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【NO.0130】 あきたこまちR
『「あきたこまち」に、国が育成したカドミウム低級修正品種「コシヒカリ環1号」を交配し、得られた個体に「あきたこまち」を7回戻し交配することで育成した品種』というのが、あきたこまちRという新品種だそうで、令和7年度に、作付けを開始するというスケジュールになっている。
しかも、全面切り替えということで、今までの、「あきたこまち」は作付けできなくなるという。そして、品質表示に関しても、従来の「あきたこまち」と形質、品質ともに差がないため、「あきたこまちR」を産地品種銘柄を品種群として設定し、「あきたこまち」として表示するという。
「あきたこまち」と交配する「コシヒカリ環1号」というのは、イオンビーム照射により作出されたカドミウムをほとんど蓄積しない「コシヒカリ」の突然変異品種です。カドミウム吸収性以外の特性は「コシヒカリ」とほぼ同等で、「コシヒカリ」と全く変わらない方法で栽培できるというもの。
この「コシヒカリ環1号」を兵庫県は導入を検討している段階で、その安全性には、問題がないとしています。放射線による突然変異は自然界でも起こっていることだという。
一方では、導入に反対の声も上がっています。
この中で、秋田県についても言及されています。
「秋田県では、さらに計画が進んでおり2025年に放射線育種米あきたこまちRの供給が決定されています。しかも、遺伝子特許は取られており、自家採取も全て禁止されることになるようです。」と。
今までも品種改良という形で長い期間を要して新しいお米を作ってきた。温暖な地で育成されるコメが、寒冷な東北や北海道でも作付けできるようになったのも、品種改良を繰り返してきたからだろう。
しかし、今回のは、照射という短時間でその品種を変えたものを利用するということで、人体への影響は完全に未知数だと考える。
もともとお米は、農薬の利用自体が問題であり、いずれは出てくる遺伝子組換のお米を安易に導入するという考えもあって、何か、行うべき過程をすっぽかしているように思う。
人の身体に直接取り入れるもの、食材、薬品など、新しい技術、その技術が、ノーベル賞をとるなどいかに優れた素晴らしいものであっても、きっちりとした検証を行うべきだと思うのですが・・・。
mRNAワ○○ンのような、未曾有の事態を起さないためにも。