
パンは片面焼きを好む
And you can hear it in my accent when I talk
話している時の私の訛りでわかるだろ
I’m an Englishman in New York
私はニューヨークに住む英国人なんだ
See me walking down Fifth Avenue
見てごらん、五番街を歩く私を
A walking cane here at my side
杖を持っているだろう
I take it everywhere I walk
私はどこに行くのも持ち歩くんだ
I’m an Englishman in New York
私はニューヨークに住む英国人なんだ
I’m an alien I’m a legal alien
私は外国から来た者、合法的な外国人である
I’m an Englishman in New York
私はニューヨークに住む英国人なんだ
I’m an alien I’m a legal alien
私は外国から来た者、合法的な外国人である
I’m an Englishman in New York
私はニューヨークに住む英国人なんだ
私の大好きな曲
Stingの『Englishman in New York』
タイトルの「ニューヨークに住む英国人」は、
英国の作家であるQuentin Crisp(クエンティン・クリスプ)です。
クリスプは自らゲイであることを早い段階で公表した人物としても有名。
クリスプは、たとえニューヨークに住んでいようと、
英国人としての誇りだけでなく、
ゲイであることをも誇りにしていたと言われています。
私は1968年 在日3世、4人兄弟の末っ子として大阪に生まれました。
中学校1年生の時、経済的理由で父親が自殺。
母が事業を引き継ぎ、その後バブル経済へと突入しました。
大学卒業後数年してバブル崩壊。
徐々に日本経済が後退していく中、事業も衰退へ。
兄の借金を、母が一部肩代わりし債務超過に陥り廃業。
30代後半で家業が廃業したので、就職しました。
マンション販売の営業、旅行手配業などの仕事をしながら、
数種の資格取得の勉強に勤しみました。
司法書士の試験に合格し、2年ほど大手司法書士法人に勤務。
現在は、母の介護のため仕事を辞め、母と韓国に住み、
韓国語を勉強しています。
日本では在日韓国人だということで、
直接的に差別されたり、酷い言葉を言われたことはありません。
しかし幼い時から、自分の置かれている状況は常に意識していました。
私は中学校から大学までエスカレーター式の女学校に通いました。
学生の時は本名を名乗っていました。
実際、本名を名乗っていたのは実に良かったです。
実は、、、、と自分が在日韓国人であると言わなくても良かったからです。
そのせいか、通名を名乗っていた(当時はほとんど通名でした)方から、
在日韓国人であるとよくカミングアウトをされました。
日韓サッカーや冬ソナのヒットで、
韓国人に対する日本人の対応が変わりました。
その頃から、本名で名乗る在日韓国人も増えてきたようです。
今、韓国に住んでいます。
韓国語ができない在日韓国人という位置にいます。
現在の韓国では、在日韓国人は別の国の人という感覚の人が多いです。
在日韓国人の存在は知っていても、経緯や現状を知りません。当たり前ですが。
同じ韓国人という意識はちょっと無いように感じられます。
北朝鮮の人に対する感じと、ある意味同じだと思います。
やはり、その土地で生まれ暮らすことで人は一体感ができるのです。
生活は普通に買い物に行ったりするには何ら不便はありません。
手続きや慣習など、多少の違いはあるので
在日韓国人だからといって親近感は持たれたませんが、
在日韓国人だからといって、嫌悪されることもありません。
合法的な外国人であり、母国語を話せない韓国人である私は、
Stingの『Englishman in New York』の歌詞にある
Be yourself no matter what they say
誰に何を言われようが、自分らしくいることだ
この言葉とこの曲が似合う自分でいたい。