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これからの時代を生き抜く生存戦略
地方創生の取り組み、多彩な仕事、そして彼の独自の人生観――
正木伸城さんの生き方には、人とのつながりを大切にしながら目の前のことに真摯に向き合う姿勢が貫かれています。
今回のお話を通じて、その奥深さを垣間見ることができました。
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■仕事との向き合い方
正木伸城さんを「文筆家」として認識していたのは、私の一方的な思い込みに過ぎませんでした。
実際には、彼は実業家であり、イベントプロデューサー、マーケターでもあります。それだけでなく、編集者、フリーランス広報といった顔も持ち、どの分野でも確かな成果を上げてきました。
最近、特に注目されているのはエンターテインメント業界での仕事です。2023年には、成駒屋・中村三兄弟による「第一回神谷町小歌舞伎」のプロモーションに携わり、全日程満員の大盛況を収めました。
また、同年には、自身の経験をもとに執筆した『宗教2世サバイバルガイド』を上梓。多くの人を導く一冊となりました。
2024年には、音楽フェス「SUPERPOP JAPAN 2024」のプロデュースを依頼され、日本や韓国の名だたるアーティストがステージを彩りました。
これらの挑戦はすべて未経験からのスタート。
しかし、経験の有無に関わらず、人とのご縁に感謝し、誠実に向き合いながら道を切り開いてきたのです。
一方で、彼の仕事は決して華やかなものばかりではありません。
過去に地方創生がうまくいかなかった地域でも、彼は「共感できる仲間」と地元住民をつなぎ、二年もの歳月をかけて信頼関係を築きました。
その根底には、「自分に経験がなければ、信頼する仲間の知識や経験を借りる」という謙虚な姿勢があります。
また、彼のライフワークの一つに、うつ病経験者として同じ苦しみを抱える人々や障がいをお持ちの方、ホームレスの方など、一般的には社会的弱者と呼ばれる方々との対話があります。ただ寄り添うだけでなく、必要な支援を提供し続ける。そこには、損得勘定を超えた深い思いやりが感じられます。
「最近になってようやく、自分はプロデュース業に向いていると実感しました。」
どんな相手でも、どんな困難な状況でも、彼にとってはただ「向き合うべき出来事」でしかないのかもしれません。
■他人への期待を手放す
「なぜそんなにフラットに人と接することができるのですか?」と尋ねると、正木さんはこう答えました。
「損得で付き合っていないからでしょうね。そして、もう他人に期待してないんです。人間ってそういうものだから、と諦めているんです。」
彼の過去には、偏見を受け、レッテルを貼られた経験が何度もあります。
だからこそ、「自分は他人をそんな風に見ないようにしよう」という想いが生まれました。
「期待をしすぎると、自分が苦しくなってしまう。だから、いい意味で諦める。」
諦めることは決してネガティブなことではなく、自分の心を守るための選択。正木さんにとって、人との関係はすべて「自分がやりたいからやる」もの。だからこそ、しがらみにとらわれず、純粋に人と向き合うことができるのでしょう。
■人とのつながりを大切にする生き方
「人と人をつなぐことが得意」だと気づいたのは、つい最近のことだそうです。
年齢や立場を超えて関係性を築く上でのヒントを尋ねると、
もちろん全く知らない、というわけにはいかないので、一定の知識を本などで学び、知的リソースを高めておく必要はあるが、
「○○についてこれくらいは勉強したんですが、すればするほどわからないことが増えていって、○○について教えて下さい。」と切り出す。
専門家は話をするのが好き。知識を列挙するのではなく、謙虚に学ぶ姿勢を見せることで、自然と信頼関係が築かれるのだそう。
さらに、一度一緒に仕事をした相手とは長く付き合いたいと考えている。
「長く付き合っていくと、途中で周りから「あいつ駄目だ」と言って離れていく人がいる。そいつは駄目な部分もあるかもしれないけど、いい部分もあるよね。」って思っているので。」
彼は、決して自ら手を放すことはしない。
「八方美人って言われたらそれまでかもしれないですけど。最初に築かれた信頼を、最後まで裏切らない様にしようというのをすごく大事にしていて。たくさんの人に裏切られてきた経験があるので、人の裏切りってものすごく悲しいし、苦しいし、つらいし、死にたくなるし。だから、僕は絶対しないようにしようと思ってます。」
二十代では持ちえなかった感情は、年の功だと笑う。その言葉には、彼の信念が詰まっていました。
■過去や未来にとらわれない生き方
「僕の生き方は本当に、人付き合いもシンプル。自分の欲望。誠実。もうそれだけだし。
僕は本当に過去に全く興味がないので、過去を振り返ることもないですし。失敗した反省点は上げるようにしますけど、基本的には後悔することもないんですよね。過去はどうでもいいんで。だから、その過去にも興味はないし、未来にも全然興味が無くて。将来の夢も目標も目指してないんですよ。
ただ、今日、今あるこの仕事を楽しんでいるだけというか。
すごくシンプルに生きていて、「明日の予定は?」って聞かれると、大体わかってないんですよ。もう、明日の予定にすら興味がないので。とにかく今日やるべきことだけやってるんですよね。一年後自分がどうなっているかわからないので、目標の立てようもないし。この今日をやりたいことをやるというところに行き着いている。そういう生き方ですね。」
過去を振り返っても、言い訳しか出てこない。未来のことを考えても、今を変えることはできない。だからこそ、今この瞬間を大切にする。
どれだけの人が、「自分に興味がある」と言えるでしょうか?
正木伸城さんの生き方に触れた人は、自らの人生を塗り替えるきっかけを手にするだろう。
■正木伸城さんのお話が聞ける講演会
![正木伸城さん講演会](https://assets.st-note.com/img/1738570075-I7GkpH164zojECPURvDZqJsB.jpg?width=1200)
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