こんにちは
イデアレコードの左川です。
書店やネットで話題になっていた「千葉からほとんど出ない引きこもりの俺が、一度も海外に行ったことがないままルーマニア語の小説家になった話」(著:済東鉄腸)ですが、気になって読んでみた。
千葉の引きこもりがfacebookと各種ネット(情報サイトや語学サイト等)を駆使しながら、圧倒的な熱量とこだわりでルーマニア語で小説家になった話だが、「事実は小説より奇なり」という言葉がまさにびったりのノンフィクションである。
小説家までの道のりは決して楽なものではなかったが、引きこもりだからこそある「時間」を有効活用し、語学や映画批評、詩、小説などを覚えていく様子はある種の痛快さを感じる。一般的なサラリーマンでは到達しえない領域である。ルーマニアの小説家や批評家、詩人などに果敢にアプローチしていく姿は引きこもりとは一体なんなのか?を改めて考えるざるを得ない。
この方こそが新世代の「引きこもり」となるのかもしれない。
今後の活躍が楽しみである。