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60代ASD、初の海外(トルコ)に挑む(18)イスタンブール1


イスタンブールへ

トルコ到着から11日目、10月3日にイスタンブールへ戻ってきた。到着した時は夜明け前で、外を見る暇もなくアンカラへと乗り継いでしまったが、上空から見た夜景の壮麗さは目に焼き付いている。
イスタンブールはマルマラ海と黒海をつなぐボスポラス海峡の東西に広がっている。かつてのトロイアよりもずっと強固な海峡の要塞であると同時に、アジア大陸とヨーロッパ大陸をつなぐ交通の要所でもある。

二千年の都

ギリシャの植民市ビザンティオン(ビザンチウム)として建設されたこの都市は、紀元後4世紀から古代ローマ帝国の東の都として、またその後は東ローマ帝国の首都「コンスタンティノポリス(コンスタンチノープル)」として栄えた。
さらに15世紀半ばにオスマン帝国による陥落後もその首都として栄華を極め、第1次世界大戦後建国したトルコ共和国が首都をアンカラとしてからも、トルコ最大の都市として繁栄している。

そのイスタンブールには午後着いた。まず行ったのはヒッポドローム広場。

エジプトから運ばれたオベリスク
ギリシャのデルフォイにあった「蛇の柱」。上部の3つの蛇頭は博物館にある。

隣接する2つの文明からの戦利品?は、当時の市民の誇りだったのかもしれない。現在トロイアなどの出土品が他の国にあることを考えると、複雑な気持ちになる。

青のモスク

この近くに有名な「ブルーモスク」ことスルタンアフメットジャーミィがある。日本のお寺と同じく靴を脱いで上がる。髪は何かで覆う必要がある。
そのためにちゃんとスカーフを持ってきたはずなのに、なぜかバッグにない。バンダナサイズのハンカチをかぶったら、それで何も言われなかった。

優しい感じの外観。6本の塔(ミナレット)がある。
ものすごく天井が高い。適当な場所に座って休んでいる人が多い。あるいは祈りを捧げているのか。
柱にも窓にも青がふんだんに使われている。とてもいい色合い。

暗くなるとモスクや他の建造物はライトアップされ、昼間とは全く違う顔を見せる。皆夜遅くまで街を歩いているようだ。私は完全に体力が尽きて、ホテルのベッドで着替えもせずに寝てしまった。

夕方のブルーモスク。青が黄金へと変貌する。
流石の大都市、夜まですごい賑わい。

トルコ最終日

最終日、一日イスタンブール見学。
だったのだが、私は先生から、前半はバスで休憩しているようにと言われてしまった。明らかにみんなについて行けていない状態だったのを案じてくださったのだろう。
前半はアヤソフィア、トプカプ宮殿、考古学博物館の見学で、特に考古学博物館に行けなかったのは残念だったが、どうしようもない。

バスはみんなを降ろした後、市郊外のバス専用駐車場のようなところへ行った。ガイドさんが先に説明してくれた通り、運転手さんがまずきれいなトイレに連れて行ってくれた。

木が生い茂った静かな広いところで、歩き回ってみたかった。
でも、私の英語のボキャブラリは貧弱で、これまた英語は単語のみな運転手さんに希望を伝えられる気がしなかった。
英語、もう少し話せれば…としみじみ感じた。




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